2020年09月23日更新 17373 view 犬と狼はどちらもネコ目イヌ科イヌ属の哺乳類です。 「犬の祖先は狼である」ということは通説となっていますが、実はこの2つの遺伝子や習性には、似ている部分と明確に異なる部分があるのです。 今回は、犬好きも注目する狼の特徴や見分け方、「狼に近い犬」とされるウルフドッグについて説明します。 犬と狼の違い①犬の祖先は狼? 現代の犬は、生物分類学上では「イエイヌ」に分類されます。イエイヌはタイリクオオカミの血筋を引いており、そこからさらに分岐した動物であることが明らかになっています。 タイリクオオカミは、別名ハイイロオオカミとも呼ばれ、北半球に広く生息する狼です。地域によって大きさは異なりますが、体長100 ~160cm、体高60~90cm、体重は25~50kgと、現存するイヌ科の動物では最大の大きさです。 オスとメスからなる群れを成して生活し、縄張りのなかで野生のシカやイノシシを狩る肉食動物でもあります。 ではタイリクオオカミの祖先はどんな動物なのでしょうか。それには諸説あり、2, 300万年~1, 600万年前に生息していた肉食動物、「トマークトゥス」を起源とする説に加えて、始新世から中新世期にいた「ボロファガス」や「アエルロドン」といった肉食獣らを起源とする説も挙がっています。 長らく犬の直系祖先として信じられていたトマークトゥスは、現代の犬や狼にかなり近い外見をしていたようです。 犬と狼の違い②どんなところが違うの?
犬の祖先は狼であるとよく聞くことがありますよね。特に日本犬の姿かたちは特に似ています。狼と犬にはどんな違いがあるのか気になりますね。両方を比較すると明確な違いが分かってきます。狼と犬の見分け方についてみてゆきましょう。 犬と狼の違いは? 犬と狼は異なる動物ですから、違いは明確だと考えてしまいそうですね。 ところが意外にも犬と狼は似たところが多いんです。 似ている点が多い犬と狼ですが、両者の違いとその見分け方について見ていきましょう。 犬の先祖は狼?
TOP > 連載 > 【いぬのはてな】犬とオオカミの違いを説明できますか? 2017-12-25 犬とオオカミの違いを説明できますか? ワンコ本人はご機嫌でお散歩しているだけなのですが、苦手な方に怖がられてしまうことってありますよね。特に中型犬や大型犬のママさんパパさんにとっては、悩みのひとつだったりするのではないでしょうか。我が家の愛犬、ボーダーコリーの小雪さんは、「怖い! 犬と狼の違い. オオカミだぁ!」なんて、まだ小さな男の子に指さされたことが…(涙)。 確かに、赤ずきんちゃんを食べてしまう悪者=オオカミのイメージから、なんとなく姿が似ている犬にも、その恐怖心が生まれているのかもしれません。そこで今回は、「犬とオオカミはこんなに違うんだよ」ということをまとめて、誤解を解いていきたいと思います(笑)! 犬の祖先は、本当にオオカミなの? 犬たちが人間と一緒に集落で暮らすようになったのは、1万数千年も前からだと言われています。猫たちが人間と暮らし始めたのがおよそ5000年前だとされているので、その倍以上も古い歴史があるのですね。 では、その犬の祖先が果たしてオオカミだったかというと、そこには諸説あります。いわゆる「家畜化」をされ、人間と暮らすようになった犬が、その前に野生だったときは何だったのか。今では絶滅した「野生の犬」がいたという説もあるようですが、化石なども見つかっておらず、証拠に乏しい説のようです。また、ハイエナのように猛獣の食べ残しを漁って生きるジャッカルが、人の食べ残しを食べているうちに家畜化して犬になったのではないかという説もあるそう。 しかし、そうした中でも一番有力なのが「犬の祖先はオオカミ」説。実際に「狼犬」「ウルフドッグ」などと呼ばれるミックスがいるように、オオカミと犬は交配も可能。群れで行動するところも同じですし、頭の骨や骨格、体臭やついている寄生虫などの特徴も似ているのだとか。犬が遠吠えをすることがあるのも、オオカミに通じる習性です。 遠吠えするオオカミ。過酷な野生で生きているだけに迫力が違います。 犬とオオカミは、ここが大きく違います! とはいえ、もちろん犬とオオカミはまったく違う動物です。何と言っても1万数千年も前から、時間をかけて人間と一緒に暮らすために「家畜化」されたわけですから。その後、何百年もかけてブリードされ、それぞれの犬種が生まれるまでには、大きな隔たりがあって当然でしょう。 まず、オオカミの前足の前面には黒褐色の斑紋があり、しっぽは太め。また首元の肩あたりの毛がたてがみ状に長いというのも特徴のようですが、それで言うとうちの小雪さんも首元の毛は長いような…?
