育成計画を立案・実施する マニュアルを作成したあとは、従業員育成計画を立案しましょう。効果的なのは現場での実務を通して訓練を行うことです。立案する際は 「いつ」「誰が」「誰に」「何を」「どのように」という点をそれぞれはっきり決めることを意識 しなければなりません。計画が完成したら、それに従って従業員教育に取り組みましょう。従業員にとって複数の業務に対する知識を養うのはいろいろな苦労が伴います。 もし従来の業務と並行して教育していくとなれば、それだけかかる負担も大きくなってしまうので体調などはしっかり配慮しなければなりません。あまり無理を強いるとモチベーションが低下してしまうので気をつけましょう。また、教育がうまくいかないことがあれば別の対策を考えたほうがいいかもしれません。別の人材を配置するなどの対応をとるのであれば、従業員と話し合いをするなどして慎重に進めていきましょう。 4. 評価を行い定着させる 従業員教育の実施がスタートしたら、 こまめに評価を行う ようにしましょう。中間評価を行った結果、従業員の育成が計画どおりに進んでいない部分がある場合は、計画を見直すなど改善に取り組まなければなりません。多能工化の業務対象が間違っていないか、教育側の人材配置は正しくできているかなど、さまざまな要因を想定しながら改善していくことが大切です。 育成が進んだ後は、マルチスキルの定着化を図りましょう。ただし、 多能工として育成した従業員だからといってなんでも押し付けてしまうのは危険 です。従業員の不満が溜まって退職するようなことがあっては教育にかけた時間がすべて無駄になってしまうので、常にバランスをきちんととることを心掛けなければなりません。 多能工化を成功させるためのポイント 多能工化は非常に大きな効果が得られる手段ですが、間違ったやり方をしてしまうと本来の効果を得ることができなくなってしまいます。ここで成功させるために大切にしたいポイントを説明するのでしっかり確認しておきましょう。 1. 適正な評価・報酬を与える 多能工化は従業員の能力を向上させることができる反面、正しく取り組まないとモチベーションの低下のリスクを招いてしまいます。そのため、 従業員を正当に評価し、報酬を適正なものにすることが多能工化の成功には欠かせません。 スムーズに多能工化を進めるためには、従業員がステップアップするごとに昇給などの評価を与えることを意識しておいたほうがいいでしょう。 従業員のモチベーションを高められるように、成果はしっかり讃えて誠意を見せるのはもちろんのこと、報酬制度などに工夫を施すなど努力することが大切です。評価制度はこまめに見直し、実態に即した評価ができるように心掛けましょう。 2.
2020. 10. 25 多能工(たのうこう)とは? 一人で複数の工程を遂行できる作業者のこと 仕事をしていると、時間帯や時期などで業務の忙しさが違ったり、部署や人によっても残業量が異なったりするケースが多くあります。 これらの解決策に用いられている「多能工」をご存知ですか? 1人が単一の作業を受持つ作業者を単能工といい、1人で複数の作業や工程を遂行する技能を持った作業者を多能工といい、たのうこうと読みます。 従来は、単能工が一般的で、今でも多くの業種で単能工が残っていますが、近年ではニーズに合わせてマルチスキルを活かす事ができる"多能工"が求められるようになっています。 「マルチスキル」とも同じような意味を指しています。 多能工が生まれた背景 多能工の仕組みを考案したのはトヨタ自動車工業の大野耐一元副社長だといわれています。 豊田紡織出身の大野氏は、女子工員が一人で複数の織機を操作してたのに対し、自動車の組立には一人一台の機械しか扱っていない事が課題と考えるようになりました。 自動車用の工作機械も織機と同様に、一人で複数台使いこなせるようになる「多台持ち」を考案し、更には一人で複数の工程を「多工持ち」を提案しました。 そこから、「多能工」という概念が考えられるようになりました。 会社の課題やビジョンにあった エンゲージメント施策できていますか? 多能工化のデメリット・メリット5つ|多能工化の注意点3つとは? | WORK SUCCESS. 420社の導入実績があるTUNAGが 強い組織つくりをサポートします!
定量化(業務の洗い出し) 業務の棚卸しを行い、業務量調査、スキル調査などを実施します。 実際に担当部門などにヒアリングをし、各項目を定量化させたポイントを可視化していくと良いでしょう。 2. 課題化(課題の可視化とマニュアル作成) 稼働率調査、スキルマップの作成を行い、多能工化による業務平準化の検討します。 目標値と現在の水準のギャップを課題として設定します。 具体的な課題からマニュアルを作成し、どんな人でも作業ができるように分かりやすい言葉でドキュメント化していきます。 3. 実践(社員への通達と実践) 多能工化の人材育成を実践します。 作成したマニュアルをベースに社員へ通達をし、実践していきます。 4.