――1曲目の「イエスタデイ」は「宿命」に続き蔦谷好位置さんとタッグを組んだ曲ですね。 藤原 これは「Stand By You」っていうEPを出すときに、チームの中に「Stand By You」リード曲反対派がいたんですよ。「曲が弱い、もう一声!」みたいな。でも全然悪いことじゃないんですよ。それで、「よし、次のリード曲にふさわしいであろう曲を作ってみよう月間」にて、生まれた楽曲の一つがこの「イエスタデイ」の元になる曲でした。 ――歌詞は「人の評価を気にせず行こう」というテンションなのかな?と。 藤原 そうですね。家族とか友達とか仲間みたいなものを守るときって、だいたい人のこと犠牲にしていかなきゃいけないので、このバンドでのし上がっていくって言っても、チャートの1位は1アーティストしか入れないわけだし。そこで苦悩していくっていう歌ではありますね。映画『HELLO WORLD』の主題歌でもあって、後々結びついてくるようなコンセプトでもあったなと思ってます。 ――そして「宿命」です。アルバムの中においてどういう役割を担う曲になりましたか? 楢﨑 アルバムを引っ張ってくれる曲になってると思うんですよね。それこそ「Pretender」を出して、その局面で次に「宿命」を出せて。曲のテーマも、質感みたいなものも違うんで、ヒゲダンがサウンド面でいろんなことをチャレンジできるとか、バックトラックに対して興味があるとか、バラエティに富んだバンドなんだなと思ってもらえるように引っ張ってくれたなと思います。 ――お馴染みのナンバーが並びますが、次は「Amazing」です。改めてこの曲でできたことといえば?
Official髭男dism -旅は道連れ 解釈 楽しそうなところを見つけた。 早速チケットを買って、ガイドブックも買って、ちょっとだけ遊びに行こう。 一緒に行かないか?
小笹 The Anticipation Illicit Tsuboiさんのワークスについてちゃんと調べたことはなかったんですけど、調べるとその中にPUNPEEさんとかJJJさん、KANDYTOWNとかがあって、僕が音がいいと思ったのは全部、The Anticipation Illicit Tsuboiさんだったので、録ってもらいたいと思って。しかもレーベルの人によると"アレンジも全部やってくれるらしいよ"みたいな話だったので、そこまでお願いしたほうが行くとこまで行けるというか、ヒゲダンの幅も広がるだろうし、僕のやりたいことに合致していたので、録りもアレンジもお願いしました。 藤原さん作の「最後の恋煩い」は素直にファンキーな曲ですね。 藤原 この曲のサビの部分はメロディーが持ってきましたね。 素直にアレンジしていった曲なんですか? 藤原 素直かどうかと言われると…素直なふりして裏ではちょっと舌出してるみたいな感じかなと思ったりしております。ちょっとサイケデリックな場所を入れてみたりとか、ちょっと茶目っ気を入れてみたりというのが、コーラスワークやオブリガードとかにあったり。 楽器の音はオーセンティックないい音ですね。 小笹 もうちょっとパーティーな仕上がりになるかと思ったら、意外と棹モノとかがどしっと音が鳴って。作りながら質感が変わっていきましたね。 藤原 まぁ、実機(フェンダー・ローズとウーリッツァー)を今年購入したので、張り切ってそれを弾いてみました。"やっぱりいい音だなぁ"と思いながら。 歌詞に関してはヒゲダンの"永遠の伴侶シリーズ"は続いていくんだなと思って。 楢﨑 あぁ、確かに(笑)。そう言われたらそうかも。 "生前贈与"なんてワードも出てきますし(笑)。 藤原 わりとフックラインがいろいろ出てきて、《最後の恋煩いを始めよう〜》っていうラインがメロディーと一緒に出てきてくれたので、そこからパズルを埋めてくみたいに"じゃあ、どういうことにしようか。最後の恋煩いとはなんぞや? "とブレストしていったところはありますね。"生前贈与"もメロが連れてきてくれたんですよ。 (笑)。脳のどこかにあったんですね。 藤原 そういう仕事を僕が昔してたって話も絡んでくるんですけど。生前贈与の冊子っていろんな金融機関に置いてあるから、イラストなのか写真なのかは別として、お年を召した方々の考えることだから当然そういう方々が出てくるので、そういう歳になっても"まぁ、喧嘩しいしい仲良くしましょうや"っていう感じはすごくいいなと思って。
