取材・文 / 伊東弘剛 撮影 / 笹森健一 好きなものを好きと言うのはすごく大事 ──「NANA2」「GANTZ」「奴隷区 僕と23人の奴隷」など、本郷さんはマンガの実写化作品に多数出演されていますが、そのときに心がけていることはありますか? 毎回必ず原作のマンガをしっかりと読み込んで、ファンと呼ばれる人たちと同じか、それ以上のファンになることを心掛けています。そうなると何をすべきか、するべきじゃないかもわかるし、どういうバランスで役を作っていけばいいかも見えてくるので。 ──出演のオファーをもらったタイミングで、原作を読み始めるんですか? そうですね……出演オファーをいただく作品の多くがもともと好きなマンガだというのがあって。やっぱり、「好きだ」と言っていると作品のほうから寄って来ることがあると思うんです。そのマンガに関わっている人が見て、「あ、この人好きなんだ」って意識してもらえるでしょうし。だから好きなものを好きって言うのはすごく大事だと思っています。 ──もともと好きな作品だと、モチベーションも上がりそうですね。 そうですね。出演オファーがあれば改めて原作を読み返しますし、アニメ化されていたらアニメも観ます。人気があり、ファンがたくさんいるということは必ずいい作品だと思うので、その作品の魅力を自分なりにじっくりと考えますね。そうすることで、その作品において必要だと思うものを自分の中で取捨選択できるようになるので。 新しいキャラクターたちが生む新鮮な驚き ──本郷さんは出演が決まる前から、原作のマンガ「進撃の巨人」のファンだと公言されていましたが、出演オファーが届いたときの心境は? もう本当にうれしかった! 基本、命を狙われている…『進撃の巨人』本郷奏多に与えられた役割|シネマトゥデイ. 淡い期待すら抱いていなかったので、喜びも大きかったです。 ──原作にはない新しい要素についてどう思いました? 台本を読んだときは、日本で「進撃の巨人」を制作する上でいいバランスになっているなあと思いました。原作のキャラクターのほとんどは欧米系の名前ですし、舞台もたぶん日本じゃないですよね。それを日本で、日本のキャストとスタッフで作るとなったとき、変えたほうがいい部分もあるし、変えないほうがいい部分もある。その兼ね合いの中で作ったんだなという印象を持ちました。 ──シキシマ、サンナギ、クバルなど個性的な新キャラクターが多数出てきますが、原作ファンとしてそれについては?
2015年9月20日 11:30 *h 本郷奏多 、「進撃の巨人」アルミン役で得た大いなる財産 進境著しい本郷奏多 [映画 ニュース] 全世界累計発行部数5000万部を突破する 諫山創 氏の大人気漫画を2部作で実写映画化した「進撃の巨人」は、紛れもなく今年の日本映画界の注目を一心に浴びた話題作といえる。前編となる「 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 」は、8月1日に全国427スクリーンで封切られ、現在までに興行収入30億円を突破する大ヒットを記録。9月19日に後編「 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド 」の公開されたが、全編を通じてアルミン役を熱演した 本郷奏多 が同作への思いを語った。(取材・文/編集部、写真/根田拓也) 本郷はもともと原作の大ファンだったこともあり、出演オファーは快諾したといい「好きな作品でしたし、こんなに大きなタイトルに出演させて頂けるのは本当に手放しで嬉しかったですね」と笑みを浮かべる。ただ、「アルミンって善か悪かで言うと、完全に善ですよね。そういうキャラクターを演じさせて頂く機会がこれまで少なかったので、少し驚きもありました。今まで演じてきたところとは遠いところにいるキャラクターだと思ったので、何を見て僕に声がかかったんだろう?