衣装もチャチイのもその通り。 だけどさ、映画としてのカタルシスってものがあるでしょ? 」 亀「それがアニメと実写の最大の違いかもしれんの。 アニメであれば作画技術であったり、演出で町の公民館を世界一の劇場にすることもできる。あまりにもレベルが高いものであっても、そんなに違和感はない。 しかしこのような実写映画になってしまうとその力がおかしなものになってしまうのかもしれんな」 主「う〜ん…… アニメ版は作画技術も素晴らしく良かったからなぁ……どうしてもそちらと比べてしまうと、絵の力も全然違う。 明らかに2段、3段落ちるものになっている。 そう考えるとさ、今作の1番の持ち味であるこのミュージカルシーンもカタルシスが全然ない。 しかも音楽がアニメ版と全く一緒だから比較すんなよ! (実写版)心が叫びたがってるんだ。 評価と感想/芳根京子恐るべし. 別物だよ! とも言えないわけ。 そんなの、同じ楽曲なんだから比較するに決まっているじゃん!」 亀「ここでオリジナル曲を使ってもここさけらしさは無くなってしまうかもしれんし、中々難しい話かもしれんがの」 3 アニメ版との違い 亀「では、ここでアニメ版との違いについて語っていこうかの」 主「 やっぱり1番目につくのは野球少年、田崎の描写はすごく増えたよね。 むしろ今作は坂上よりも田崎の方が目立っていたかもしれない。でもさ、こうやって実写で見ると……あの感情の変化であったり、周囲の思いというのが結構唐突なようにも思えてくるのがちょっと残念だよね」 亀「あれもアニメ的なものだったのかもしれんな…… 野球部のことが描かれたことによって、田崎の思いというのがより明確になった印象じゃの。 あとはアニメ版では唐突に感じられた最後の発言も、この映画では全て納得いくものになっておった 」 主「ずっと味方していたしねぇ。 あとは前述の通り、多くの生々しい描写はカットされていたね。 田崎が駅で菜月をナンパ? するシーンも全カット。アニメ版では文化祭の日のゴタゴタの原因をクラスメイト全員が知って 『え?
| FILMAGA(フィルマガ) 今回、国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」は、サービス内のデータに基づいた「2017年7月第4週上映スタート映画の初日満足度ランキング」を発表。第1位になった注目映画とは? 今週もユーザ 「言葉は時に人を傷つける」というテーマは、ツイッターなどのSNSを利用してる人向きのテーマだと思いますし、その拡散力でより多くの人に見ていただきたい作品です。 鑑賞データ TOHOシネマズ日本橋 ファーストデイ 1100円 2017年 126作品目 累計134000円 1作品単価1063円
」 亀「……辛辣な意見じゃな」 主「いや、一応理解を示してはいるんだよ? そりゃプロデューサーやスポンサーが求める 『売れる』 映画ってこういうものらしいし。 その意味では理解を示すけれど……観客満足度は一切上がらない、映画業界衰退の1つの原因だと思うけれどね。 監督や作り手だけの問題ではないと思うんだよなぁ」 以下ネタバレあり 2 序盤について 亀「では、ここからはネタバレ込みで話していくとするかの。 まずは序盤じゃが……本作のアニメ版は序盤を絶賛じゃったな」 主「そうだね。 山の上のお城=ラブホテルという子供と大人では認識の違うものを見事に描写して、純粋な子供とそうではない大人の認識の違いをあらわしている。 ここで昔の可愛らしくて活発だった子供時代に、トラウマを抱えるほどの傷つくような経験を観客に納得するように作っているんだよね。 じゃあ、本作はというと……」 亀「 すっごくさらりと流しておったの。 時間にして3分くらいであったのではないか? もちろん実際の時間は時計を見たわけではないからわからんが……すっごく短かった印象があるの」 主「 しかもさぁ、エグ味をなくしているからこの描写の生々しさも減っているんだよねぇ。 導入としてここでグッと掴んでくるほどのうまいものだったはずなのに、上っ面のものでしかないからなぁ…… この時点で 『あれ?』 