もうひとつキュビズムの誕生に影響を与えたものがある。 アフリカ彫刻である。 どことなくキュビズムを思わせるような形態感のあるアフリカ彫刻。 実際アヴィニョンの娘たちには、アフリカやオセアニアの彫刻にインスピレーションを得て描かれたあとが見つかっている。 ピカソはアフリカ彫刻のような原始的な美術に惹かれる傾向があった。 物事の本質を表現しようとするとき、原点に戻ることが必要になるのかもしれない。 原始的なアフリカ彫刻といえば、ピカソの時代よりはるか以前のこと。 原始的彫刻がキュビズム誕生に関わっていたと知って、ぼくはプリミティブ(原始的)芸術の奥の深さを感じた。 原始的美術とセザンヌの影響、この二つが融合して創造されたのがキュビズムなのである。 キュビズム絵画の時代的変貌 キュビズムにも時代によって様式の違いがある。 一番初めのキュビズムは「セザンヌ的キュビズム」と呼ばれる。 セザンヌ的キュビズムは、後の分析的キュビズムといっしょくたにされることもある。 セザンヌ的キュビズムでは描く対象が、立方体みたいに単純化されていった。 人間でも風景でも動物でも、描く対象は単純な幾何学模様に変換されて描かれる。 次に来るのが1909年頃から始まる「分析的キュビズム」である。 ピカソは画面の3次元の対象をいかに2次元の絵で表現したのか?
『アビニヨンの娘たち』 フランス語: Les Demoiselles d'Avignon 画像外部リンク アビニヨンの娘たち 作者 パブロ・ピカソ 製作年 1907年 種類 油彩 、カンヴァス 寸法 243. 9 cm × 233. 7 cm (96. 0 in × 92.
Skip to content 言語を学習している皆さんは「母語」と「母国語」という二つの言葉をよく耳にすることがあると思います。混同されて使われがちな二語ですが、この二つの言葉は似ているようで意味が違います。みなさんはこの2語の違いがわかりますか? 「母語」とは 母語とは生まれてから一定期間その言語が使用されている環境の中で育ち、その言語に触れることなどによって、特別に誰かから教えられたりしなくても、自然に無意識に獲得した言語のことです。 「母国語」とは 「母国語」とは、母国で公用語として定められている言語のことをいいます。日本人では、母国語と母語が同じというケースが多いのですが、英語が公用語の国で家庭内ではフランス語を使っている場合などのように、母国語と家庭内言語が違う場合や、国の公用語と地域の言語が異なる場合など、母語と母国語が異なるケースも存在します。 国際化が進む日本では 日本に定住する外国人が増えている今、日本に住んでいても家庭内言語が日本語以外というケースが徐々に増えてきているようです。そのような家庭で育った子供は、日本出身であっても母語が日本語以外の言語であることが考えられます。「日本出身だから母語は日本語」という人が急激に減るとは考えにくいですが、将来的には日本が多言語社会になっていく可能性は十分にあるでしょう。
「母語」と「国語」の違いってなんですか?
この回答にコメントする
こんにちは。めいげつです。 日本は歴史的に単民族国家と言われますが、もはやそうとも言い切れません。 外国籍をもつ人口は350万人に迫る 、立派な移民大国になっています。コンビニなどで外国人労働者を見かけない日はないといっても過言ではないでしょう。 今回は、こうして日本が多様化するにあたって僕が非常に気になっていることの一つ、「 『母語』を使うべき場面で『母国語』を使うのはやめた方がいいよ 」という話です。「母語」と「母国語」の違いにも触れながら深めていきたいと思います。 「母語」と「母国語」は漢字一文字しか違わないのでけっこう混同している人が多いけど、この2つは全く違う言葉ですよ。 ※「日本人が~」と記事タイトルの主語が大きくなりすぎていることは先に謝っておきます。すみません。 <記事は広告の後にも続きます> 「母国語」使いすぎじゃない?
言語学者・文化人類学者などの専門家と、「ことば」に関心を持つ一般市民が 「ことば」に関する情報を発信!