こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr.
J Pain Symptom Manage. 2021;61:71-80)。 160人が登録された時点の中間解析において、試験は残念ながら無効中止となった。抑肝散が術後せん妄の予防や術前の不安を軽減する効果は認められず、推奨されないことがわかった。 長谷川氏は「支持療法の領域において、プラセボ対照のRCTが日本から発表されたことは大きな成果と考えられる」とし、臨床で日々使われている、認知症の行動や心理症状に対する抑肝散の使用を否定するものではないことを強調した。 メラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬でせん妄の発症率が低下する可能性 3本目もせん妄の予防に関する知見である。睡眠薬や抗不安薬として使用されるベンゾジアゼピン系薬剤はせん妄の原因となることがあるが、近年、不眠症に使用されるメラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬のせん妄予防効果が注目されている。 せん妄のリスクが高い患者、または前夜にせん妄を発症した患者を対象に、メラトニン受容体作動薬のラメルテオンやオレキシン受容体拮抗薬のスボレキサントを投与し、せん妄の発症率が低下するかを臨床で観察した研究結果が日本から報告された(K. Hatta, et al. J Clin Psychiatry 2019;Dec 17;81(1):19m12865)。 これら2剤を内服した患者の内服開始後7日間のせん妄の発症について、この2剤だけでなく抗精神病薬や抗うつ薬のトラゾドンも内服していない患者と比較した。その結果、ラメルテオンやスボレキサントを内服することにより、せん妄の起こりやすさは、ハイリスクの患者で0. 48倍に低下し、前夜にせん妄を起こした患者では0. 終末期にはどのようなせん妄ケアを行えばよいですか? | 看護roo![カンゴルー]. 36倍に低下することが示された。 長谷川氏は「がん以外の患者が対象に多く含まれていること、観察研究であることなど、交絡因子 * を考慮する必要はあるが、非常に有望なデータ」とコメントした。 * 交絡因子:調査の対象となる因子以外で、結果に影響する因子。 進行がん患者への抗精神病薬の使用はせん妄の改善と関連、ただし慎重な使用を 4本目も日本からの報告で、緩和ケア領域において、せん妄に対する抗精神病薬を検討した大規模観察研究である。精神腫瘍科または緩和ケア病棟の進行がん患者756人を対象として、せん妄の重症度を抗精神病薬の投与前後で比較した(I. Maeda, et al.
3 本症例の問題点 CDSの中止後,難治性せん妄が改善し,患者は約2カ月間,家族との交流を保ちながら過ごすことができた.精神科医が介入しても,せん妄の改善が可能かどうかを見分けるのが困難であった.家族の気持ちの確認がなければ,CDSを死亡まで継続していた可能性があり,頭頸部癌による症状の予後予測の難しさがあったと思われる.CDS開始後に家族が精神的苦痛を経験する可能性や,CDS開始後の家族の気持ちの再アセスメントの重要性が指摘されている 16, 17) .日本緩和医療学会の鎮静ガイドラインには家族の希望の変化について,定期的に評価することが定められており,それをもとに鎮静を中止する選択についても言及されている 8) .欧州緩和ケア学会も,CDSを開始してからも希望があれば鎮静を中止してもよいことを,家族に伝えなければならないとしている 18) . しかし,家族の気持ちの確認以外のCDS中止の基準は明確ではない.例えば「せん妄が原因で持続的で深い鎮静を開始した場合,開始7日目で一旦中止することを,医療者と家族で話しあうことを推奨する」などの明確な行動指針が必要だと考えられるが,本症例のような,CDSの中止までの患者や医療者の意思決定過程や,中止後にせん妄がどのように変化したかについての具体的な報告は皆無である.今後,こうした臨床報告や,科学的エビデンスの蓄積が必要であると思われる. References 1) Casarett DJ, Inouye SK; American College of Physicians-American Society of Internal Medicine End-of-Life Care Consensus Panel. Diagnosis and management of delirium near the end of life. Ann Intern Med 2001; 135: 32-40. 終末期せん妄とは who 定義. 2) 松島英介.がん患者におけるせん妄の診断と治療.心身医 2014; 54: 37-44. 3) Maltoni M, Scarpi E, Rosati M, et al. Palliative sedation in end-of-life care and survival: a systematic review. J Clin Oncol 2012; 30: 1378-83.
『ニュースの隠語は覚えておいた方がいい』 事故があった際、 全身を強く打って=治療不可の重症 重症=生命維持が可能な範囲 重体=生命維持が困難な範囲 折り重なるように=互いの体、服を掴んだ状態 行方不明者発見の際、 無事保護された=何の問題もなく見つかった 保護された=ケガ、病気、衰弱が見られる場合 発見された=すでに亡くなっていた 心不全=死因を隠すケースがある(自殺等) 死体=身元判明 遺体=身元不明 性犯罪があった際、 わいせつな行為=性交なし みだらな行為=性交あり いかがわしい行為=わいせつの手前 皆はマスコミを叩きたがるけど、当事者や視聴者の事を考えて、ニュースだって気を使ってくれてるんだよ。