「のっぺの材料に決まりごとはないと思いますが、一般的には 里芋、鶏肉、人参、蓮根、牛蒡、銀杏、筍、こんにゃく、油揚げ、貝柱、きのこ、鮭、イクラ 等ですね」 「その中でこれだけは必ず入れるのが 里芋 で、この 里芋のもつ"ぬめり"からなる自然な"とろみ"が他の地域にはない、長岡ののっぺの良さ だと思います。長岡野菜の一つでもある長岡産の里芋、その中でも特に「土垂」は、とくにぬめりが強くて美味しいと言われています。同じく長岡野菜のだるまれんこんや、鮭やイクラを入れる家庭があるのも地域柄の特徴だと思います」 美味しい里芋がとれる地域だからこそ、の味なんですね。 「小さい頃から正月、お盆などのハレの日に食べてきた、長年親しんできた味で、お袋の味といえばのっぺだと思います。正月に親戚の家などでのっぺを出されると子供ながらに違いを楽しんでいました(笑)。作り方から材料、味付けや出汁も決まりごとはなく、食べ方も温かくても冷たくても美味しい。だけど各家庭なりのこだわりといいますか、のっぺは『こうでしょ!』みたいなものがあって、それがおばあちゃんからお母さんに、お母さんから子供たちに自然と伝えられ、今もずっと愛されてるのかと思います」 確かに! 「のっぺはこうでなきゃ!」という各人の思い入れ、応募写真やアンケートからビシビシ感じました。 「個人的には野菜の旨味を味わって欲しいので、素材の良さを損なわないように作るようにしています。煮すぎて歯応えをなくさないように、味付けも薄味にして野菜の味が引き立つようにという感じですね」 地元の食材への誇りとこだわり、家の味への愛着……。たくさんの写真とレポートから、垣間見えた長岡の家庭の味「のっぺ」。この先も、ずっと作り続けられる味でありますように。 Text:Chiharu Kawauchi 参考・「越後の美味百花」吉田秀子著(新潟料理学校)、「にいがたのおかず 郷土の食材と料理」(開港舎)
のっぺいうどんは長浜の冬の名物です。この記事では、のっぺいうどんの歴史や特徴・味について詳しく紹介しました。また、茂美志やなどののっぺいうどんを美味しくいただくことのできるおすすめ店も紹介したので、ぜひチェックしてみてください。 長浜名物「のっぺいうどん」について紹介! 【料理動画】のっぺい汁 を作ってみた。 - YouTube. 滋賀県の長浜の名物といえば「のっぺいうどん」です。この記事では、長浜名物「のっぺいうどん」について紹介していきます。 のっぺいうどんとは? ここからは、のっぺいうどんについて詳しく紹介していきます。 のっぺいうどんの歴史 のっぺいうどんの歴史は、1800年代後半までさかのぼります。1876年に、「うどん・そば吉野」の初代店主が京都のしっぽくうどん・葛料理などを参考にして「のっぺいうどん」を作ったと言われています。 それ以来、のっぺいうどんは長浜の名物グルメとされていて、長浜市のB級グルメとして全国的に知られています。 のっぺいうどんの特徴 ここからは、のっぺいうどんの特徴について紹介していきます。のっぺいうどんは、しいたけ・かまぼこ・紅葉麩・湯葉・様々な野菜などが入っています。たくさんの具が入っているのっぺいうどんは、とろみのあるあんかけも特徴的です。 このあんが「のっぺり」としていることから、「のっぺいうどん」と言われています。のっぺいうどんの上にあんが乗っているため、冷めにくくなっていて、最後まで熱々で食べることができます。 のっぺいうどんは風邪の時にもおすすめの食べ物? のっぺいうどんのとろみには、吉野葛が使われています。さらに、のっぺいうどんには土生姜がトッピングされているといます。 そのため、のっぺいうどんは風邪をひいてしまったときにもおすすめの食べ物と言われています。のっぺいうどんは、先ほども紹介したように上にあんがのっているため最後まで熱々で食べることもできます。 体を温めるのにも適した食べ物ですし、うどんは消化にも良いと言われているので風邪をひいてしまった人にもおすすめです。 15 のっぺいうどんの味は? のっぺいうどんの味は、醤油ベースとなっています。そこにたくさん入っている具の旨味が溶け込んでいてとても美味しいです。 一度食べたら、もう一度食べたくなるような美味しさです。 のっぺいうどんの名前の由来は?
