新しい本を作って広げていきたいんだ」 オレがそう頼むと、父さんと母さんは何故か泣きそうな顔になった。反対されるかもしれないとは思ったけど、「なんで兵士を目指さないんだ?」と聞かれるかもしれないとは思ったけど、なんでそんな泣きそうな顔をするのかわからない。 「……二人ともやっぱり反対?」 オレが首を傾げると、「何でもないの」と言いながら母さんがそっと目元を拭う。そして、立ち上がってオレの隣にやって来ると、ひどく複雑そうな笑顔でゆっくりと髪を撫でた。 「カミルが決めたのなら、母さんは反対しないわ。応援するからしっかりやりなさい」 父さんも頷いてプランタン商会へ勉強に行く許可をくれた。 ……オレも本を作って、ルッツみたいになるんだ! カミル視点でパルゥ採りです。 門を守る兵士達がピリピリし、孤児院の子供達は一気に増え、自分は将来を決める時期が近付いています。 色々な変化を感じ取っていただけると嬉しいです。 次は、フェルディナンド視点です。
二重底になっているため、袋を開けて上から覗いただけでは中身が見えない。底の部分を切らなければ隠されている物を取り出せないため、わたしはシュタープを出して「メッサー」と唱えて、ナイフに魔力を多めに流していく。 この革袋は魔力を通さない革で作られている。自分以外の魔力を弾く性質を持つ魔獣の皮で作られている物だ。魔力を通さないという点では銀の布と同じだけれど、魔獣よりも強い魔力を使ったシュタープ製の武器ならば切れる。銀の布はどんなに強い魔力も通さないが、何の変哲もない金属製の刃物ならば切れる。大きな違いがあるのだ。 「この辺りなら中身に傷が付かないかな?」 なるべく端の方にナイフの刃を走らせていく。多めに魔力を流し込んでいるので撫でるような力でもスッと切れ込みが入った。 「リューケン」 シュタープの変形を解除して消すと、ドキドキしながら早速その切れ目に手を入れてみる。フェルディナンドはこの中に一体何を隠しているのだろうか。カサリとした感触が指に触れる。取り出してみると、白い紙に包まれた五センチほどの楕円形の塊だった。それから、小さく折られた紙が見えた。 わたしは白い塊をテーブルに置くと、先に紙片を広げてみる。フェルディナンドの字があった。急いで書いた物なのか、ずいぶんと字が崩れている。 「なになに? この紙の中身はクインタという者の名捧げの石だ。いずれ私が取りに行くので、決して触らずに他の者の手が届かぬ君の隠し部屋に置いておいてほしい……って。こんな中途半端な扱いじゃなく、ちゃんと受け取ってあげなきゃクインタさんが可哀想じゃない」 どうして自分で名前を受けずにわたしに預けるのかな?……と思った瞬間に、クインタが誰の名前だったのか思い出した。 「あ! え? クインタってフェルディナンド様の名前じゃなかった!? え? え? じゃあ、これって……フェルディナンド様の名捧げの石ってこと? ちょっと待ってよ。なんで他人の物みたいな書き方……」 何故この館の自分の荷物を置いている部屋に隠しておかないのか。何故こんな大事な物を自分で管理しないのか。録音の魔術具が入っていた革袋の底に隠してあるのか。そもそも捧げる相手がいないならば、どうして名捧げの石なんかを作ったのか。次々と疑問ばかりが頭に浮かんでくる。 「もしかして誰かに名を捧げてたけど返された? うーん、フェルディナンド様が誰かに名を捧げるって状況がいまいち思い浮かばないんだけど、名捧げの石を作ってるならその線が濃厚かなぁ……」 事情はよくわからないけれど、名捧げの石を作る必要があったことと、それがわたしの目の前にあるのは事実のようだ。 この革袋を渡された時はまだフェルディナンドがアーレンスバッハで隠し部屋を得る前だった。安全だと思える隠し場所がなかったのだろう。自分で持っているのも危険な状態だったのだろうか。他に預けられる人がいなかったのか。何故よりによってわたしなのか。 「もしかしてフェルディナンド様に信用されてるのかな?
