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Tue, 14 May 2024 12:46:11 +0000

雄英高校の広大な敷地にある、嘘の災害や事故ルーム。 そこまでバスで移動した僕らは、ヴィランの襲撃を受ける。 見覚えのある黒い霧から現れたのは、たったの3人だ。 全身に手を貼り付けた変な人、この人は知らない。 黒い霧の人、ドクターへ会いに来た人だ。 改人脳無、ドクターの製造物だ。 「ーー起きろ、ギャラルホルン」 僕に狂気の波長を感じ取る機能はない。 でも彼を通して、それを僕は感じ取った。 止める間もなく狂気の波長は、空間に波動となって広がる。 そうして、みんなの脳に叩き込まれた。 「あああああああああああ!?」「いってーんだよ、クソ!!」「死ね! 死ね! 死ね!」「痛い! 止めて!」「死んでくれよぉ!」「助けてー!」「ぎゃああああああああ!!」「苦しい」「やめろー!」「気持ち悪い」「僕は違う!」「うわああああああ!」「うぜえええ!!」「死にたい」「消えろ! 消えろ!」「オレは悪くねえ!」「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」「おまえのせいだ!」「ひいいいいい!!」「死にたくない!」「やだあ! !」 互いに傷つけ合い、あるいは自傷を試みる。 一瞬にしてクラスは崩壊し、どうしようもなくなった。 あっちこっちで個性が暴発し、とても危険な状態だ。 「先生! 「#自傷行為 #虐待」の小説・夢小説検索結果(12件)|無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO. 動けますか!」 相澤先生の個性は、視覚を通して個性を打ち消す。 それはヴィランではなく生徒に向かって使われ、最悪の事態を防いでいた。 優先して消すべき個性もあり、すべては救えない。 最も警戒すべき、炎と氷の広範囲攻撃は行われていないようだった。 相澤先生も動けないのか、地面に座り込んでいる。 先生も痛みを受け入れる事はできなかったのか。 過去に僕が抱えていた狂気の波長よりも、影響は強いのかも知れない。 「これは何だ、緑谷」 僕は襲いかかる生徒を、遠くへ投げ飛ばす。 今のは、たしか峰田さんか。 「狂気の波長という、自殺衝動の現れです!」 止める方法はドクターに示されている。 自殺衝動を受け止め、それでも生きること。 あるいは、あの頃は現実的ではなかったけれど同じ波長で相殺する。 彼と共鳴している今ならば、それは可能なはずだ。 「僕の個性で相殺します!」 「待て、緑谷。その波長が電磁波の事ならば適任がいる」 たしかに、移動できる僕まで足を止めるのは厳しい。 「相澤先生! 生徒に戦闘を強いるつもりですか! 撲のブラックホールで防衛し、彼の個性で相殺するという方法もあるでしょう。相澤先生の案では、緑谷くんが僕達を防衛する事になります」 どうしようもなく抗戦する事と、積極的に戦わせる事は違う。 しかし、 「いいえ、13号先生。あのモヤモヤしたヴィランの個性はワープゲートです。13号先生のブラックホールは逆に利用される恐れが高い」 そう言ったのは相澤先生だった。 当然ながら霧のヴィランと、改人脳無の個性は伝えてある。 でも、全身に手を貼り付けた変なヴィランは知らなかった。 狂気の波長を放っているのは、あの手のヴィランだ。 「やれ、脳無」 「了解」 動けない先生へ、その巨体が迫る。 僕は黒血から黒剣を作り出し、尖った刃を向けた。 「おっと、よそ見をしていいのかい?

