基礎知識 等差数列の和 や 等比数列の和 の公式で見てきたように、数列の和は、初項、交差、公比、といった一般項を決定するための条件を用いることによって求めることができました。 ここではそれとは逆に、数列の和から一般項を求めるような場合を、具体例を通して見ていきたいと思います。 数列の和から一般項を求める 例題1 例題: 初項から第 項までの和 が となる数列 の一般項を求めよ。 数列の和から一般項を求めるための方針 マスマスターの思考回路 は初項から第 項までの和なので、 (1) と表すことができ、初項から第 項までの和( )を考えると、 (2) となります。 (1)式から(2)式を引くと、 が成り立つことが分ります。 解答 のとき、 という結果は、 のときにのみ成立することが保証されている という式に を代入した結果( )に一致するので、 のとき、数列 の一般項は 例題2 という式に を代入した結果( )に一致しないので、 数列 の一般項は 数列の和と一般項の説明のおわりに いかがでしたか? ポイントは という式を用いることと、それは のときに限られ のときは別途確認の必要があることの2点になります。 のときは例外扱いとなるのは 階差数列 を用いて一般項を求めるときと同様の理由ですので、そちらも改めて確認しておきましょう。 【数列】数列のまとめ
第1回 高校で学習する基本の数列+等差数列の一般項 第2回 階差数列の一般項+Σ記号の説明 第3回 等比数列の一般項 第4回 階比数列の一般項 第5回 一般項から和を求める方法4パターン 第6回 等差数列の和 第7回 等比数列の和 第8回 Σ計算part1 第9回 Σ計算part2 第10回 Σ計算part3 第11回 「差分」「中抜け」の説明 第12回 「差分→中抜け」の和part1 第13回 「差分→中抜け」の和part2 第14回 和から一般項を求める方法 第15回 一度は使っておきたい和を求める方法prat1 第16回 一度は使っておきたい和を求める方法prat2
例題 数列 $\{a_n\}$ の初項から第 $n$ 項までの和 $S_n$ が $S_n=2^n$ であるとき,この数列の一般項を求めよ. $$a_n=2^n-2^{n-1}=2^{n-1}(2-1)=2^{n-1}$$ $(ii)$ $n=1$ のとき,$a_1=S_1=2^1=2$ です. 以上,$(i)$, $(ii)$ より,$a_1=2, \ a_n=2^{n-1}\ (n\ge 2)$ です. この例題のように,$a_1$ の値が,$n\ge 2$ で求めた一般項の式に $n=1$ を代入した値と一致しない場合は,一般項は場合わけして書く必要があります. 場合分け不要の十分条件 この節は補足の内容です.先ほどの例題でみたように,最終的に一般項をまとめて書くことができるパターンと,場合分けして書かなければならないパターンの $2$ 通りがありました.どのような時に,まとめて書くことができるのかを少し考察してみましょう. $a_n=S_{n}-S_{n-1}$ の式に,$n=1$ を代入すると,$a_1=S_{1}-S_{0}$ という式を得ます.ただし,$S_n$ は数列の初項から第 $n$ 項までの和という定義だったので,$S_0$ という値は意味をもちません.しかし,代数的には $S_n$ の式に $n=0$ を代入できてしまう場合があります. 数列の和と一般項 応用. (たとえば,$S_n=\frac{1}{n}$ などの場合は $n=0$ を代入することはできない) そしてその場合,$S_{0}=0$ であるならば,$a_1=S_1$ となり,一般項をまとめることができます. たとえば,最初の例題では,$S_0=0$ であるので,一般項がまとめることができます.一方,二つ目の例題では $S_0=1$ であるので,一般項は場合分けして書く必要があります. 特に,$S_n$ が $n$ に関する多項式で,定数項が $0$ の場合は,一般項をまとめて書くことができます.
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高校数学公式 2021. 07. 29 2021.
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