口下手で「…オレは/人の気持ちをあまり汲めない」などと口走る暁先生なのですが、彼の素敵さはその髪の毛が何より雄弁に教えてくれます! (文/横井周子) ※女性セブン2016年5月5日号
熱いな!」とか言いそう(笑)。 ──「幸田」と呼び捨てにするくらいの仲良し! 呼び名がみんな苗字なんです。なちやんは違うんですけど、お互いシタラ、幸田、やまもり。かなり性格ががっちり合っていて、会うとずっとふざけてますねえ。ものまねをしたり、似顔絵を描いたりして。仕事の前なのに、それで体力使っちゃうんですけど。
ヒロインは武士の嫁のような子であれ!? ――『椿町ロンリープラネット』が『このマンガがすごい!2017』オンナ編5位にランクインしました。おめでとうございます! マーガレットコミックス特集 ~あの頃も、これからも!一生少女マンガ宣言~ 第7回 やまもり三香インタビュー (2/3) - コミックナタリー 特集・インタビュー. やまもり まさかこんなランキングに入れるとは……という感じです。本当に恐縮しまくりで、今でも何かの間違いじゃないかと思っております。選んでくださったみなさまに感謝です。 ――本作は、どのような構想からスタートしたのでしょうか。 やまもり ひとつ前に連載していた『ひるなかの流星』が男の子2人だったので、今回は最初から1対1に絞ってつくってみようと思ったのがきっかけです。また、『ひるなか』が洋風だったので今回は和風にしてみようかな、と。 とにかく前回とは違う感じにしようと思って。だけど結局年上で、種類は違えど先生だったりと、結果的に似たものが揃ってしまいました。 ――本作で「椿」をモチーフにした意図は何かありますか? やまもり 深い理由はないんです、赤くてパッと目を引く花が昔から好きで、それでなんとなく。 ――そうでしたか。では、椿町という町は、どこかモデルにした場所があるのでしょうか。暁が住んでいるクラシカルなお家も気になります。 初めて訪れた際には、ふみもテンションがあがった、椿町3丁目にある趣深い一軒家。ここで暁との生活が始まった。 やまもり 椿町は「なんとなくここ!」という場所はないんですが、最近は地元石川県の主計町の雰囲気がいいなぁと思っていて。あそこらへんをお手本にしようかと思っています。すごくいまさらですが(笑)。 家は、連載が始まる前にそういった古い建物を取材させてもらったり、資料をもとにしたりしています。 ――いいお家ですよね。では次に、キャラクターについておうかがいします。暁を時代小説家にしたのはなぜですか? やまもり この設定は、連載が始まる直前に決めました。ギリギリまでドイツ語翻訳家か小説家か迷っていたのですが、翻訳家さんの知識があまりなかったのと、なんとなく和風にしたかったので、結局時代小説家にしました。 第1話より、ふみと暁の出会いのシーン。ぶっきらぼうな暁の第一印象は最悪だが……。 ――ふみも和風が似合うというか……見た目はかわいいのに、所帯くさいギャップが魅力です。どこか古風で、制服のスカートもマジメな丈ですね! やまもり 基本、校則は破らない性分ですね。ふみを描く時には、性格面でいえば女の子らしく、細かいところを忘れないように気をつけています。たとえば2巻で暁にお金を渡された時にちゃんと袋に入れていたりなど。あとはヘアアレンジもどこか大人っぽくしています。 初給料にはしゃぐふみ。しっかり者だけれど、しぐさや髪形など、"女の子"な感じがかわいらしい。 ――態度はひかえめで礼儀正しいけど、母のように強いところがありますよね。 やまもり 精神年齢が高い子だなぁと思っています。お母さんキャラというか、お婆ちゃんキャラというか……。でもいうところはきちんという、武士の嫁のような子であれ、と思って描いています。 ちょっとオカンなふみ。将来はいい奥さんになりそう。 ――まさに暁にぴったり!?