って気分だった」 亀「誰にでも見ることができるようにしておるのじゃろうがな……」 主「そんで現代に話が移ってくるわけだけど……ここから先もあまり良くない。 まず先ほども言ったようにコスプレ感があるし、お話の流れがかなり唐突だしさ。 先生もアニメ版だと藤原啓治の演技力もあってどこまでが計算で、どこからが本気なのかわからないような不思議な先生だったんだけれど、実写だとただのサイコパスなようにも見えてくる。まあ、これは役者のイメージもあるのかもしれないけれど……」 亀「別に変なところがあるわけではないんじゃがな」 主「アニメの内容をそのまま持ってきてもダメだということの好例になったんじゃないかな?」 この4人の並びを使いたかったのもわかるけれど、これ順番逆だよね? 心が叫びたがってるんだ。のレビュー・感想・評価 - 映画.com. ミュージカルシーンについて 亀「本作の1番の花形であるミュージカルシーンについてじゃが……ここもイマイチじゃったかの」 主「 いや、おかしくはないんだよ。 確かにさ、これは町の舞台であり、学芸会みたいなものなわけだ。そんなにクオリティが高すぎたらおかしいと言えばおかしい。 だけどさ……ミュージカルの序盤、順が来るまではアニメ版の演出そのまんまのミュージカルシーンが行われるけれど、これがあまりにも魅力がなさすぎてねぇ…… 本当に学芸会なんだよ。 いや、設定上それはおかしくないよ?
ってことも重要だから。アニメ→実写映画という映像作品から映像作品へというのは難しいんだよ。 どうしても比べれられるし。 その意味では擁護する部分もある。 だけど、正直、今の邦画の 『分かりやすくて売れる映画の方程式』 とでもいうべき、分かりやすくて説明台詞満載で恋愛たくさん、回想シーンもあってアイドル役者を起用して……だったら、何をやっても面白くならない」 亀「映画をあまり見ない一般層には受けるのかもしれんがの」 主「別に大作邦画が全部ダメとは言わないよ? 絶賛した映画も今年もあるしさ。 だけどアベレージは低いよなぁ……」 亀「アニメ云々関係なく、今年の良い邦画は小規模ばかりだということじゃな」
例えば自分の限界を決めてしまうのも、ある種の呪いかもしれません。 心が叫びたがっている。その声に正直に、僕も自分の中にある常識という呪いの殻を破りたい思いに駆られました。 ジーンとくる良い話でした。終わった後、なんだかすぐにもう一回観直したくなりました🙂 ミュージカルの質良すぎ❗️❗️ う~ん…。 自分の心の「純粋さ」を問われるような作品。 小さな頃に大人がふと発した言葉に傷ついたことは誰にでもあるはず。 でも多くの人はそれを見ないふりして?自然に忘れ去り? 自分の世界を切り開いて生きて行く。 でも…純粋であればあるほど、その「言葉」が人生に大きく影響を及ぼす。 私もいくつかね?鮮明に覚えている言葉がある。 実はそんな言葉が克服できないから?今の仕事に就いてるのかも、ね!? 大人は無意識のうちに子どもを傷付ける言葉を吐く。本人も気付かないうちに、深く傷跡を残してるよね。。 作品については、高校生特有のうるささがなく落ち着いていて観やすかった。ラストのミュージカルがよかった。 2021_263 ストーリーはすごく茶番だけど、節々に散りばめられてる言葉がすごく綺麗でよかった。ケンティーがめちゃめちゃケンティーだった。 アニメの映画が好きなのでこちらも観賞 何気ない一言でも言葉は心を傷つける 自分が放った言葉で全てを壊し 殻に閉じ籠り言葉を発せなくなった女の子 同級生の男の子と通じるうちに… 胸にしまった全てを吐き出して 自分を好きになりたい あの頃のように (C)2017映画「心が叫びたがってるんだ。」製作委員会 (C)超平和バスターズ