ちょっと勘弁してくれよ。 ベンノはどうして いつも俺が目を付けた人材を引き抜いていくんだ!? ルッツがいれば十分だろう! ?」 「それを言うなら、そっちにはトゥーリがいるから十分だろうが! これは適材適所と言うんだ!」 レナーテ 「早く決めちゃいなさいよ」 結構勝ち気な子だねレナーテ。 自分で決めること、周りは急かさないことをトゥーリが言ってくれる。 「あははは、それは災難だったな。どっちの旦那様も引かないから」 ルッツは笑って労ってくれた。 こんなお兄さんがほしいなと思う。 「 ……ルッツはさ、トゥーリと結婚するの? もうちょっとしたらトゥーリも成人だろ? なんか、周囲が盛り上がってるみたいだけど」 大出世してるけど二人とも元は貧民街の者。 ちょうど良いと両家の間では考えられている。 「まぁ、周囲が盛り上がってるのは知ってるし、 それが無難なのはわかるけど、 どうだろうな? しばらくは難しいと思うぞ。 トゥーリ、失恋したところだし 」 うおう?!誰に?! 「オレはトゥーリの話よりカミルの話が聞きたい。 もう決めたんだろ? そんな顔をしてる」 「 オレはプランタン商会がいい。 街を守るより、髪飾りや布を売るより、 本や玩具の方が好きだから」 「……狙い通りに本好きに育ったか。さすがマイン」 「え?」 「何でもない」 ルッツは意外と隠し事が多い。 本人がその気なら親と旦那様の許可を取り、ルッツが教育してくれる。 未成年だから冬は城にも上がれないし余裕がある。 覚えることが沢山あるのは楽しいカミル。 親の応援がないと厳しいと、ルッツ…。 大丈夫だ。父さんも母さんも話せばきっとわかってくれる。 「ルッツ、オレ、頑張るから」 「おぅ、頑張れ」 魔力があるとパルゥ狩りが早い?? 「オレ、春になったら一度孤児院のローゼマイン工房へ見学に行けるかもしれない。 プランタン商会に入る気があるなら、 ローゼマイン様に 見学許可を申請してくれるって、 ルッツが言ったんだ」 ディルク「本当に? うわぁ、楽しみだな」 将来的にはディルクやコンラートと一緒に仕事ができるかもしれない。 それはとても素敵なことだった。 今はちょっと難しい時期だから。 ギルルッツだけじゃ孤児院の新参は通してもらえないかもしれやい。 出て行くより入る時の方がきびしい。 ギュンター「今度からは一度こっちに話を通せ。少しは融通が利くからな」 「ギル、これをローゼマイン様に」 「あぁ、氷室に保存して 必ず召し上がってもらう 」 「頼んだ」 パルゥを一つ採るのもすごく大変なのに。 父さんはいつもそれをローゼマイン様のためにポンと孤児院の人に託す。 ディルクとコンラートもそうだけど、 ローゼマイン様に目をかけられているオレの家族は 皆ローゼマイン様が好きすぎると思う。 ……あぁ、オレのパルゥが減った。 「話があるんだ」 とカミルが言ったら重々しい空気になる。 「どんな話だ、カミル?」 反対されるかもしれない、 「父さん、母さん。オレ、 ルッツと一緒に本を作りたい!
