ログインしてください。 「お気に入り」機能を使うには ログイン(又は無料ユーザー登録) が必要です。 作品をお気に入り登録すると、新しい話が公開された時などに更新情報等をメールで受け取ることができます。 詳しくは【 ログイン/ユーザー登録でできること 】をご覧ください。 ログイン/ユーザー登録 2021/08/09 更新 NEW この話を読む 【次回更新予定】2021/08/11 ↓作品の更新情報を受取る あらすじ・作品紹介 強大な帝国に故郷を侵略され、戦士のヴァンは奴隷として囚われていた。 ある晩、ヴァンのいる岩塩鉱を謎の黒犬が襲撃し、死の病が蔓延する。 生き残ったのはヴァンと、幼子のユナだけだった―― 二人の逃避行の行く手にある真実とは? 話題の劇場アニメをコミック化! 閉じる バックナンバー 並べ替え 同じレーベルの人気作品 一緒に読まれている作品
「おれは長年、病んだ人を診てきたんだがよ、だんだん、人の身体ってのは森みたいなもんだと思うようになった」 上巻で最も印象に残ったのは、この一言。 この前後に語られる言葉が一番腑に落ちたように思う。 この物語の世界には全く異なる考えを基礎とする二種の医術が存在する。 それはその医術が生まれた国の宗教や文化をも反映していて、どちらの考えが正しいなんてことを語るのはとても難しい。 清心教医術の教えで救われる心もきっとあると思う。 でも医術として(人の病を治癒する術として)優れているのは、(宗教による)禁忌を犯すことを恐れずに命の秘密に迫っていくオタワル医術なのだろうと思う。 人間は命を脅かす病を克服するために治療法や薬を開発していくけれど、世界には次から次へと新たな病が誕生していく。 既知の病だって発病するリスクを下げるよう心がけることしか出来なかったりする。 確実な回避策はない。 ひどく恐ろしいことだ。 薬を飲むことによる副作用や、手術による身体への負荷のことを思うと、自然に治る症状でも薬を処方するような医療への疑問を感じることもある。 医師の診断も100%信頼することが出来るかと言えばそれは難しい。 もし重病になったらどうする? そんな不安を抱えながらも、そんなことは起こり得ないという顔をして日々を過ごしている。 けれど、それは起こり得るのだ。実際に。 この物語を読んでいて考えさせられるのは、発病した時の対処法ではなく、医療というものへの接し方だ。 恐ろしい病が登場するのだけど、その病の治療法が見つかればめでたしめでたしになるような話ではないと感じる。 病に対してどう向き合うか。 命についてどう考えていくか。 寿命をどうとらえるか。 適切な言葉が見つからないけれど、そういうもっと根源的なことを問いかけられているように思う。 そしてそこに正解はないのかもしれないと思う。 「ふだんは見るこたぁできねぇが、おれたちの中には無数の小さな命が暮らしてるんだ」 「でもよ、後から入って来るやつらもいて、そいつらが、木を食う虫みてぇに身体の内側で悪さをすると、人は病むんじゃねぇかと思ってるんだ」 私の身体は一つの命ではないという考え方にすんなり納得出来る。 身体と心は別物という言葉にも納得出来る。 この世界の人を脅かす病の物語が下巻でどんな結末をむかえるのかまだ分からないけど、命についての真実に誘ってくれるんじゃないかと期待してしまう。
作品情報 世界を蝕む死病。その秘密を握るのは、血の繋がらない父子だけ──! 強大な帝国に故郷を侵略され、戦士のヴァンは奴隷として囚われていた。ある晩、ヴァンのいる岩塩鉱を謎の黒犬が襲撃し、死の病が蔓延する。生き残ったのはヴァンと、幼子のユナだけだった――二人の逃避行の行く手にある真実とは? 話題の劇場アニメをコミック化! (C)2021「鹿の王」製作委員会 鹿の王 ユナと約束の旅を読む 鹿の王 ユナと約束の旅(上) 強大な帝国に故郷を侵略され、戦士のヴァンは奴隷として囚われていた。ある晩、ヴァンのいる岩塩鉱を謎の黒犬が襲撃し、死の病が蔓延。生き残ったのはヴァンと、幼子のユナだけ――話題の劇場アニメをコミック化!