社会のシステムに馴染むのが苦しいと思ったことはありませんか? 自分が「人間に向いてない」と思ったことはありませんか? 誰かのことを「人間に向いてない」なと、一瞬でも思ってしまったことはありませんか? そんなあなたにこそ、読んでほしいのです。 この物語には、社会の闇や人間の醜さが、嫌というほど描かれています。 でも最後まで読んでほしいのです。 心を揺さぶるラストに、涙するはず、です。 引きこもるそのドアの内側の、声なき声の叫び、作者の叫びを聞いてください。 感想をお聞かせ下さい。そして語り合いたいです。 編集部員満場一致でデビューが決まった、新人賞選考会の様子をまとめた「メフィスト賞座談会」を特別掲載! 圧倒的リーダビリティ! 新たな才能の出現! 『人間に向いてない』|感想・レビュー - 読書メーター. ※「寅」や「N」は編集部員を表します。 寅 キャッチコピーは「『人でなし』の価値を問う」です。 N 異形性変異症候群という、何の予兆もなく、ある日突然発症して一夜のうちに人間が異形の姿に変貌する病が数年前から国内に蔓延してるという、日本が舞台なんですけど。この病気は十代後半から二十代の社会生活から逸脱した『社会的弱者』と呼ばれる立場の若者ばかりが発症するんです。この病気にかかってしまうと、不治の病として扱われ、患者は法的に死亡したものとして人権一切が適用されなくなるというから恐ろしい。主人公は五十代の女性で、高校を中退しひきこもりになってしまった息子の部屋をある日訪れたところ、部屋にいたのは巨大な虫に変わり果てた息子の姿だったという衝撃的な場面から物語は始まります。イモムシのような姿でムカデのように足がびっしり生えていて、その足は全部、人間の指でできているみたいな。異形のものに変わり果ててしまった息子を様々な葛藤を抱えながらも少しずつ受け入れていく主人公と理解のない夫との溝はどんどん深まっていきます。不条理な生活の中で、人間の闇に直面していく女性を丹念に描いていく物語です。私が一番いいなと思ったところが、最後に母親と息子が対峙する場面なんですけど、実は泣きました。人間が虫になっちゃう異形な現代ホラーなのに涙するってすごくないですか!? 冒頭から母親目線でずっと共感して読むんですけど、共感すべき対象というのが実は全然違っていたということに最後気づかされるんですね。読者側でいる自分というのが、物語の外の傍観者じゃなくて、いきなり物語の共犯者に引っ張り込まれるみたいな、そういったところが作者の力だなと思いました。これは大傑作です!
まず本作を読んでみようと思ってくださる方、ありがとうございます。そして最後まで読んでくださったという方には本当に感謝です。それだけでなく感想を述べてくださる方には深謝申し上げます。さらに本作をどなたかに薦めてくださるなんて、恐悦至極に存じます! 物語をどのように読み解き、どのように感じていただけるかは、読んでくださった方だけのオリジナルの体験だと思います。それを共有していただけると、書き手としては嬉しい限りです。 どうぞよろしくお願いいたします。 読者一人一人に「どう感じましたか」と問いかけてみたくなる。おぞましいと思うのか、そこに自分自身の物語を見るのか。この物語を必要とする、すべての読者に「届いてほしい」と願ってやみません。おそらくきっと、この作品は賛否両論になるでしょう。響く人には響き、そうでない人にはかすりもしない。けれど、読み終えたなら語らずにいられない。 丸善 丸広百貨店東松山店 本郷綾子さん 後を引く話だった。しかも後味最悪。 いつもは「POPにするなら……」とか「客層は……」とか読みながら考えたりするんですが、久しぶりに夢中で読みました。大好き。 変形の育児書だった。「親になったらまず一冊!! 」みたいな。 ハッピーエンドなんだけれど普通に大団円、と行かない所も好き。 変な設定なのにリアルでした。 大垣書店 ビブレ店 金本里美さん 不気味なもの見たさ、巧みなストーリーで最後まで一気読みしました。 素晴らしい作品でした。 富士書房 大久保店 川上泰弘さん 『私はこんなにも挑発的で挑戦的な作品を知らない。出会えた事に感謝したい!! 人間に向いてないの通販/黒澤いづみ 講談社文庫 - 紙の本:honto本の通販ストア. 』 親、社会から無謬的に押しつけられる「普通」って? 何? 誰のため? 本当に正しいのか? と深く考えさせられました。そして同時に、どうして人間はこんなにもワガママで醜い生き物なんだろうかと暗澹たる気持ちに支配されました。 