必要だったんだよね、生きてるやつの体に不法侵入するにはスキルの説明するのがさ」 魔王の心臓を鷲掴みにしながら、不法侵入者は覆面越しにもわかるほどに、にっこりと笑う。 「やめ――」 「ないよ。ごめんね、最後にそう言われるのも5回目だから食い気味に答えちゃった」 そう言って、不法侵入者は魔王の心臓を握りつぶした。 魔王の断末魔の叫びが部屋中に響く。 今際の際に、最後の力を振り絞り、魔王は目の前の男に怨嗟の言葉を吐く。 「この、不法侵入者め……!」 「そんな褒められると照れちゃうなー」 ほどなくして、魔王は塵となって消えた。 こうして、勇者と魔王の……いや、不法侵入者――ザックと魔王軍の戦いは終わった。 ◇ ◇ ◇ 「……で、あのー、なんでこうなってんの?」 牢屋の中で目を覚ましたザックは、牢屋番に話しかけた。 「おう、起きたか。死刑囚」 「は? 死刑囚?」 「何だ、覚えてないのか?」 「えっと……」 ザックが最後に覚えてる記憶は、魔王討伐を祝した式典でのこと。 「確か、聖女ちゃんと賢者ちゃんにしこたま酒を飲まされて……」 「その後、お前は王女殿下を襲ったんだよ」 「襲っ……え? は? 襲った! ?」 「ああ。そりゃもう城中たいそうな騒ぎだったもんだぜ。何でも、酔っ払った勢いで王女殿下の寝室に不法侵入して、王女殿下の服を破ってそのまま襲おうとしたって話だ」 「嘘だろ!? お姫さんの裸見たの!? 覚えてないよ! 忘れたの!? まとめたニュース : 父親「嫌なことあっても耐えろ!逃げるな!」俺「わかった!」妹1&妹2「うるせーバーカ笑」. もったいない!」 「お前な……」 牢屋番は呆れた顔だ。 「で、国王陛下が怒っちまってな……死刑だってよ」 「でも俺、魔王倒した褒美でお姫さんと結婚できるって……」 「ああ。あれもなしだってよ」 「嘘でしょ!?!!!??!!!?!?!??! そんなことある!!??!??!?!?!!?!?!? ?」 「じゃ、最後に食べたいもの教えてくれよな。今日の夜に出すから」 「へ? 今日の夜?」 「明日だってよ。死刑」 「早すぎない!!!!!?!?!!?!??!?!? !」 「オレもそう思うけど、まぁそういうこともあるんだろ。じゃ、また後で来るから最後に食いたいものを考えといてくれよ」 「待って! 1人にしないで! もうちょっとこう、上に直訴するとか何とかやってよ!」 ザックの必死の叫びをよそに、牢屋番の男は手を振りながら去っていった。 「マジかよ、行っちまいやがった…………普通この状況で行くか?
飲めば飲むほど「嫌な記憶」が強化されてしまう 科学的見地から見た「飲酒の正しいメリット・デメリット」とは? (写真:Fast&Slow/PIXTA) 「週末の疲れた心と身体を癒やすには、やっぱりお酒!」と考える方には残念な情報かもしれません。なんと近年の研究で、「アルコールを常習するとイヤな記憶を消す能力が下がる」ことがわかりました。では、私たちが普段お酒を飲むときに感じる「なんとなく楽しい気持ち」は何だったのか? 科学的見地から見た飲酒の正しいメリットとデメリットを、明治大学法学部教授の堀田秀吾氏による新刊 『図解ストレス解消大全』 から一部抜粋・再構成してお届けします。 仕事のあとに飲むビールが好き、という方は多いと思います。自分へのご褒美もかねてグビグビと飲めば、何とも言えない多幸感に包まれ、気持ちが落ち着くものです。 古来から「酒は百薬の長」と呼ばれるように、先人たちもお酒の有効性を肌身に感じていたのでしょう。なんでもこの言葉は、紀元前3世紀末頃の漢書に登場し、『塩は食べ物のなかで最も重要。酒はどんな薬より効果がある上に宴会には欠かせない。鉄は農業に必要なものの基本』と書かれていたとか。古今東西、お酒の魅力は変わらないのでしょう。 「やけ酒」こそストレスの原因 「酒は百薬の長」。だからこそ、イヤなことがあったり、むしゃくしゃしているときにお酒を飲むことで、ストレスを解消したくなる――という人は多いのではないでしょうか? ところが、東京大学大学院の松木則夫・野村洋の研究では、「やけ酒をするとイヤな記憶や気持ちがかえって強くなる」ことが判明しています。お酒を飲むと楽しくなって気持ちもふわふわしてきますが、飲み続けるとそうとは限らないのです。 研究では、ネズミに電気ショックを与えたあと、アルコールを注射し、どういう行動になるかを調べました。すると、ネズミは電気ショックのことを忘れるどころか、電気ショックの恐怖を強め、臆病になってしまった……つまりイヤな記憶が強化されてしまったのです。 さらにアメリカ国立衛生研究所のホームズらの研究結果によると、「アルコールを常習するとイヤな記憶を消す能力が下がる」ことが報告されています。先の研究と合わせると、お酒を飲んで楽しくなったとしても、実際にはイヤな記憶が強化され、消却することが困難になるだけというわけです。 「イヤなことがあったから今日はとことん飲んで楽しくなってやろう!」「付き合っていた人と別れてショックから立ち直れない……お酒を飲んで気を紛らわせよう」。そう心に誓ったところで、脳は正直です。飲んでいる最中は楽しくなれるかもしれませんが、お酒に頼りすぎると、かえってイヤなことや忘れたいことをズルズルと引きずる体質になってしまう可能性が高まるのです。
3%と半数以上だったが、平成30年では29%と3人に1人。健康上の理由はもちろんだが、「女性ウケが悪い」「おじさんっぽい」「かっこ悪い」といったネガティブなイメージも影響しているのかもしれない。 問題は「紙巻きたばこはさすがに健康に悪そうだし、やめようか」と思った人々が、今続々と「加熱式たばこ」にハマっていることだ。
事前予約 診療時間など