昔から伝えられ、親しまれ、今も根強く地域で作られている全国各地の郷土料理。新潟県に生まれ育った人なら「ふるさとの味といえば?」と聞かれて、特にそれが正月の頃なら、まっさきに思い浮かべるのが「のっぺ」ではないでしょうか。 「のっぺい」「のっぺい汁」ともいうこの料理。初めて聞く人にとっては、奇妙な名前かもしれませんが、「濃汁」「野平」などと書いていたといえば、その名も頷けるでしょう。 実は「のっぺ」は新潟だけでなく、青森や山陰にもその名が見られる郷土料理です。新潟でいう「のっぺ」は、里芋はじめとした根菜や、こんにゃく、かまぼこなど、多種類の具を食べやすく切って煮たもの。正月料理の代表とされますが、材料を変えて通年作ることもありますし、新潟では居酒屋のメニューに入っていることもあるので、県外の人にもぜひ味わってもらいたい一品です。 この「のっぺ」、新潟県内でも、地域によって、使う材料に相当違いがあるのだとか。例えば、「鶏肉や鮭を入れるか」、「とろみは里芋のみで出すか、片栗粉を溶き入れるか」など。では、あらためて、長岡風の「のっぺ」とはどんなもの? 「な!ナガオカ」では長岡市の写真投稿サイト 「越後長岡 地域の宝 フォトコンテスト」 と組んで、「長岡のお正月」をテーマに正月の食卓の写真を募集しました(募集期間:2016年12月30日~2017年1月10日)。今回は、その応募写真として投稿された皆さんの「のっぺ」をご紹介。さらに、長岡の家庭では、どんな材料で「のっぺ」を作っているのかを調査しました。 長岡の郷土料理の「いま」をお伝えします。 長岡のみんなの「のっぺ」写真 まずは「地域の宝 フォトコンテスト」応募写真から、のっぺ写真を拝見! amasu かまぼこと枝豆の彩りも鮮やか。器の雰囲気といい、正月らしい華やかさのあるハレの小鉢に。「新潟県内でも作り方が違うし、各家庭でも違います。我が家はとろみをつけていたのですが、新潟市内出身の義妹に合わせて、片栗粉は使いませんでした」と、投稿者さん。 nori. iwa_ 干し貝柱や練り物がたっぷり入っていて、しっかり煮しめた色合いといい、見た目は地味ながらとても美味しそう。「貝柱、里芋、人参、こんにゃく、蓮根、チクワ、油揚、椎茸、シメジ、かまぼこ」が入っているとのこと。 @めぐっと こちらの写真、「元旦の朝ごはん」だそうです。写真右下の小鉢がのっぺ。里芋は色白、黄色の銀杏が映えて、上品な見た目。 akakabuto33 汁たっぷりののっぺ。それを地酒といただく正月。のっぺは日本酒との相性がほんと、抜群なんですよね~。 kazumi555 ちくわにさつま揚げ、れんこんににんじん、こんにゃくなどが入っていますね。ゴロゴロとした食材の食感が楽しそうな、のっぺです。 zakkoku28 こちらののっぺは油揚げ入り。味がしみて美味しそう。厚揚げ、締め豆腐、焼き豆腐などを入れる家もあるようですね。 sacoche 長岡生まれの「な!」ライターののっぺです。干し貝柱と干ししいたけのだしで、里芋、にんじん、ごぼう、こんにゃく、かまぼこやさつま揚げなどを煮ます。お正月には、ゆり根、銀杏、イクラを加えて華やかに仕上げます。 前述のとおり、のっぺには、鮭や鶏肉を入れたものもあるのですが、今回の長岡での投稿写真には、あまり見当たらないよう……。 緊急調査!長岡ののっぺには何が入る?
家ごと、土地ごとに入れるものが違うらしいのっぺ。もうちょっと材料を詳しく知りたい!ということで、長岡在住の方や、市外在住・長岡出身の方たちにアンケートを実施。家で、どんなのっぺを食べているか、お聞きしてみました。 地元の山の幸入りです 材料は、里芋、人参、レンコン、板こんにゃく、ゴボウ、あまんだれ、干貝柱、干ししいたけ、ちくわ、塩イクラ、絹さや。 あまんだれは正月用に塩漬けやら冷凍しておいて大量に使います。山から取ってきたなめこの時もあります。 (生粋の長岡出身 40代女性) 旧長岡市風、というこちらのおうちの材料、注目どころは、「あまんだれ」。「幻のキノコ」とも呼ばれる歯ごたえのよいキノコです。たしかに、ライター宅でも何十年か前の雑煮やのっぺには、塩出ししたキノコが入っていました。今では貴重品といえる食材ですね。昔ながらの食材を使い続けている、長岡の伝統的な「のっぺ」と言えそうです。 お正月らしさが上がる「ととまめ」 材料は、大根、レンコン、人参、里芋、エノキダケ、こんにゃく、鮭の塩引き、正月のみととまめ、出汁は昆布としょうゆ、酒、味の素。 (長岡市まちなか出身、30代女性) こちらのお宅は、大根入り。そして「ととまめ」。漢字では「魚豆」と書くのですが、新潟県外の方はなんのことだか、わかるでしょうか? これ、ゆでた塩イクラのことなんです。新潟では、正月の郷土料理、のっぺや雑煮、氷頭なます(塩鮭の鼻先の透明感ある軟骨を使った歯ごたえのよいなます)に散らして使います。 鶏肉入れる派 材料は、里芋、にんじん、ごぼう、水煮貝柱缶詰、鶏肉、かまぼこ、ちくわ、板こんにゃく、銀杏、だしのもと&しょうゆベース。 (中之島出身、新潟市在住、30代女性) 中之島&見附あたりがルーツというこちらのお宅、鶏肉入りですね。貝柱と鶏肉のうまみが合わさって美味しそうです。 材料は、かまぼこ赤白、里芋、ニンジン、銀杏、鶏肉、貝柱、こんにゃく、しいたけ、タケノコ、だしは貝柱です。 (見附市出身 見附在住、母は70代) 長岡市にお住まいの30代女性、長岡市のお隣、見附市出身のお母様ののっぺで育ったとのこと。見附市出身のおうちは鶏肉入りが多い?