こんなにも容赦なく、加害者、被害者、当事者たちをリアルにそして残酷に目を背けずに描き切った黒澤さんの今後が末恐ろしいです!! 喜久屋書店 東急プラザ新長田店 松本大さん 気味が悪いのにあっという間に読んでしまいました。 人間でなければ……と思ったことがあるだけに、読んでいるだけで胸が苦しくなります。今の若者の苦しい胸の内が描かれていて、どんな年齢の人にも胸につきささりそうな小説でした。 丸善 岐阜店 大野久美子さん 親子だけでなく様々な人間関係が書かれ、誰しも人ごとでない物語。 たくさん傷つけてしまったであろう自分の子育て。都合よく見たいものしか見ずにいた私もこの中にいました。 ジュンク堂書店 近鉄あべのハルカス店 大江佐知子さん 普通に生きることが一番難しいと思ったことはありませんか?
」と興奮気味だ。 また「子」(注:同)は「私、正直メフィスト賞でこれほど引き込まれた原稿というのは初めてかもしれないです。本当に力作です! まず、文章に非常に力がある。乾いているようでちょっとねっとりとしていて『辛い』や『後悔』の心情の吐露部分の描写など、圧巻です。冒頭からお母さん視点で話が進行していって、そのままラストまでかと思いきや……」 おっとここから先は小説を読んで驚いてほしい。 作者自身は受賞後のインタビューでこの小説を四文字熟語で例えると、という質問に「パッと思い浮かんだのは『魑魅魍魎』。もう少し真面目に答えると『因果応報』でしょうか。」と答えている。 ちなみに私が本書のコメントを依頼されて「覚悟して読みなさい。きっとあなたは三度嘔吐く」とコピーを付けた。嘔吐いても読みたくて泣ける小説なのだ。堪能してほしい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
黒澤いづみのデビュー作 2018年刊行作品。作者の黒澤いづみは、『人間に向いてない』で第57回のメフィスト賞を獲得し、作家デビューを果たしている。福岡県出身、以外のプロフィールは開示されておらず、現状では覆面作家扱いなのかな。 なお、作者のお名前は「黒澤いづみ」であって、「黒澤いずみ」ではないので注意が必要である。 講談社文庫版は2020年に刊行されている。 こちらは、巻末に東えりかによる解説が収録されている。 この解説はネット公開されており、ウェブ上でも閲覧が可能。 また、書籍には収録されていない 「あとがきのあとがき」がウェブ公開されている ので、こちらも併せてご紹介しておきたい。 おススメ度、こんな方におススメ! おすすめ度:★★★(最大★5つ) イヤミス系の作品が好きな方。表紙を見てもイケる!大丈夫!と思える方。グロ描写耐性のある方。メフィスト賞作品を読みたいと思っている方。家族をテーマとした物語を読んでみたい方におススメ。 あらすじ 引きこもり、ニートの若者たちばかりが罹患する、異形性変異症候群。それは、突如として人間の姿を失い、異形へと変貌してしまう恐ろしい病だった。主婦、田無美晴は、ひとり息子の優一が芋虫に変異してしまい途方に暮れる。社会的な死。夫の勲は、早々に優一に見切りをつけ処分を迫る。美晴は次第に追い詰められていくのだが……。 ココからネタバレ 異形性変異症候群が怖い! 異形性変異症候群(ミュータント・シンドローム)は、読んで字のごとく。人間が突然異形に変容してしまう病である。変容する姿は人それぞれで、ある者は犬型、ある者は植物に。そして、本作の主人公である田無美晴(たなしみはる)の息子、優一(ゆういち)は虫型の異形に変容してしまう。ううう、嫌すぎる。 異形性変異症候群は日本各地で猛威を振るい、罹患者は数万人を超える。この病気に対して医学が出来ることは皆無で、治療のすべは見出されていない。政府は異形性変異症候群に罹患し、変容してしまった人間を死亡とみなし、あらゆる人権を認めない決定を下す。 この病気で特徴的なのは、罹患するのが引きこもり、ニートと呼ばれる若者たちばかりである点だ。異形に変容する以前に、社会的な接点を絶たれていた彼らに対して世間の目は冷たい。 引きこもり、ニートは死者と同じなのか?