パン工房むげ川では、 ポイントカード の配布を開始しました! 焼きたてパン500円(税込)お買い上げごとにスタンプを1個押します。10個スタンプが貯まると、 500円分(税込)のパンをプレゼント! さらにさらに… 毎月第2、第4木曜日はスタンプが2倍!! 期限はありません。スタンプを貯めて、お得にパン工房むげ川の焼きたてパンを楽しみましょう!! 交換時の注意事項 ※500円(税込)を超える場合は不足分をお支払い下さい。 ※500円(税込)未満の場合は差額分をお返しいたしかねます。
道の駅 清流白川クオーレの里【岐阜県白川町】 "なん茶こりゃ"と驚く!? 白川茶シロップが超濃厚。 氷ソフト 白川茶味 350円 白川茶の濃縮液"なん茶こりゃ"とみぞれのWシロップを、粗めに削った氷にたっぷり。 ソフトの上からも粉茶を振っているので、香り高い緑茶の風味を存分に楽しめます。 氷がとけると緑茶ミルクのようになって最後までおいしいですよ。 【素材はコレ!】白川茶 川霧が覆う湿度の高い山間に茶畑があります。 数々の賞を受賞した高級緑茶として知られ、渋みが少なくまろやかです。 美濃白川産フランクフルト 200円 岐阜県産の豚・けんとんを使って白川町内で加工。 フランクフルトはパリッと歯応えがあり食べ応え十分です。 道の駅 清流白川クオーレの里 清流が流れる自然豊かなキャンプ場に併設。 フランクや氷などのスナックを販売するアウトドアエリアと、定食などが味わえるさかなワクワク公園エリアからなっています。 もちろん名産・白川茶の販売もありますよ。 TEL/0574-72-2462 住所/岐阜県加茂郡白川町和泉181-1 営業時間/8時30分~17時※施設により異なる アクセス/東海環状道美濃加茂ICより45分 駐車場/250台 「道の駅 清流白川クオーレの里」の詳細はこちら 10. 道の駅ではこれを買うべき!人気メニュー14選【岐阜編】|じゃらんニュース. 道の駅 可児ッテ【岐阜県可児市】 とろけだす里芋の余韻。隠し味はなんと和風醤油! 里芋ジェラート シングル420円 口のなかでとろけだすと同時に、里芋の風味がブワッ。 地元で収穫したもののなかでも、甘みや粘りのある子芋や孫芋だけを使い、店内で茹でてミルク味とミックスした自家製ジェラートです。 醤油ベースで味を調えているため、芋の甘みがより際立ちます。 【素材はコレ!】可児の里芋 品種は粘りの強い「土垂(どたれ)」。 大昔に御嶽山噴火でできた肥沃な黒土で、栄養価も高いのだとか。 トマトとチーズのカプレーゼ 535円 浸透圧でオリジナルドレッシングを染みこませたカプレーゼ。 そのままでも、サラダやスープに入れても◎! 道の駅 可児ッテ 生地から手作りする窯焼きピザが味わえます。 なかでも里芋のペーストをのせた里芋ピザ830円が人気。 サラダや茶碗蒸しが付くモーニングもオススメです。 TEL/0574-61-3780 住所/岐阜県可児市柿田416-1 営業時間/9時~18時(モーニングは8時30分~) アクセス/東海環状道可児御嵩ICよりすぐ 駐車場/68台 「道の駅 可児ッテ」の詳細はこちら 11.
枇杷倶楽部は、南房総のランドオペレーターとして南房総の様々な情報をご案内しています。 「 枇杷倶楽部へ辿り着けば後は枇杷倶楽部で案内してくれる! 」皆様にそう言っていただけるように... 、皆様の素敵な旅の拠点となれますように... 、スタッフ一同励んでおります。 南房総へお越しの際には、是非お立ち寄りください。お待ちしております。 枇杷倶楽部へのアクセス こだわりの枇杷商品、味比べのイチゴ狩り、びわ狩りなど楽しみ方いろいろ 人気のびわソフト 5種類のイチゴを食べ比べできる人気の苺庭園、富浦特産のおいしい枇杷をもぎたてで食べられるびわ狩り、農業体験が楽しめるメロンなど、新鮮なプルーツの味覚をお楽しみいただけます。 オープンカフェでは小鳥の鳴き声と川の流れる音を聞きながらゆったりと旅の一息をどうぞ! 一年中、季節の花を楽しめるテラスで人気のびわソフト、びわカレー、パスタなどをお召し上がりいただけます。注文ごとにドリップするこだわりのコーヒーも好評です! ふじ かわ じゅ く 道 のブロ. 枇杷倶楽部を10倍楽しむポイントはこちら ご相談ください:南房総のランドオペレーターです 観光情報はもちろん、バスツアー等の企画から各種手配まで、南房総の楽しい旅をワンストップでご案内しています。お気軽にお問合せください。 お問い合わせはこちら