診断士試験と社労士試験、両者間の重要な違いを確認してきましたが、 「じゃあどちらの方が難しいの?」 という点が、本当に知りたいポイントですよね。 インターネットや書籍で調べると、だいたい同レベルの難関資格という意見が多く、どちらかに軍配を上げることなどできないように思います。 しかし、一般的な意見に従って同レベルの難易度という結論にするのも何となくすっきりしないので、ここは両方の試験を体験した筆者の主観的な意見をお示しいたします。 きついと感じたのは明らかに診断士試験!! 筆者はどちらの試験も独学で進め、かつどちらも1回の受験で合格していますので、その点から難易度を比較することはできませんが、上記の通り、 きついと感じたのは明らかに診断士試験 です。 というのも、1次試験で多肢択一形式7科目を受験し、その次の2次試験ではスタイルががらっと変わる記述式試験を受験し、最後は口述試験、という具合に試験・試験・試験という日々を経て、やっと合格を勝ち取ることになるからです。 一方の社労士試験は8科目あるとはいえ、試験自体は1日で終了しますから、試験を終えたらあとは合格発表を待つだけです。 難易度というより困難度といえるのかもしれませんが、 診断士の方が苦労した感覚が残っていることは事実です。 ただし、 達成感が大きかったのも診断士であることは間違いないです。 中小企業診断士と社会保険労務士の年収比較!どっちが稼げる?
2% 弁護士 訴訟代理などの法律事務 1. 4% 司法書士 登記や供託に関する手続き 78. 0% 社会保険労務士 労務や社会保険に関する書類の作成 79. 7% 公認会計士 財務書類の監査や証明 85. 9% 行政書士 官公署に提出する書類の作成 93. 1% 社労士の独占業務の就業規則や賃金台帳の作成は、AIに代替される可能性があります。 しかし、コンサルティング業務がメインの中小企業診断士は人と人とのコミュニケーションで成り立っていますので、AIに代替されにくい将来性の高い仕事です。 かと言って、独占業務のない中小企業診断士の資格だけでは仕事を獲得するのは難しい部分もあります。 社労士とのダブルライセンスが強いのは何となくイメージできるのではないでしょうか。 社労士と中小企業診断士を試験の難易度で比較! 社労士と中小企業診断士の試験のどちらが難しいのか気になるところですよね。 そこで、まずは社労士の試験の合格率を見ていきましょう。 試験年度 受験者数 合格者数 合格率 平成24年度 51, 960人 3, 650人 7. 02% 平成25年度 49, 292人 2, 666人 5. 41% 平成26年度 44, 546人 4, 156人 9. 33% 平成27年度 40, 712人 1, 051人 2. 58% 平成28年度 39, 972人 1, 770人 4. 43% 平成29年度 38, 685人 2, 613人 6. 75% 平成30年度 38, 427人 2, 413人 6. 28% 合格率が3%を切る年度もありますので、社労士は難易度の高い試験だとわかります。 次に中小企業診断士の試験の合格率をまとめてみました。 1次試験受験者数 1次試験合格率 2次試験受験者数 2次試験合格率 14, 981人 23. 5% 4, 878人 25. 0% 14, 252人 21. 7% 4, 907人 18. 5% 13, 805人 23. 2% 4, 885人 24. 3% 13, 186人 26. 0% 4, 941人 19. 1% 13, 605人 17. 7% 4, 394人 19. 2% 14, 343人 4, 279人 19. 4% 13, 773人 4, 812人 18. 8% 社労士の試験とは違い、中小企業診断士は1次試験と2次試験の両方に合格しないといけません。 そのため、2つの試験をトータルで考えてみると、中小企業診断士の合格率は4%~5%程度になります。 合格率から見れば、社労士と中小企業診断士の試験は、同じくらいの難易度だと考えて問題ないでしょう。 しかし、社労士の試験がマークシートによる択一式と選択式なのに対して、中小企業診断士の試験には記述式の問題があります。 同じくらいの難易度でも試験対策のやり方は全く違いますので、ダブルライセンスを目指す方は十分に注意してください。 ※ 中小企業診断士の難易度 については、下記の記事も参考にしてください。 中小企業診断士の難易度は?