アフターピルとは緊急避妊薬のことで、モーニングアフターピル(Morning After Pill)とも呼ばれています。避妊に失敗した、避妊が十分にできていないかもしれないといった際に、 望まない妊娠を避けるためのホルモン避妊薬 です。アフターピルは、望まぬ妊娠を阻止するための最終手段ともいえるでしょう。 アフターピルの効果・仕組みを知ろう 日本でよく使われるアフターピルの主成分はレボノルゲストレル(LNG/黄体ホルモン薬の一種)です。 このレボノルゲストレルの効果は、黄体形成ホルモン(LH)の分泌抑制と、子宮内膜に対する作用と子宮頸管の粘液に対する作用によると考えられます。黄体形成ホルモンの分泌抑制によって、卵巣からの卵子の放出を一時的にストップさせ、卵子と精子の授精を防ぎ、さらに受精した卵子が子宮内に着床するのを防ぐという作用機序です。 つまり、 排卵抑制・受精阻害・着床阻止の3つの作用 によって、複合的に避妊効果を高めているということになります。 アフターピルの副作用とは? アフターピルにも副作用はあります。 ・嘔気(吐き気)、嘔吐 ・不正出血 ・頭痛 ・倦怠感 ・傾眠 など これに、 消退出血を含む生理の乱れ も加わります。しかし、これらの副作用は一時的なもので、アフターピル内服後24時間も過ぎれば、消失していくと考えられます。これまで、アフターピルとして採用されてきた"ヤッペ法"は、嘔気・嘔吐といった副作用の報告が多かったのですが、現在、心斎橋駅前婦人科クリニックで処方しているアフターピルはヤッペ法と異なり、副作用はほとんどありません。もし、嘔気がひどく、 内服後2時間以内に嘔吐してしまった場合 は、有効成分が吸収されていなかったり、効き目が現れる前に出てしまったりしている可能性もあるため、必ず処方したクリニックに相談するようにしてください。 アフターピルが生理に及ぼす影響 アフターピルを内服したあとに生理がいつ来るのか、とても気になることです。では、アフターピルが生理に及ぼす影響は、どのようなものがあるのでしょうか? 消退出血について知りたい アフターピル内服後、数日で消退出血といわれる出血があることが多くなっています。この消退出血は、 アフターピルの働きによって起こる出血 です。しかし、消退出血は全ての方に起こるわけではなく、生理予定日まで出血が起こらない方もいます。また、消退出血だと思って安心していても、 妊娠初期の着床出血や不正出血との区別がつきにくい ので、注意が必要です。 生理は早まる?遅れる?いつ?
「ノルレボ錠」はあくまで「事後処理」です。「ノルレボ錠を飲んだから今日は大丈夫」ということではありません。お間違えのないようにお願いいたします。もしノルレボ錠を内服した後に無防備な性交渉があったら、再びノルレボ錠を内服する必要があります。ノルレボ錠を同じ周期に何度も内服することがあったら妊娠の確率は加速度的に上昇するので、こうした事態は避けねばなりません。通常の場合は次回の月経がくるまで「禁欲」(性交渉自体が無い事)をお勧めしています。コンドームは破れる可能性があるので性交渉が無い事が一番確実です。もしも次回月経まで、性交渉が我慢できないという場合はノルレボ錠内服の翌日から低用量ピルを内服するという方法もありますので、ご相談ください。(低用量ピルは別料金です) 費用はいくらかかるのでしょうか? 緊急避妊は健康保険の適応はなく、自費診療になります。当院では、少しでも金銭的な負担の少ないノルレボ錠のジェネリック薬であるレボノルゲストレル錠を処方していますので、費用は12, 000円(税別)と先発薬使用よりも2割ほど抑えられています。 今後の避妊はどうしたら良いでしょうか? 無事に月経がきた場合には、ひとまず安心なのですが、そこで忘れてしまうとまた同じことをしなくてはならない場面が生じてしまいます。今回の緊急避妊の経験を踏まえてご自身の人生設計も考えて確実な避妊法を行う必要があります。最も良いのは低用量ピルだと思います。内服後の月経についての項目でも書きましたが、3週間後の来院の時点で今後の避妊についてご相談、ご指導させていただいております。その3週間の間にご自身の避妊、ひいてはライフスタイルもお考えになり、ぜひ3週間後の来院の折に疑問点をご質問ください。 緊急避妊のご相談・ご予約は、まずはお電話 電話:052-823-4122
回答受付終了まであと4日 アフターピルの消退出血について教えてください。ピルを飲んだ後に出る出血はピルを飲んでいることによる人工的な出血なのでどんな出血も「消退出血」と呼ぶと聞いたのですが、排卵日ごろに行為があって次の日にアフ ターピルを飲み、それから9日経っても出血はなかったので医師に確認したら医師からは「消退出血がない人もいる」と言われました。 結局14日後(本来の生理予定日)にいつもの生理が来たのですがこれは生理なのですか?ピル服用後の出血なので「消退出血」じゃないのでしょうか? 医師の言ってる消退出血がない人の意味がよくわかりませんでした。 服用から3週間以内に出血があれば消退出血になります。 質問者さんの場合、たまたま生理予定日に出血があっただけです。 消退出血がその月の生理になります。 3週間以内に出血がない場合は妊娠の可能性がありますが、検査しても陰性なら妊娠していません。 医師が、消退出血がない人もいる、というのはそういうことでしょう。 14日後に出血があったので 避妊に成功した消退出血(生理)です。
賛成派反対派それぞれの意見のあるアフターピルですが、今後法改正し、薬局で販売可能になる流れになっていくのでしょうか?
避妊の目的でピルを服用されている方は、低用量ピルを服用しているから他の避妊法を行う必要はないと思う方もいらっしゃるかもしれません。 低用量ピルを服用していれば他の避妊法は必要ないのでしょうか。詳しく解説していきます。 全国どこからでも安心安全 、最短即日発送 ▼低用量ピルのオンライン診療 ピルの服用中に妊娠する確率は0. 3% ピルの服用中に妊娠する確率は0. 3%です。この数値は使用している薬剤の指示通りに、服用した場合の数値。そのため、飲み忘れなどを含めた場合には妊娠確率が高まり9%になります。 避妊効果はコンドームより高い 以下の表は、各避妊方法の利用開始1年間における避妊失敗率です。 参考: Contraceptive Technology, 20 ed., Ardent Media, 2011 Table3-2 ※ 理想的な使用:選んだ避妊法を正しく続けて使用しているにも関わらず妊娠してしまった場合 ※※ 一般的な使用:選んだ避妊法を使用しているにも関わらず妊娠してしまった場合(経口避妊薬については、のみ忘れを含めた場合の失敗率) 日本で避妊方法としてポピュラーなコンドームの避妊失敗率は2%。それに対して、ピルは0.