(1)例題 (例題作成中) (2)例題の答案 (答案作成中) (3)解法のポイント 軸や範囲に文字が含まれていて、二次関数の最大・最小を同時に考える問題です。最大値と最小値の差を問われることが多いです。 最大値だけ、あるいは最小値だけを問われるよりも、場合分けが複雑になります。 ただ、基本は変わらないので、 ①定義域 ②定義域の中央 ③軸 この3つ線を縦に引くことを考えましょう(範囲は両端があるので、線の本数は4本になることがある) その上で場合分けを考えるわけですが、もし最大値と最小値を同時に考えるのが難しければ、それぞれ別に求めてから後で合わせるといったやり方でもOKです。 もし、最大値と最小値をまとめて求めるための場合分けをするとすれば、以下のようになります。 ⅰ)軸が範囲より左、ⅱ)軸が範囲の中で範囲の真ん中より左、ⅲ)軸が範囲の真ん中の線と一致、ⅳ)軸が範囲の中にあり範囲の真ん中より右、ⅴ)軸が範囲より右 の5つの場合分けをすることになります。 (4)理解すべきコア(リンク先に動画があります) 二次関数の最大と最小を考えるときに引くべき3つの線を理解しましょう(場合分けについても解説しています)→ 二次関数の最大と最小を考えるときに引くべき3つの線
ジル みなさんおはこんばんにちは、ジルでございます! 前回は二次関数の「最大値・最小値」の求め方の基礎を勉強しました。 今回はもう少し掘り下げてみたいと思います。 $y=ax^2+bx+c$の最大値・最小値を求めてみよう! 前回は簡単な二次関数の最大値・最小値を求めました。 今回はもう少し難しめの二次関数でやってみましょう! 2次関数の最小値・最大値を求めるには平方完成が鉄板!. 解き方 簡単に手順をまとめます。 ❶$y=a(x-p)^2+q$の形に持っていく。 ❷与えられた定義域が頂点を含んでいるかどうかを確認する。 ❸のⅰ与えられた定義域が頂点を含んでいる場合。 ❸のⅱ与えられた定義域が頂点を含んでいない場合。 こんな感じです。 それぞれ解説していきます。 $y=a(x-p)^2+q$の形に持っていく。 まずはこれ。 あれ?やり方忘れたぞ?のために改めて記事貼っときます( ^ω^) 【高校数I】二次関数軸・頂点を元数学科が解説します。 数Iで学ぶ二次関数の問題においてまず理解するべきなのは、軸・頂点の求め方です。二次関数を学ぶ方はみなさんぜひ理解して頂きたいところです。数学が苦手な方にも分かりやすい解説を心がけて記事を作りましたのでぜひご覧ください。 与えられた定義域が頂点を含んでいるかどうかを確認する。 こちらを確認しましょう。 含んでいるかどうかで少し状況が変わります。 ⅰ与えられた定義域が頂点を含んでいる場合。 この場合は 最大値あるいは最小値が頂点になります。 この場合頂点が最小値になります。 問題は最大値の方です。 注目すべきは 定義域の左端と右端の$x$座標と頂点の$x$座標との距離 です。 先ほどの二次関数を見てください。 分かりますか?定義域の左端と右端、それぞれと頂点の$x$座標との距離を比べて、遠い方が最大値なんですね実は! 頂点の$y$座標が最小値 定義域の左端と右端、それぞれと頂点の$x$座標との距離で遠い方が最大値 次に こちらを見てみましょう。今回は頂点が定義域に入っている場合です。 先ほどの逆山形の場合を参考にすると 頂点の$y$座標が最大値 定義域の左端と右端、それぞれと頂点の$x$座標との距離で遠い方が最小値 になります。 ⅱ与えられた定義域が頂点を含んでいない場合。 この場合は頂点は最大値にも最小値にもなりません。 注目すべきは 定義域の左端と右端 です。 最小値 定義域左端の二次関数の$y$座標 最大値 定義域右端の二次関数の$y$座標 となることがグラフから分かるかと思います。 最小値 定義域右端の二次関数の$y$座標 最大値 定義域左端の二次関数の$y$座標 となります。 文章で表してみると、要は $y=a(x-p)^2+q$において $a \gt 0$の時 最小値は「定義域の左端と右端のうち、頂点に近い方」 最大値は「定義域の左端と右端のうち、頂点に遠い方」 $a \lt 0$の時 最小値は「定義域の左端と右端のうち、頂点に遠い方」 最大値は「定義域の左端と右端のうち、頂点に近い方」 になります!
平方完成の例4 $2x^2-2x+1$を平方完成すると となります.「足して引く数」が分数になっても間違えずにできるようになってください. 平方完成は基本的なツールである.確実に使えるようにする. 2次関数のグラフと最大値・最小値 平方完成を用いると,たとえば 2次式$x^2-4x+1$の最小値 2次式$-x^2-x$の最大値 といったものを求められるようになります. 2時間数のグラフ(放物線) 中学校では,2次関数$y=ax^2$が$xy$平面上の原点を頂点とする放物線を描くことを学びましたが, 実は1次の項,定数項が加えられた2次関数$y=ax^2+bx+c$も放物線を描きます. 2次関数$y=ax^2+bx+c$の$xy$平面上のグラフは放物線である.さらに,$a>0$なら下に凸,$a<0$なら上に凸である. これは2次関数$y=ax^2$が$xy$平面上の原点を頂点とする放物線を描くことを用いると,以下のように説明できます. $ax^2+bx+c$は と平方完成できます.つまり, 任意の2次式は$a(x-p)^2+q$の形に変形できます. このとき,$y=a(x-p)^2+q$のグラフは原点を頂点とする$y=ax^2$を $x$軸方向にちょうど$+p$ $y$軸方向にちょうど$+q$ 平行移動したグラフになるので,$y=a(x-p)^2+q$のグラフは点$(p, q)$を頂点とする放物線となります. また,$y=ax^2$が描く放物線は $a>0$なら下に凸 $a<0$なら上に凸 なので,これを平行移動したグラフを描く$y=a(x-p)^2+q$でも同じとなりますね. [1] $a>0$のとき [2] $a<0$のとき ここで大切なことは,2次関数$y=ax^2+bx+c$のグラフは平方完成をすれば描くことができるという点です. なお,証明の中ではグラフの平行移動を考えていますが,グラフの平行移動については以下の記事で詳しく説明しています. 2次式の最大値と最小値 グラフを描くことができるということは,最小値・最大値もグラフから読み取ることができるということになります. 二次関数 最大値 最小値 a. 以下の2次関数のグラフを描き,[]の中のものを求めよ. $y=x^2-2x+2$ [最小値] $y=-\dfrac{1}{2}x^2-x$ [最大値] (1) 平方完成により となるので,$y=x^2-2x+2$のグラフは 頂点$(1, 1)$ 下に凸 の放物線となります.