映画とともに100年を生きた女優の瞳に映るものとは?
"映画の父"D・W・グリフィスがリリアン・ギッシュ主演で描いたサイレント映画の名作。仏の教えを説くためにロンドンに渡ったが、いまや夢破れてスラムの商人に成り下がった中国人の若者。彼は近くに住むひとりの可憐な少女に恋心を抱くようになっていた。ボクサーである父の度重なる暴力に耐えかねて家を出たが、病で倒れた少女を若者は献身的に看病する。しかし、彼女は仲間の通報を受けた父に連れ戻され、折檻のあげくに死んでしまう……。 allcinema ONLINE (外部リンク)
《ネタバレ》 父子家庭に育った少女は、ボクサーである父親からDVを受けている。 DVに耐えかねた少女は、ふらふらと家出をするが、ある店の前で気を失い倒れてしまう。 その店の店主は、オタクで内気な青年で、かねてからこの少女をかわいいと思っていた。 そこでのこの状況! 青年は、迷わず気を失った少女を、自室のベッドへと寝かせ、軟禁に成功する。 看病をしながらも、少女の手をさすったりなでたり、と青年は自らの欲望を果たす幸せな毎晩を送る。 青年は、あこがれの少女を前に、ロリコン魂が燃え盛り、さぞかし夢見心地な毎夜だったに違いない。 でもそれは長くは続かなかった。 父親に少女を軟禁していることがばれ、父親が青年の家を訪れる。 そして、父親は娘を自宅へ連れ戻す。 淫らな行為をされたと思った父親は怒りが爆発。 その怒りの矛先は、少女への暴力につながった。 父親の暴力により、少女は死に至る。 そこへ現れたオタクの青年。 父親を銃で撃ち殺してしまう。 まるで、某秋葉原無差別殺人事件の様に、衝動的な殺し方。 そして、その直後に、オタクの青年は自殺をしてしまう。 と、現代風に解釈するとこうなる(違)。 まあ、実際はもっと真面目な話なのだが、どうにも真面目すぎるし、テンポが遅く少々退屈してしまった。 もっとスピード感が欲しいところ。 ただし、青年の少女に対する純粋無垢な愛情は、この上なく美しく、サイレントながら輝きを放っていた。 D・W・グリフィス作品というとスケールの大きい大作をイメージするだけに、本作はどうも物足りなく感じてしまった。 【 にじばぶ 】 さん [ビデオ(字幕)] 5点 (2011-05-04 00:48:30) 19.
無声映画というのは、台詞がない分、今の作品のように名台詞等はないけれど、音声がない分ストーリーや演技がものをいう作品で、その点では今の作品以上に存在感がある。酒と暴力に明け暮れる父親、この世を旅立つ少女が最後に作った笑み、少女を失った悲しさに打ちひしがれる青年…その演技一つ一つに圧倒的な存在感が漂っている。 4. 映画 散り行く花 (1919)について 映画データベース - allcinema. 【STING大好き】殿、申し訳ないw。余りに儚くもいじらしいルーシーの最期にやりきれなさを覚えて仕方がないので個人的に-1点致しました。「イントレランス」の興行での惨敗の痛手がかくもグリフィスをペシミスティックにしたのでしょうか?イヤそうではありますまい。トマス・バークの原作小説に人間の本質を見、(安易なハッピーエンドを排した)映像として万人に向け発信せんとする高い志が本作には窺えます。ついついリリアン・ギッシュに目を奪われがちですが、ドナルド・クリスプの飲んだくれ暴力親父の愚劣さ・憎々しさは天下一品だと思いますな。ギッシュ&R・パーセルメス主演のグリフィス作品では翌年の「東への道」も秀作かと…。 【 へちょちょ 】 さん 9点 (2003-06-29 08:00:48) 3. 《ネタバレ》 たぶん、D・W・グリフィスこそが、人間の喜怒哀楽は、一片の微笑みによって現すことができることを私たちに教えてくれた最初の映画人であろう。故に、後世彼は「映画の父」と呼ばれることとなった。 ひとりの少女が、狂暴な父親によって虐待され、ついには死に至る。今でも新聞を連日賑わし、徒に繰り返される遣りきれない出来事が本作でも容赦なく描かれている。 少女を演じるのは、リリアン・ギッシュ。『東への道』『嵐の孤児』『スージーの真心』などグリフィスの代表作のヒロインを演じ続けてきた女優である。これらどの作品においても、ギッシュ嬢の素晴らしくも可憐な表情を捉えた美しいクローズ・アップにお目にかかることができる。 だが、問題は、「微笑み」である。ラストで見せる彼女のか細い2本の指で作り出されるあの微笑み。存在の、運命の哀しみに覆われながらも、死にゆく間際において、なお観る者に向けて、その哀しみから私たちを解き放とうとするかのようなやさしい微笑み。「どうか悲しまないでください。泣くよりも笑ってくださいね。」って、言われているようで、さ。おいらは、どうしたって、涙が止まらねえでやんの! 【 なるせたろう 】 さん 10点 (2003-06-20 23:21:31) (良:3票)
元々は敵で、母親のウマールは、前作のヴィラン、ドルマムゥの妹です。ていうかまず、あのヒトキャラとは程遠いドルマムゥに、兄弟がいるなんて!という驚きもありますね。そういうの、想像できないけど。クレアはその系譜からわかる通りめちゃ強い。カオスディメンションの女王であり、その能力は、ソーサラー・スプリームとなったドクター・ストレンジをもしのぎます。 今回のヴィランはナイトメア?
外科医の経歴を持つ上から目線の最強魔術師 優秀な神経外科医、ドクター・スティーブン・ストレンジは車の事故によって両手を負傷。そのせいで手術の技術を失い、彼の尊大な価値観が根底から覆されてしまう。己の傷とプライドの回復のため、必死になってみつけたのが伝説的な人物、エンシェント・ワン。そこでストレンジは魔術の世界へと足を踏み入れる。 己の真の存在価値は常に内から来るものであると学んだストレンジは、己の中の潜在能力を表出させることに成功し、魔的、神秘的、不可知なものの知識を持ち、最も卓越した存在、ソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)に選ばれるまでにいたる。 ありとあらゆる魔法や魔道具を駆使し、ストレンジは非現実的な脅威から常に危険に晒された世界を絶えず守り続けている。
MCUのフェーズ4と言われる段階で、ドクター・ストレンジの2作目となる今作は、2021年5月公開予定とされています。 あらすじは…? 前作では、天才外科医のスティーブン・ストレンジがカーマ・タージの至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)であるエンシェント・ワンに弟子入りして、世界を救う魔術師となるまでが描かれました。エンシェント・ワンの元弟子カエシリウス率いるゼロッツとともに出現した暗黒次元ダークディメンションのエネルギー体ダークディメンションを、アガモットの目=タイムストーンを使って駆逐。命を落としたエンシェント・ワンから、そのアガモットの目を完全に受け継ぎ、時間を操る術を身につけました。 その後マイティ・ソーの父オーディンソンを匿ったり、アベンジャーズがサノスと戦う際に登場するなどし、地球を守る"業務"に勤しんでいたことは過去MCU作品ではお分かりの通りです。 兄弟子だったバロン・モルドは?