現在、首都圏を中心に感染者数が急増中の「風疹」。30代以上の男性が感染するケースが多いのですが、男性が妊娠中の女性に風疹をうつしてしまうと、その赤ちゃんが先天性の障害をもってしまう恐れも。 そんな事態を未然に防ぐためにやっておきたいのが抗体検査と予防接種ですが、気になるのがその費用ですよね。以降では費用相場と、ぜひ活用したい助成制度についてお伝えしていきます。 風疹の抗体検査を受けたほうがいい人って? 東京や千葉など首都圏を中心に流行中の風疹。特に感染リスクが高いのは 「昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれ」、2018年現在30~50代の男性 です。この世代は中学生のとき、女性には風疹ワクチンの集団接種が行われましたが、男性には接種が行われていないので風疹への免疫をもたない人が多いです。実際、今回の風疹感染者の多くはこの人たちでもあります。 また、 「昭和54年4月2日~平成2年4月1日生まれ」 の人も要注意です。この世代の人たちは、風疹ワクチンの接種をしたことはあっても、回数的には 1回しか接種をしていません (中には未接種の人もいます)。 実は現在の制度ではワクチンは2回接種することになっており、これは1回の接種では抗体がつかない人がいるということ、また年数が経つにつれ抗体が減ってしまうことが関連しています。つまり、 予防接種はしたことがあっても、抗体価が低い(あるいはない)ために風疹に感染してしまう恐れがある のです。 したがって、上記の2つの世代いずれかに該当する人は、風疹の抗体検査を受けることが推奨されます。 風疹の抗体検査と予防接種の費用はどれくらい? そこで気になるのが、風疹の抗体検査と予防接種にかかる費用です。定期接種の年齢に該当する子供は、予防接種を原則無料で受けることができますが、 大人の場合、費用は自己負担 になります。 抗体検査と予防接種はいずれも医療機関で受けることが可能です。具体的な費用は医療機関によって異なりますが、相場は以下のとおりです。 風疹の抗体検査:5000円前後 風疹の予防接種:8000円前後 なお、検査や接種を実施しているかは医療機関によって異なります。必ず事前にお問い合わせください。 風疹の抗体検査と予防接種は、助成金が下りることも!
母子手帳を紛失したなど、風疹の予防接種歴がわからない方であっても、 抗体検査の助成金が下りる 場合があります。 自治体の助成で抗体検査を受ける場合は、基本的に風疹の予防接種歴の有無について予診表に記入することになるのですが、「いままで風疹の予防接種を受けたことがありますか」という質問欄に対して「はい」「いいえ」「不明」のいずれかに○をすることになります。 このうち、母子手帳を紛失したなど接種歴がわからない場合は「不明」に該当し、つまり抗体をもたない可能性があるため、抗体検査が必要とされる対象にはなります。 ただ、こうした方でも助成を活用できるかどうかは自治体によって異なります。詳しくはお住まいの自治体の窓口にお問い合わせください。 自治体にインタビュー!