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いいや、そもそも相殺に気づいていなかったのだろう。 僕が声を上げたから、あの人達は気づいた。 原因として考えられるのは波長だ。 そもそも僕に波長を感じ取る能力はない。 僕の中にいる彼を通して、僕は波長を感じ取っている。 あの人達は、その波長を感じ取っていないのだろう。 僕が波長を操作できる事を、あの人達は知らない。 「これがヒーローの末路だ! ハハハハハハ! #5 室内演習…だよね? | ヒーローに憧れて - Novel series by 彩 - pixiv. !」 ミチミチと折れ曲がり、ボキッと折れた。 掲げられた血袋は割り裂かれ、千切れた内臓が零れ落ちる。 オールマイトの死に酔って、他の事は見えていない。 僕は黒剣を捨てて、その背中に抱きついた。 そうして心臓の鼓動が聞こえるほど密着する。 「あ?」 相殺に向けていた波長を、ここに重ねる。 「ーー魂の共鳴!」 僕は一方的に、手の人と共鳴した。 ーーーーーーーーーー ーーーーーーーー ーーーーーー ーーーー ーー どこまでも荒れ果てた大地の中心に、独り。 この世の全ては崩れ去り、もはや何も残っていない。 もはや彼を不快に思わせる何者も存在しなかった。 しかし、 ボリボリ ボリボリ 言い知れない、不快な感情が湧き上がる。 天を裂くほどに絶叫し、地を割るほどに憤怒する。 すべてを破壊し尽くしても、燃え尽きない激情だ。 ボリボリ ボリボリ ボリボリ ボリボリ 両手で顔をかく。 皮は剥げ、肉は腐り、白い骨を露出させる。 とっくの昔に目玉は引きずり出され、その手で朽ち果てた。 あれは誰だ? ーー■■■■ 世界を破壊し尽くして、あとは何を壊せば良いのか。 行き先のない怒りを向ける相手は、もう存在しない。 暴れ狂っても破壊できるものはなく、崩壊の指先は空を切った。 我慢できない。 耐え切れない。 もう何もない。 この終わりに行き着いた、小さな世界。 小さな世界で、たった独りの小さな王。 何も統べる事はできず、ただ君臨する。 「かゆい かゆい かゆい かゆい」 なにかを壊せば、苦しみから解放されると思った。 ■を苦しめているものが、その中にあるはずだ。 だから■以外の全てを思うままに壊した。 それは正しいと思っていた。 だが、 すべてを壊しても、苦しみから解放される事はなかった。 この苦しみは■の中にあったのだから。 最初から■は間違えていた。 ああ、そうだ。 最後に残ったものを破壊すればいい。 そうすれば■は、やっと、この苦しみから解放される。 そうして■は、手を顔に近づけーー心からの幸福を知った。 ーーーーーーーーーー ーーーーーーーー ーーーーーー ーーーー ーー 「俺の中に入ってくるなァァァァアアアアアアア!

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!」 黒血はトゲとなって生え、僕を突き飛ばす。 僕の共鳴によって、その波長は乱された。 両手で顔を抑え、絶叫している。 「いけません、死柄木!」 暴れる死柄木さんの両手を、黒霧さんが抑える。 死柄木さんの顔に張り付いていた手が、崩れ去る。 そこからボロボロと落ちるのは、死柄木さんの顔だったものだ。 皮や肉は乾いた土のように割れ、目玉も抜け落ちる。 薄い膜のような脂肪に続いて、肉を繋いでいた繊維が垂れ下がった。 その赤い血の、流れ落ちる顔は、まるで鬼の形相だ。 「ああああああ! あああああああああああ! !」 「死柄木弔! 気を確かに! あなたは、こんな所で死んではいけません!」 黒霧さんのモヤモヤに包まれ、死柄木は消える。 オールマイトの死を笑っていた死柄木は、次の瞬間に壊れて去った。 その理由を知っている者は、他にいない。 あとに残された改人脳無は、僕らと見つめ合う。 その剥き出した目を前に、動ける者はいなかった。 あれはオールマイトに無傷で勝利した怪物だ。 しかし改人脳無は両手に持った、千切れた死体を投げ捨てる。 すると真上へ跳び上がって、天井に開いた穴から去って行った。 後に残されたのは血だらけの生徒と、枯れ木のような千切れた死体。 それで全てだ。
同じ暴力でも、ヒーローとヴィランにカテゴライズされ、善し悪しを決める」 法に人という要素を混ぜるほど、公正ではなくなる。 法に人という要素を混ぜるほど、私刑に近づくのだ。 法は善でも悪でもなく、ましてや正義でもなく、心ない鋼鉄の歯車に過ぎない。 「たしかにヒーローは職種で、ヴィランは人物ですから、警官と犯罪者を善悪に分けるようなものですね」 「なにが平和の象徴だ! しょせん抑圧のための暴力装置だ!

【MMD ヒロアカ】 自傷無色 | 緑谷出久 - YouTube