第82回アカデミー賞外国語映画賞受賞作『瞳の奥の秘密』(09)の脚本家エドゥアルド・サチェリ×主演リカルド・ダリンが再びタッグを組み、本国では2019年アルゼンチン映画での動員No. 1の大ヒット、ゴヤ賞最優秀スペイン語外国映画賞等数多くの映画賞にも輝き、さらにアカデミー賞外国語映画賞アルゼンチン代表にも選出された話題作『 明日に向かって笑え!
アルゼンチンのサスペンス作品は何本か見たことがありますが、残念なものが多い中、この作品は「さすがハリウッドでリメイクされただけのことはある!」という見ごたえのある作品でした。 配役も個性が際立つ起用で、ストーリーもよくできていて、音楽の切なさも雰囲気にマッチしていて、2時間があっという間です。 Aが壊れたタイプライターが最後にもの凄く意味をなします。 また、サッカースタジアムでの6分の長回しは圧巻。 犯人を追う過程でも、サッカーが重要な意味を持つので、アルゼンチンサッカーが好きな方にもおススメです。 色んな仕掛けが楽しめるので、レンタルで何度も繰り返し見ています。
08月11日発売■付録付き雑誌:すみっコぐらし お部屋ライトBOOK ねこver.
■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT 第82回アカデミー賞外国語映画賞受賞作『瞳の奥の秘密』(09)の脚本エドゥアルド・サチェリ&主演リカルド・ダリンのコンビによる2019年度アルゼンチン映画大ヒット作ですが、その事実が大いに納得できるほど、世界中の人々が共感できるであろう庶民の反逆を描いた痛快クライム・コメディの快作です。 2001年のアルゼンチン金融危機を背景に、銀行と弁護士に大金をだまし取られた小さな田舎町の人々が、どうにかしてそれを取り戻すべく奇想天外の計画を実行していくというストーリーそのものがカタルシスにあふれていますが、それを遂行するのが本当にしがない一般庶民であるところが大きなミソ(主人公だけは元サッカーの花形選手というキャリアの持ち主ですが、今は田舎のガソリンスタンド店主という地味っぷり)。 また彼らのひとりひとりが実にユニークな個性をさりげなく発揮していることによって、本作は見事なまでの「チーム」の映画足り得ており、それこそ『オーシャンズ11』(01)など華やかなスター映画大作に負けずとも劣らぬ庶民パワー炸裂!(と、本当は炸裂しているのかしていないのかも定かではない緩さもまた妙味!? )の集団犯罪映画の快作としても屹立しているのでした。 さらには映画ファンとしてオードリー・ヘプバーン主演の名作『おしゃれ泥棒』(66)が巧みに(というか堂々と? 瞳の奥の秘密 映画 興行収入. )引用されているのもお楽しみなので、余裕のある方は復習してから本作に臨むと、より楽しく鑑賞できることでしょう。 悪い奴ほど良く眠り、真面目にコツコツ生きてきた人々が泣きを見ることばかりの現代社会の図式は日本も例外ではなく、アイツだったりコイツだったり巨大企業だったりに搾取されたり中抜きされたりしまくっている現実に直面しては、忸怩たる想いを忍ばせつつ絶望生活に苦しむ日々を過ごす側からすると、こういったしがなくも飄々たるユニークな庶民たちのリベンジに必ずやシンパシーを感じ、応援してしまうこと必至! ひいては明日を生きる活力を取り戻す術にも繋がるであろう、そんな人生讃歌なのでした。 (文:増當竜也) 『明日に向かって笑え!』作品情報 【あらすじ】 2001年、アルゼンチン。隣人たちとの温かな繋がりがまだ存在する、寂れた小さな田舎町。元サッカー選手のフェルミン(リカルド・ダリン)ら住民たちは、長らく放置されていた農業施設を復活させようと、貯金を出し合って共同で買い取ることに。ところが、現金を銀行に預けた翌日、金融危機で預金は凍結。しかも、この状況を悪用した銀行と弁護士に金を騙し取られてしまう。無一文となり、絶望するフェルミンたち。だが彼らは、人生最大の危機にもやられっ放しではいられない気概を持っていた。盗まれた財産を奪還し、元の暮らしと夢を勝ち獲るため、小さな町の庶民軍団による奇想天外なリベンジ作戦が始まった……。 【予告編】 【基本情報】 出演:リカルド・ダリン/ルイス・ブランドーニ/チノ・ダリン/ベロニカ・ジナス 監督:セバスティアン・ボレンステイン 上映時間:116分 製作国:アルゼンチン
