Sat, 01 Jun 2024 22:25:53 +0000
考えられることは二つあります。
ひとつは、「老い」の象徴である枯れ葉を用いて、アリスの若々しさを際立たせるため。
もうひとつは、物語の色彩イメージを茶色に統一したいためです。
どちらもなくはないと思うのですが、いまいち決め手に欠けています。
『不思議の国のアリス』を読む度に、なぜかスッキリとしないのは、この 「枯れ葉」が何を意味するのか 、そこがあと一歩分からないからかもしれません。
・あくまでも子ども向けの作品
最後になりますが、『不思議の国のアリス』に奥深さを期待して読むのはおすすめできません。
本作はあくまでも子ども向けの作品であり、 子どもが読んで楽しい物語 になっているからです。
一応イギリスの古典ではありますが、大人が大人の目線で読むとおそらく肩すかしをくらうでしょう。これが正直な感想です。
とはいえ、もちろん名作ですので、大人でも 面白さを見出すことはできます。
先に述べたような「言葉遊び」や、アリスの想像した不思議な世界観に 没入することがポイント です。
サン・テグジュペリの『星の王子さま』などは、大人が読んでも面白い物語ですが、『不思議の国のアリス』は 子どもの気持ちで読むのが正しい読み方 のような気がします。
以上、『不思議の国のアリス』のあらすじ・解説・感想でした。
- 『不思議の国のアリス』あらすじ・解説&感想!全キャラクターからおすすめの翻訳まで!
『不思議の国のアリス』あらすじ・解説&感想!全キャラクターからおすすめの翻訳まで!
『不思議の国のアリス』とは?
一迅社
「俺はガキが嫌いなんだ。特に、おまえみたいな奴はな」 夢魔に仕える補佐官・トカゲ(グレイ=リングマーク)と、アリスの恋。 元・凄腕の暗殺者。今は良識のある大人。 自分を子供だと思っているアリスは、つりあわないと思いつつ惹かれていき……。 とっても危険で、とびきり甘い、不思議の国のラブストーリー。
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