4月下旬、栃木に行った際に立ち寄った場所。 用水路っぽい脇の砂利道500mほど進むと 駐車場に到着。 那須 疎水 疏水蛇尾川サイフォン出口: 明治時代に造られた農業施設。1885年(明治18年) 那須疎水本幹水路の工事が行われ、蛇尾川を横断 する時、河床を掘り下げ五角形の石積トンネル (ずい道)を造り、サイフォンの原理を利用して水 を流しました。その出口部分が今でも残っていま す。現在の水路は1967年(昭和42年)に着手した国 営事業で造ったもので、同様にサイフォンの原理 を応用しています。出口から水が湧き出る様子は 迫力満点です。 見学に当たっては水路に落ちないよう十分注意してください。 明治時代に造られたサイフォンとの事。 同じサイフォンだけど、上のとはちょっと違う。 ドドドドドドドドーーーー。 こちらは現役のサイフォン。 凄い勢いで水が。 水自体はとっても綺麗。 たまにはサイフォンで淹れたコーヒーも 飲んでみたいなー。と思いつつ 見学完了。
先日、久々に「サイフォンの原理」という言葉を聞く機会があり、原理を説明したページをネットで検索してみたのですが、意外にもこれといったものが見付からなかったので私の考えを書いておこうと思いました。 厳密な計算などは行わず、あくまでざっくりとした説明です。 ※ あくまで私の考えです。ここに書いた内容が必ずしも正しいわけではありません。 サイフォンの原理 1. トリチェリの実験 まず、中学生の時に習ったトリチェリの実験を思い出しましょう。 以下に簡単な図を書いてみました。 これは、大気圧によって水銀が 760mm 持ち上げられてしまうという実験です。私たちは、水銀を 760mm 持ち上げるくらいの力を大気から受けて生活しているということを示しています。 水銀だと 760mm ですが、水の場合ですと、だいたい 10m の高さになります。 2. サイフォンの原理で起きる現象 以下の図のように、より高い位置に液面がある左側の液体が、チューブを経由して一旦上に持ち上がった後、右側に流れ落ちていくメカニズムのことをサイフォンの原理と呼びます。 3. 左右に分けて考える この図を真ん中で切った場合を考えます。 切断されたチューブの部分は、トリチェリの実験のように閉じていると考えます(チューブをつなげた場合には、反対側の液体によって閉じられているため)。 トリチェリの実験から考えると、左側も右側もチューブの中を液体が上昇していきそうです。水の場合ですと、10mの高さまでなら大気によって押し上げられるはずだからです。 では、右と左のチューブがつながった場合、チューブの中の液体はどちらに流れるのでしょうか? これは、どちら側の押し上げる力がより大きいかという問題になります。 4. 発生する力を考える 発生する力を記号で表してみます。 左側に発生する力 A: チューブ内の液体が自分の重さで下に落ちる力(水の場合は水圧) C: 大気圧 右側に発生する力 B: チューブ内の液体が自分の重さで下に落ちる力(水の場合は水圧) D: 大気圧 と表すと、左右それぞれのチューブ内の液体が押し上げられる力は以下のように書けます。 左側のチューブ内の液体が押し上げられる力 = C – A 右側のチューブ内の液体が押し上げられる力 = D – B ここで、それぞれの力の大きさについて考えてみると、 左右で液面の高さが異なるとはいえ、この程度の差であれば大気圧はほとんど変わらないので C と D は同じであると考えられる。 チューブに入っている液体の量はもちろん A < B であるので、C – A > D – B となり、左側のチューブ内の液体が押し上げられる力の方が大きいことが分かります。なので、液体は左から右に流れます。 まとめ ウィキペディアの 説明 もよく分からない内容でしたし、Yahoo!