盗まれた財産を奪還して暮らしと夢を勝ち獲るべく、人生を地道に歩んできた庶民軍団の奇想天外なリベンジ作戦が始まった! (2019年、アルゼンチン、上映時間:116分) キャスト&スタッフ 監督・脚本:セバスティアン・ボレンステイン 原作・脚本:エドゥアルド・サチェリ 後援:アルゼンチン共和国大使館 協力:インスティトゥト・セルバンテス東京 出演:リカルド・ダリン、ルイス・ブランドーニ、チノ・ダリン、ベロニカ・ジナスほか 配給 ギャガ 8月6日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国順次公開 関連記事 ・ セバスティアン・ボレンステイン監督 オフィシャル・インタビュー
主人公・フェルミンと愛息子のロドリゴを演じるリカルド・ダリンとチノ・ダリンは本物の親子。 父リカルドは『瞳の奥の秘密』の主演俳優として世界的に知られており、息子のチノも『永遠に僕のもの』で強烈な印象を残しています。 リカルド・ダリン(左)、チノ・ダリン チノは、『永遠に僕のもの』ではクセの強いキャラクターを演じていましたが、『明日に向かって笑え!』では爽やかな好青年ロドリゴ役で、イケメンチェッカーとしては今回のロドリゴ役の方を推していきたいです。 SAN SEBASTIAN, SPAIN – SEPTEMBER 23: Chino Darin attends 'La Odisea De Los Giles (Heroic Losers)' premiere during 67th San Sebastian Film Festival on September 23, 2019 in San Sebastian, Spain. 映画「シークレット・アイズ」を見るならU-NEXTかアマプラへ【娘をなくした捜査官】瞳の奥の秘密リブート作品. (Photo by Juan Naharro Gimenez/WireImage) チノ・ダリン(普段はヒゲを生やしていることが多いようです) 庶民がやられっ放しで、大切なお金を巻き上げられるなんて、本当に許せないですよね! そんな世の中に対して立ち上がる登場人物たちの、作戦、団結力、大冒険、そして大波乱を描く、アルゼンチン発・痛快リベンジムービー『明日に向かって笑え!』は、8月6日公開です。 明日に向かって笑え! 2019年/アルゼンチン/116分 作品情報 / レビューはこちら 関連記事リンク(外部サイト) 【『ジャングル・クルーズ』の8つの魅力(ネタバレなし)】人気アトラクションが最高にワクワクする映画に! 【辛い時こそユーモアが大事!】実在するゲイの水球チームをモデルにした『シャイニー・シュリンプス!~』 【平手友梨奈はマドンナ】岡田准一主演『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』から国民的シリーズを連想
「クワイエット・プレイス」に投稿されたネタバレ・内容・結末 あまりドキドキ感はなかったな、もっと怖いの想像してた。 お父さん死なないで欲しかった。 ホラーというよりパニック系? アメリカのホラー映画は恐怖心を煽るよりびっくりさせたがりのイメージ。 「音を立てたら即死」日本語のキャッチコピーが馬鹿みたいで今まで観たことなかったけど、実際は終始小さい音立ててたから嘘のキャッチコピーはつけないでほしい。 音立てないために路上を裸足で歩いてたけど、普通にスニーカーでもよくない? 開始20分位で飽きた。 前半は「音を立てずに出産」がメインだったけど設定がめちゃくちゃで笑った。 時系列的にモンスターが地球にきてから妊娠したっぽいけど、音を立てたら死ぬのを知ってて妊娠したのか、その時点ではまだ襲われる理由が分からなかったのか、どっち? 前半は会話がなくて簡単な内容の手話が続いてからその変が分からなかった。 あと医療従事者もなく母親1人でほぼ音を立てずに出産→成功とか都合よすぎ。 現実にも女性が公衆トイレで周りに気づかれずに1人で出産して逮捕のニュースが流れてくることはあって、出産方法としてはありえなくはないけど展開に無理があるでしょ、とは思った。 この展開は何もしらない男が考えたんか? Wikipediaみたら全米1位で批評家から絶賛と書いてあったけど、どこが? これでよく続編作れたなと思うけど、こういうびっくり系がアメリカ人好みなのかな。 続編は観ない。 たしかに新感覚! 字幕と吹替とえらべたけど、必要あった?て思うくらい途中まで喋らなかったからびっくり🤭 ウォーキングデッドを彷彿とさせるサバイバル感。こんな状況に陥ったら正気失ってまうわ。 この状況で子ども作るなんてなに考えとるんやっ✋🏻とか、序盤からお父ちゃんの死亡フラグが立ちまくってるとか、ストーリーや演出についてはお粗末なところはいっぱいあったけど、アイデアの勝利で新鮮に観られた💡 これ劇場で観たら緊迫感凄かったやろなぁ〜。