作中に登場する、田無美晴の日常をつづっています。 虚構と現実がいりまじる世界。冒頭の試し読みもデジタルポストでお読みいただけます。フォローお願いします! 応募先にメフィスト賞を選んだ理由を教えてください。 まず、『面白ければ何でもあり』の尖った賞であること。次に、編集者に直接原稿を読んでもらえる持ち込みの賞であること。自分の書いたものが果たしてどこまで通用するのか、あわよくば「もうちょいで座談会」に引っかかって一言でもアドバイスをもらえたらなあという気持ちでした。 受賞を知ったとき、最初に思ったことは何でしょうか。 最初に出先で連絡をいただいたときには完全に舞い上がっていましたが、かけ直しを待っている間に冷静になりすぎてしまい、あとはずっと恐れおののいていました。「メフィスト」の座談会に掲載されるまで「本当か?」という気持ちが拭えませんでした。 今作を四文字熟語でたとえてみると何でしょうか。 パッと思い浮かんだのは「魑魅魍魎」。もう少し真面目に答えると「因果応報」でしょうか。 作家を志したきっかけを教えてください。 昔から漫画家・小説家・ゲームクリエーターのどれかになりたいなと考えていました。小学生の頃までは漫画家を目指していましたが、中学生になって「小説という表現が自分に合っている」と感じたのがきっかけかなと思います。 初めて「小説」を書いたのはいつ頃ですか? またどんな作品だったか、教えてください。 確か小学校低学年の頃に書いた『ありがとうを奪え』とかいう話が最古だと思います。 「ありがとう大王」のナントカくんがクラスを牛耳っていて、主人公はその独裁者を引きずり下ろすために次なる「ありがとう大王」を目指し善行を積む……みたいな話でした。 誰かを助けると「ありがとう」票を一票もらえて、票を多く獲得した者が「ありがとう大王」として君臨する仕組みです。そんなわけで困っている人を見つけたら競い合って助けるのですが、助けられる人にとってはありがた迷惑になるのでした。いろいろあって「ありがとう大王」制は廃止され、主人公とナントカくんが和解してハッピーエンドだった気がします。めでたしめでたし。 メフィスト賞受賞作で一番好きな作品を教えてください。 真梨幸子さん『孤虫症』。 影響を受けた作家と作品を教えてください。 小野不由美さん『屍鬼』 村社会のリアリティもさることながら、登場人物があれだけ多いのにもかかわらず、ひとりひとりが血の通った人間として物語の中で生きていることが素晴らしいと思います。 小説を書く際に、作中人物を「キャラクター」ではなく「ひとりの人間」として描写したいと思うようになったきっかけでした。 最後に、読者の方々に一言お願いします!
「今年(2018年)読んだ本の中で、私のベスト3に入る1冊!」――宮部みゆき(単行本帯コメントより) 話題騒然のメフィスト賞受賞作。読者から届いた熱い、熱い声。続々重版出来。 子供を殺す前に。親に殺される前に。 すべての「向いてない人」に捧ぐ、禁断のオゾミス、または落涙の家族サスペンス! 一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる奇病「異形性変異症候群」。 この世にも奇妙な病が蔓延する日本で、家族は。 ある日、美晴の息子の部屋を、気味の悪いクリーチャーが徘徊していた。 ――冗談でしょう。まさか、うちのユウくんも・・・!!?? そこから平凡な家族の、壮絶な戦いが幕を開ける。