その原因と治療法 白内障とは、眼球の中にある水晶体と呼ばれる部分が白く濁ってしまい、物の見え方がおかしくなったり視力の低下や喪失を引き起こしたりする病気です。 原因として最も多いのは加齢とされていますが、アトピー性皮膚炎や糖尿病の合併症、目の外傷によるものなど多岐に渡るため、高齢の方だけでなく若年層にも発症することもあります。 白内障の治療法は、手術が主となっています。濁ってしまった水晶体を取り除き、眼内レンズという人工の水晶体を入れる、水晶体再建術という方法で行います。 この眼内レンズには2つの種類があります。1つは単焦点眼内レンズ、もう1つは多焦点眼内レンズです。2つのうち前者の単焦点眼内レンズを用いた手術は健康保険が適用されるため、自己負担額は最大3割です。 後者の多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術については、長らく厚労省の先進医療に指定されていましたが、前述のように2020年3月末をもって先進医療から外れました。 ■多焦点眼内レンズを用いた白内障手術が先進医療から外れると?
2020. 10. 16 みなさんは、水晶体再建術という眼病における手術法をご存知ですか? 主に特定の眼病に対して用いられている手術法ですが一体どのようなものか。 今回は、そんな水晶体再建術について掲載しているので参考にしてみてください。 水晶体再建術とは? 白内障手術で多焦点眼内レンズ(2焦点)を予定してます。一週間空けて片目ずつ... - Yahoo!知恵袋. 水晶体再建術とは、難病として知られる白内障の手術のことを指しています。 白内障での手術では、濁った水晶体を一度取り除き代わりに人工の水晶体を挿入していく術名通りの手術内容です。 最終的にはレンズを入れ替えることで視力が復調し、モノが見える状態になります。 水晶体再建術はどんな眼病に有効? 水晶体再建術はどんな眼病にも使用できる術式というわけではありません。 水晶体再建術=白内障手術と考えてもらえばいいので白内障以外で基本的に使用する術式ではないです。 水晶体再建術に掛かる日数 水晶体再建術には、入院による通常の白内障手術と日帰りによる白内障の手術があります。 いずれも手術そのもの自体に違いはありませんので安全性を考慮した上で最適な方法すれば大丈夫です。 例えば、身体が不自由な方やご高齢の方など周囲の人の手助けが必要と感じる場合には入院による白内障手術。 身体が元気で体力には自信がある方であれば日帰り白内障手術を選択してもらえばいいでしょう。 入院による手術の場合は1~2日程度の日数を必要とします。 水晶体再建術は保険適用内?適用外? 従来であれば水晶体再建術の手術は全額自己負担だったため手術するのも決して容易ではありませんでした。 しかし、2020年4月より「多焦点眼内レンズを用いた白内障手術」が厚生労働省の定める選定療養の対象となったため手術費用の一部が保険適用となりました。 まとめ いかがでしたか? 今回は、水晶体再建術について紹介してきました。 冒頭でも説明したように水晶体再建術は白内障手術のことでしたね。 白内障は難病ですが日帰り手術も対応している点はありがたいですね。 一部、保険適用していることで費用も以前よりは抑えられそうです。
「白内障治療」何がどう変わった? 多焦点眼内レンズが「選定療養」に 「白内障治療」何がどう変わった?
もう一度試してください
「高額な治療=質の高い治療」とは限らない また白内障手術の価格は、選択する眼内レンズによって変わってきます。 単焦点レンズであれば、「健康保険適用」なので、診察や投薬、眼内レンズを含めた手術一式の費用は全国一律です。これは乱視矯正機能のついたトーリックレンズであっても変わりません。 多焦点レンズの場合は、レンズによって健康保険に追加費用を負担することで保険外の治療を受けられる「選定療養」か、全て自費となる「自由診療」となります。とはいえ、「高額な治療=質の高い治療」とは限りません。 白内障手術は、保険適用内でも十分な治療が可能です。 自分の希望と沿わない、自由診療ばかりを強く勧める医師や病院には注意しましょう。 レーシックを受けた目は白内障手術が難しい? レーシックを受けた目は、白内障手術が難しいといわれています。 白内障手術で移植する眼内レンズは、目の大きさ(眼軸長)と角膜のカーブから、その目にぴったりの度数を算出していきますが、レーシックでは角膜の表面をレーザーで不規則に削っているため、正確な度数算出が難しいのです。 逆に、白内障手術後のレーシックは可能です。 老眼鏡デビューをしたら、誰でも白内障発症の可能性はあります。 人間の五感である「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」の中で、視覚からの情報は、全体の8割以上も占めると考えられています。 「目が脳の出張所」といわれるゆえんです。また白内障の放置は認知症のリスクにもなるといわれています。 白内障と同時に、老眼や近視、乱視、遠視までも治すことが可能となった白内障手術でベストな選択をすれば「100歳になってもよく見える」は、難しいことではなくなってきています。視力矯正について、ぜひ最良な方法を見極めることをあきらめないでください。 (イラスト=加納徳博)