再生不良性貧血とは・・・ 再生不良性 貧血 (さいせいふりょうせいひんけつ、aplastic anemia)とは末梢血における 赤血球 ・ 白血球 ・ 血小板 の減少(汎血球減少)と骨髄の低形成を特徴とする症候群である。 造血幹細胞 の持続的な減少がその本質と考えられている。 厚生労働省の特定疾患( 難病 )にも指定されており、所定の重症度以上であれば、医療費助成の対象となる。赤血球系のみの産生障害を赤芽球癆(せきがきゅうろう)という。 【原因】 先天性が約10%、後天性が約90%(80%が原因不明の特発性、10%が薬剤性や肝炎後)である。 成人の再生不良性貧血では、感染や薬剤投与を契機とした造血幹細胞に対する免疫学的な障害によるものがほとんどであるが、一部は造血幹細胞自体の異常による。先天性の再生不良性貧血にはファンコニ貧血や先天性角化不全症があり、赤芽球癆はダイアモンドブラックファン貧血と呼ばれる。先天性再生不良性貧血では身体奇形を伴うことがある。 【臨床所見】 (1)顔色不良・ 息切れ ・ 動悸 などの貧血症状、(2)皮下 出血 ・粘膜出血などの出血症状、(3)白血球(特に 好中球 )減少による易感染性が主な症状である。 【検査所見】 末梢血で(1) ヘモグロビン濃度 10.
再生不良性貧血とは?
医療大全 再生不良性貧血は、血液中の白血球、赤血球、血小板のすべてが減少する。治療費が公費負担となる難病。患者数は約12000人。女性患者が男性の約1・5倍。治療は免疫抑制剤の投与や骨髄移植などが行われている。 【主な症状】 頭痛、全身倦怠感、胸痛、心拍数の上昇、息切れ、肺炎や敗血症を起こしやすいなど。 【診療科】 血液内科 「再生不良性貧血」に関連する記事 治療 シリーズ
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脳梗塞に伴い、頭蓋内圧が 亢進 するのは、梗塞巣の周囲に浮腫が生じるからです。 脳は硬い頭蓋骨に囲まれて保護されています。頭蓋骨の中の頭蓋内腔は、大脳鎌や小脳テントという硬い膜でいくつかのスペースに区切られています。そのスペースの中に軟らかい脳実質が収まっているので、浮腫によって容積が増加すると、頭蓋内圧が亢進するのです。 頭蓋内圧亢進の原因には、浮腫のほかに、 脳腫瘍 、血腫、脳膿瘍などがあります。 頭蓋内圧が亢進するとどうなるの? 頭蓋内圧が亢進すると、致命的な脳 ヘルニア を起こすことがあります。脳ヘルニアとは、脳実質の一部が隣接する腔へはみ出した状態のことです( 図8 )。 図8 脳ヘルニアが起こる部位 頭蓋内圧が亢進すると、最初は、 血液 や髄液が頭蓋内から排除されたり、頭蓋内への流入が抑制されたりし、急激に頭蓋内圧が上昇しないように代償機構が働きます。ところが、病変が大きくなると代償機構が追っつかなくなり、圧迫された脳実質が隣接する腔へはみ出してしまうのです。そのことにより、もともとその位置にあった脳組織も圧迫されてしまいます。 はみ出した脳実質はゆがんで破壊されます。はみ出した脳実質により圧迫された脳組織も虚血や変形をきたします。こうして意識障害や神経症状が起こります。脳ヘルニアにより、呼吸と循環の中枢である延髄が圧迫されると、救命困難な状態になります。 脳梗塞にはどんな検査が行われるの? 脳梗塞に関するQ&A | 看護roo![カンゴルー]. 脳梗塞では、CT検査、MRI検査、MRA検査、SPECT検査、脳血管撮影検査などを実施し、梗塞や浮腫の状態を見ます。 CT検査では、脳内の出血や血腫は白く、梗塞による浮腫は黒く写ります。MRA検査は磁気 共鳴 血管撮影検査のことで、MRIと同様に撮影し、コンピュータの画像処理によって血管だけを写し出します。血管の狭窄状態を3次元的に評価できます。 SPECT検査は、脳の血流量を測定する検査です。脳血管造影検査は、腕や大腿の血管から挿入した カテーテル を、頚動脈や内頸動脈へ到達させ、造影剤を注入してX線撮影する検査です。脳内の血管の走行がわかります。 脳梗塞にはどんな治療が行われるの? 脳梗塞の 急性期 には、血栓に対する治療、浮腫を抑制する治療、 血圧 コントロールが行われます。 血栓に対する治療には、①血栓溶解療法、②抗凝固療法、③抗 血小板 療法があります。 ① 血栓溶解療法 :血栓溶解薬を静脈に点滴で注入し、血栓を溶解させる療法です。t―PA(tissue-plasminogenactivator;組織プラスミノゲン活性化因子)は血栓を溶かす作用がありますので、発症後4.