私は読書は好きだが、あまりたくさん読むほうではない。気に入った本を繰り返し読むことも多い。私は一読者であり、ど素人なので、書評でもレビューでもなく感想文で。初回は、10年以上追いかけている上橋菜穂子さんの「鹿の王」の後日譚「鹿の王 水底の橋」の感想を書いてみる。思いっきりネタばれあり。 まえがき: 上橋菜穂子さん大好き 上橋菜穂子さんのファンタジーは「鹿の王」、「守り人」シリーズ、「獣の奏者」等、大好きで、新作が出たら必ずチェックする。 彼女の作品は、人の強さ、やさしさ、狡さ、はかなさ、そして多様さを、教えてくれる。いろんな考え方と生き方がある。それぞれの正義がある。人と人の人生は時に寄り添い、時に相容れない。 自分に見えていないことの膨大さに呆然とし、恐れを抱きつつも、まだ見ぬ世界や価値観への出会いを期待してしまう。 「人生にはいろいろあるが、必ず希望はある」。彼女のファンタジーは、そんな気持ちにさせてくれるのだ。 「鹿の王 水底の橋」の感想 「水底の橋」は、「鹿の王」のその後の物語である。「鹿の王」はものすごく情報量が多くて、キャラクターもエピソードも濃度が高い。それでも後日譚にはオマケ感は無い。(真那くんの生まれの詳細や、医学の起源は、本編の趣旨と外れるから削ったのかな) 1. 読後はとにかく「ミラルすげぇ」 終始ごっちゃごちゃ(あくまで私の主観)だった本作品だが、読み終わった瞬間の気持ちは「ミラルすごい…。めっちゃ好き」だった。結局ミラルが全部おいしいところ持って行った感すらある。 自分の信じるものを貫くことで、運命を変え、手繰り寄せることができる。 本書を書き終えたとき、私の中に鮮やかに残っていたのは、新たな道へと一歩を踏み出していったミラルの後ろ姿でした。(あとがき) 私も想像した。ミラルの、分厚い書籍を抱えて、背筋を伸ばして颯爽と歩いていく…ついていきたくなるような後ろ姿。 2. ホッサルとミラルの関係 身分が違うという理由で、形式的な結婚も、子供を作ることも考えられなかった二人。身分なんて…令和の時代に…と思わなくもないが、だからと言ってすべて投げ打つでもなく、互いに尊敬し合って一緒にいる、というのが素敵だった。「水底の橋」の最後で、身分がひっくり返ってなんの心配もいらなくなった。ぽん、と自分の気持ちが自由になって目の前に置かれて、戸惑うホッサルが面白い。 二人の関係も、ミラルがリードしていくのかな、なんて思ったり。ミラルの方がとっくの昔に腹くくれてそうだわ。 3.
上橋菜穂子『鹿の王』 * * * ヴァンには邪心も我欲もない。ただそのときに己が守るべきものを、全力で守っているだけである。愛する妻も息子も、さらに祖国(の独立)さえも失った今、彼が守るべきものは、偶然出会った幼いユナと、親切にも彼を助けてくれた人々だ。ヴァンは誠実に彼らに尽くす。 そう、密かに、静かに生きていきたいだけだというのに。 なぜか、ヴァンの周りに、いくつもの国や氏族から、次々と手が伸びてくる。それぞれの様々な思惑をもって。 さらに、ヴァンの体にも変化が起こっていた。あの病の影響か?
世界を侵食する謎の病 抗体を持つのは孤独な戦士と一人の少女だけ 日本アニメ界最高峰のスタッフが集結! TRAILER 予告 特報② 特報① 原作:上橋菜穂子「鹿の王」「精霊の守り人」 監督 キャラクターデザイン・作画監督:安藤雅司『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『君の名は。』 監督:宮地昌幸『千と千尋の神隠し』 制作スタジオ:Production I. G「ハイキュー!! 上橋菜穂子 鹿の王 jp. 」「攻殻機動隊シリーズ」「PSYCHO-PASS サイコパス」 INTRODUCTION 2015年に本屋大賞を受賞するも、 その圧倒的スケールの物語から映像化不可能と言われてきた「鹿の王」 (角川文庫・角川つばさ文庫/KADOKAWA) が、 日本アニメ界最高峰のスタッフにより映画化! 『君の名は。』『千と千尋の神隠し』『もののけ姫』の作画監督として活躍した異才アニメーター・安藤雅司監督が、 映画史に名を刻むことになる感動巨編を誕生させた。 STORY かつて東乎瑠(ツオル)帝国から恐れられていた戦士団"独角"の頭・ヴァン(堤真一)は戦いに敗れてすべてを失い、囚われの身となっていた。 ある日、山犬の襲撃を受けるも混乱に乗じて脱獄に成功するが、その最中、自分と同じように家族を亡くした少女ユナと出会い、共に過ごすことでヴァンは徐々に生きる目的を取り戻していく。 一方、謎の病〈黒狼熱(ミッツァル)〉がツオル帝国で猛威を振るいつつある中、ツオルの支配下にあるアカファ王国では、ウイルスを体内に宿す山犬たちを利用して水面下で反乱が計画されていた。 抗体を持つことで陰謀に巻き込まれるヴァンとユナだったが、ついにはユナが山犬たちに連れ去られてしまう。ヴァンはユナを追う途中で、ミッツァルの治療法を探す天才医師ホッサル(竹内涼真)と、それを阻止したいアカファ王国によって送り込まれた跡追い狩人のサエ(杏)と出会い、彼らはそれぞれに思惑を抱えながら共にユナを助ける旅に出る。 果たしてヴァンはユナを助け出すことができるのか?
2014年国際アンデルセン賞受賞第一作! 待望の書き下ろし小説登場! 強大な帝国から故郷を守るため、死兵となった戦士団<独角>。その頭であったヴァンは、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。 その隙に逃げ出したヴァンは幼い少女を拾うが!?
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時刻表検索 2021年1月20日より、 下記の深夜バスと深夜時間帯バスを運休しております。 (運行再開は未定) 「運賃・経路・時刻表検索」では、システムの都合上、運休便が表示されている状態になっておりますので、ご確認の際はご注意いただきますようお願いいたします。(運休について詳しくは こちら をご覧ください) <運休している便> ■深夜バス 宇都宮駅23:20発(清住町経由・細谷車庫行き) 宇都宮駅23:20発(作新学院経由・駒生営業所行き) 宇都宮駅23:20発(一条経由・西川田東(江曽島)行き) 宇都宮駅23:25発(宇商高校経由・帝京大学行き) ■深夜時間帯バス 西川田東(江曽島)22:40発(一条経由・宇都宮駅行き) 富士見が丘団地22:50発(宇商高校経由・宇都宮駅行き) 停留所 那須塩原駅西口 なすしおばらえきにしぐち 地図 2021/08/04現在の時刻を表示しています。