6%で、あとはダークマター(暗黒物質)が22. 8%、そして72. 6%がダークエネルギー(暗黒エネルギー)であるとした。 一方、宇宙マイクロ波背景放射が放射された時代の宇宙の構成比率は、通常の物質が22%(ニュートリノ10%を含む)で、あとは電磁波15%、そしてダークマターが63%であるとし、明らかにダークエネルギーは無視できることが示された。 2009年に欧州宇宙機関(ESA)が、宇宙マイクロ波背景放射のより詳しい地図を作成するためにプランク宇宙望遠鏡を打ち上げた。宇宙論学者たちは今後も、宇宙誕生の謎がさらに解き明かされることを待ち望んでいる。 (日経ナショナル ジオグラフィック社) [ナショナル ジオグラフィック『ビジュアル大宇宙 [上] 宇宙の見方を変えた53の発見』を再構成] (参考)ビックバンから宇宙最初の星、個性あふれる恒星、銀河の不思議、ダークマター/ダークエネルギー、量子論まで、宇宙全般を網羅。ナショナル ジオグラフィック『ビジュアル大宇宙[上] 宇宙の見方を変えた53の発見』は古代の哲学者たちがとらえた宇宙の概念を中近世、そして現代の天文学者が変革していく様子を分かりやすく解説します。 ビジュアル大宇宙[上]宇宙の見方を変えた53の発見 著者:ジャイルズ・スパロウ 出版:日経ナショナルジオグラフィック社 価格:2, 970円(税込み) この書籍を購入する( ヘルプ ):
ペンジアスとR. ウィルソンがそのような放射が実際に宇宙空間に充満していることを発見した。宇宙が透明になったときの光が,宇宙の膨張によるドップラー効果を受けて波長が伸び,電波領域の波長になって現在まで残ったものである。宇宙背景放射探査衛星(COBE)の観測によって,温度は2. 宇宙背景放射とは. 735±0. 005Kと決定され,また温度のゆらぎの数値も確定された。→ ビッグバン 出典 株式会社平凡社 百科事典マイペディアについて 情報 世界大百科事典 第2版 「宇宙背景放射」の解説 うちゅうはいけいほうしゃ【宇宙背景放射 cosmic background radiation】 宇宙には,個々の 天体 の放射する電波,銀河系の中で発生する電波などのほかに,宇宙全体を一様に満たしていると考えられる電波が存在している。 アンテナ をどの方向にむけても同じ強度で入射してくることからこの 名称 がある。電波の強度が絶対温度約3Kに相当することから3K放射,電波の スペクトル が黒体放射の 性質 を有することから宇宙黒体放射などとも呼ばれる。 この電波は,1965年,アメリカの技術者ペンジアスnziasとウィルソンR. W. Wilsonによって発見された。 出典 株式会社平凡社 世界大百科事典 第2版について 情報 世界大百科事典 内の 宇宙背景放射 の言及 【宇宙】より …もっとも大きい階層である超銀河団よりも大きな尺度で宇宙を眺めた場合の特徴ということもできる。それは宇宙の一様・等方性,ハッブルの法則および3K(絶対温度3度)の宇宙背景放射の三つである。 第1は超銀河団より大きな尺度で宇宙を眺めた場合,すなわち数億光年より大きな尺度では,宇宙の物質(天体)の分布は一様で等方であるように見えることである。… ※「宇宙背景放射」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典| 株式会社平凡社 世界大百科事典 第2版について | 情報
© POLARBEAR Collaboration / KEK 宇宙マイクロ波背景放射観測実験グループ 「宇宙はどのようにして始まったのだろう?」そんなことを考えたことはありませんか?