わが国では人口の高齢化に伴い、がん患者における高齢者の割合も増加しています。全国がん登録データによると2016年に罹患したがん患者の割合は、73.
本ブログでは低用量抗がん剤治療の呼称を使用します. ※当院の治療は,同一がん種においても使用する抗がん剤の 内容・投与量は 個々の患者さんの病態・治療歴・その他の 諸条件により様々です. そのため,提示した患者さんに行っている薬剤使用法が, ブログをご覧頂いている 患者様にそのまま適用できるという ものではありません. 読者の皆様に,そういった誤解を与えないために本文中では 使用薬剤についての 記載を省いてありますことをご了承くだ さい. 2012年4月 銀座並木通りクリニック
【肝癌について】 肝癌とは?
医師からの回答 総合癌診断医師 肝臓の転移がどのくらいの大きさで、幾つぐらいの個数があるのかはっきりしませんので予後については確かなことをお答えできません、また肝臓以外に、転移があるのかどうかによって、治療できるかどうかもかわってきます。肝転移の大きさがそれほど大きくなく、数も少ないのであれば、、放射線治療や肝臓の血管に管(カテーテル)を入れて、この管から抗がん剤を入れる治療法ができるかもしれません。この場合にも肺気腫の程度が問題になります。主治医に現状の様子を書いてもらい、がん専門病院(神奈川がんセンター)などでセカンドオピニオンを受けるのが良いと思います。 詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(森山先生) 総合内科専門医 森山先生のおっしゃるようにセカンドオピニオンを受けられるのが良いと思います。肺気腫や他の病期のために治療方針が決まることは確かなので、全身状況に関して診ていただける先生にもよく伺ってください。樹状細胞免疫療法などの治療方法は体の負担は少ないですが、時間がかかり自費でもあり、また単独では有効性がかなり限られます。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(田口先生) ※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。
1年生存し(91. 1歳まで生存した)、50番目の人は15. 9年生存し(85. 9歳まで生存した)、75番目の人は10. 1年生存した(80. 1歳まで生存した)ということをこの図は表しています。全身状態と余命が関連すると仮定すると、それぞれ、全身状態の良い人、普通の人、悪い人のおおよその余命と考えることができます。 図2.余命の表(図1)の解釈 NCCNの「高齢者のがん治療」のガイドライン 2) では、この表を用いて次のような設問を考慮することが提案されています。 (1) がんを治療しないことで、がんが進行し、余命まで生きられない可能性はどの程度であるか? (2) がんを治療しないことで、余命を全うする前にがんによる症状や合併症が出現すると考えられるか? 高齢者のがんの治療方針をどう決める?:がんナビ. (3) がんの治療に耐えられるか? 例として、がんの治療をしたくないと考える全身状態の良好な70歳の早期がんの男性に対しては、「あなたのような元気な70歳の男性ですと、治療して完治すればおおよそ20年生きられます。治療をしなければ、おそらくあと○○年でこのような症状が出現すると考えられます。」などの情報を示し、本人がより多くの情報を基にインフォームドコンセントを行うためのツールとして利用できます。 最後に注意点として、余命の情報だけでは治療や検診を行うか行わないかの判断を行うことはできないことを強調します。NCCNによる「高齢者のがん治療」のガイドライン 2) にも記載されているように、どのような治療を行うかは、本人の希望、治療や検診のリスクとメリットを十分理解できているかなどを含め本人の状態を総合的に見て考慮する必要があります。検診に関しては、高齢人口の中で検診の死亡減少効果が何年目で表れるのか、そして検診を行うリスクは何かというエビデンスが無ければ、その検診を行うべきか判断ができません。ですので、この余命の情報は、インフォームドコンセントの際の1つの材料として利用してください。 【参考文献】 1) 厚生労働省 がん登録 全国がん登録罹患数 2016年速報,2019年 2) National Comprehensive Cancer Network. "NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines) Senior Adult Oncology".
27年だ(表1)。一方、前立腺がんは進行の速度が遅く、症状が出てQOLが悪化し始めるまでの時間が長い。そのため、治癒を目的とした手術や放射線照射を控え、ホルモン療法で経過を観察する方法がよく選択されている。 さらに、患者が積極的な治療を希望しても、栄養状態や認知機能、介護者や社会的な支援の有無などによって、治療がうまく行えないと考えられる場合がある。 田村氏は、「高齢のがん患者さんを治療する際に最も大きな問題は、がん治療をきっかけに高齢者が自立性を損なうこと」と話す。治療前の自立性(日常生活をする能力など)や、治療によってそれが失われる可能性があるか、またそうなった場合に介護する家族がいるのかなどを考慮する必要がある。 高齢者は治療のために家族や友人と離れることで疎外感が生じやすく、うつ状態や強い不安状態に陥ることも少なくない。治療によって長く生きられるようになっても、QOLが大きく損なわれるようでは意味がない。