てことで、観に行ってくるよ第二作! 『クワイエット・プレイス』ネタバレあらすじ解説と感想 怪物は何?. 怪物がヴェノムに似てた 音立てたらやばいだけの映画だと思ってたけど最後のパパがかっこよくて泣いた感動!! 見終わるまで、音立てずに見てた、笑 CGは全然違和感ないし、 スリルもあって、感動出来て、 1時間半でちゃんと面白かった。 お母さんの表情が最高。 ホラーはやっぱり 怖がってる人の顔がないと。 途中で出てくるお爺さんは どういう事か分からなかった。 あと、あの状況で よく子ども作ろうと思ったなー、笑 スリルは味わえますが内容的にはツッコミどころ満載。 音立てたらいけない世界で化け物を殺す方法が見つかっていない状況で子作りしちゃうのは流石に無計画過ぎる。幼い息子に音の出るオモチャ与えてる時点で考えたら駄目かもしれない。 化け物を雑魚化させる周波数?はなぜ父しか見つけられなかだたのだろう… 謎の宇宙人、ストレンジャーシングスのあやつでしかない、、 内容はそんなこわさは感じなくて、お姉ちゃん頭の回転はやくてむしろそっちのほうがある意味おそろしい笑 音の無い世界は生きていけないなあ 海外ものってなんで足の裏に釘刺したがるんだ 悪くは無いけど もうちょっと説明があってもいいかも。 釘のことや、妊娠のこと。 私が見落としてただけなのか?
映画『クワイエット・プレイス』を解説 !結末や怪物の正体は【ネタバレあらすじ】 エンドロールに流れるキャストは、たったの6人。舞台はほとんどアメリカの片田舎にある農場の周辺のみです。CGが使われているのはごくごく一部で、ほぼ全編が役者の演技。しかもセリフは、「パパー!」まで合わせてほぼ15個という異色の作品が本作です。 『クワイエット・プレイス』はこのように、はっきりと低予算感が漂う作品です。なのに、気がつけば息を潜めて観入っている始末。その理由はまさしく「音をたてたら即死」しそうだったから、でしょう。 ささいな音を感知して襲いかかり、有無を言わせず切り刻んで殺す「何か」。生きるために強いられる静寂の世界は、さまざまな自由を奪われた「無音の牢獄」と言えるでしょう。観客までそこに幽閉されてしまったような錯覚すら覚えるほど、臨場感溢れる物語が展開されます。 ポップコーンを食べるのもはばかられる緊迫の1時間33分。その恐怖の源がどのあたりにあるのか、ネタバレありでご紹介しましょう。 ※この記事には『クワイエット・プレイス』結末までのネタバレがあります。本編を未鑑賞のかたはご注意ください! この世界に残されたのは自分たちだけ!音に反応する「怪物」に侵略されてしまった世界 © Paramount Pictures/zetaimage 『クワイエット・プレイス』が描くのは、荒廃しきった言わばポスト・アポカリプスの世界。冒頭で映し出されるのは、荒廃した街に転がる風化した信号機です。 このワンシーンだけで、ここにはかつて人々の生活があったことがうかがい知れるでしょう。また、作中に登場する新聞記事からも、世界が徐々に崩壊していく様子が見て取れます。 つまり、かつて世界中にあった普通の暮らしが、怪物たちの登場によっていとも簡単に壊されていってしまったということ。文明も何もかもを失い、残されたのは静寂だけといった終末を迎えた世界が描かれているのです。 音を立てたら即ゲームオーバー!張り詰めた空気の中を生きる家族 (C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
そうじゃなければただのツッコミどころやな。 ホラーだけど、ホラーじゃない? って感想… モンスター系に怖さは、あまり感じない。 映画館で見ると、音を重要視した映画だし、もしかしたら面白かったのかも… でも、終わり方は好き! 気になっていた作品なので視聴。 音を立てたら"奴ら"に襲われる世界でいかにして生き残るか。 作品としては面白かったけど、鎧の皮膚の内側に銃が有効、かつノイズ?人間の可聴範囲外の音?な弱点だったのなら、あそこまで世界が荒廃する前に誰かが気づいて何とかなってるような気もする。 そんな野暮なこと言っても仕方ないけどね。 お父さんが死んでしまったのは悲しいけど、お父さんの家族への愛が家族を守り、その後"奴ら"に一矢報いる武器になったと思うと胸熱。 すごく好きな映画でした。 (C) 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.