でもオオカミには、パンダ柄のボーダーコリーのような特徴のある模様自体が存在しないのです。白いオオカミや黒いオオカミ、灰色や赤毛などがいるくらいで、犬のように個性豊かな毛色の種類はいません。ワンコたちはどの犬種も、人間が「一緒に暮らしたい」と思ってブリードした結果の姿かたちをしているのです。見比べてみれば、やっぱりオオカミのほうがちょっと怖い感じがするのもそのためかもしれません。 足もオオカミは犬より大きい傾向がありますが、さらに細長いのも特徴。足跡を比べれば、犬のほうが丸みがあって愛らしい形をしています。頭の骨格で言うと、ワンコたちは犬種によってそれぞれ違いますが、シャープなオオカミと比べるとやはり丸みを帯びている傾向があります。オオカミは鼻先から頭部にかけてまっすぐですが、犬は目のあたりにくぼみがあるのも家畜化された特徴なのだとか。 頭も大きく、迫力があるオオカミ。しかし体との比率で考えると、犬の方が体の大きさに対して頭が大きめなのだとか。そんなところも、ワンコが愛らしく見える理由なのかもしれませんね。 そして最も違うのは、やはり歯のたくましさです。オオカミの歯は犬よりも大きく、獲物の肉を引き裂くための牙が発達しています。それに比べるとワンコたちは、特に下あごの骨や歯が小さく可愛らしいのがわかるでしょう。 ドッグスパ温泉につかる小雪さん。歯もオオカミより怖くないでしょう…? \ この記事をみんなにシェアしよう! 狼(オオカミ)と犬の違い4つ! | わんちゃんホンポ. / この記事をみんなにシェアしよう! \ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! / PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック!
食べ物を飲み込む力が衰えたシニア犬は、誤嚥性肺炎にかかりやすくなります。誤嚥性肺炎は重篤になるケースが多く、命に関わることもありますので、シニア犬の飼い主さんは具体的な症状や対処法についてきちんと理解しておきましょう。ここではシニア犬の誤嚥性肺炎について、獣医師の 丸田先生 にお話を伺いました。 (TOP画像:Instagram / @pino_hana ) 老犬に多い「誤嚥性肺炎」とはどんなものですか? 誤嚥性肺炎とは 通常、口の中に入った食べ物や液体などは食道へ、空気は気管へ運ばれます。しかし、この分別がうまくできず、食べ物や液体が気管へ入ってしまった状態を誤嚥(ごえん)と言います。さらに、この誤嚥が原因で肺に炎症を起こしてしまったものを誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)と言います。特にシニア犬や子犬は免疫力が低いため炎症を引き起こしやすく、重症化しやすいです。 老犬になると誤嚥しやすくなる 犬の喉の奥には「喉頭蓋」という蓋があって、食べ物を飲み込もうとすると、この喉頭蓋が気管を塞ぎます。しかし、老犬になると喉頭蓋がうまく機能しなくなるため、誤嚥しやすくなり、誤嚥性肺炎を発症することが増えるのです。気管に入り込む恐れがあるのは食べ物や水だけではありません。唾液や嘔吐物などを誤嚥することもあります。 誤嚥性肺炎にかかるとどうなる? むせた時の対処法 誤嚥したら?窒息したら?「背中を叩く(タッピング)」対応はいいの? | くち・のど・みみのリハビリ屋さん. 肺は体内に酸素を取り込み、二酸化炭素を排出するという重要な役割を担っている臓器です。そのため、誤嚥性肺炎を引き起こすと呼吸が苦しくなります。肺のダメージが大きいと呼吸困難に陥り、最悪の場合死に至ることもあります。後述する誤嚥性肺炎の症状が見られたときは、深夜であってもすぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。 誤嚥性肺炎を引き起こす原因は何なのでしょうか? 誤嚥性肺炎の原因① 食べ物や水など 犬の口の中には歯周病菌などの様々な細菌が潜んでいます。口を通った食べ物や水、唾液の中にはそれらの細菌が混じっているため、誤嚥すると細菌も一緒に肺へと送られ、肺の中で炎症を引き起こすのです。 誤嚥性肺炎の原因② 胃酸 嘔吐物を吸い込んでしまった(誤嚥した)ときも誤嚥性肺炎を引き起こします。この場合は細菌というより、胃酸によって肺がダメージを受けます。嘔吐物には胃液が含まれていることが多く、少量吸い込んだだけでも強力な酸によって肺の組織が激しく損傷します。嘔吐物の誤嚥は重症化しやすいので、特に注意が必要です。 (尚、麻酔や鎮静の処置をするときは嘔吐するケースが多く、誤嚥性肺炎を防ぐために絶水絶食の時間を設けます。) 誤嚥性肺炎になるとどんな症状が見られますか?
「 しっかり咳をしてと言います」 です。 なぜなら、「しっかり咳をする」ことは、「むせ」と同様で、気管に入った、もしくは入りかけた食べ物・飲み物・唾液を出すことを促しているからです。 一般に私たちは、 食事の席で、むせる、咳をすることは失礼にあたるという常識 をもっています。 むせや咳を我慢しようとする方が多いのです。 その常識を変えなければなりません。 嚥下障害の方はむせた方がよいのです 。 咳をした方がいいのです。 2. 「食べ物が飛び散らないようにタオルで口を押えてと言います」 これはどうでしょうか?