はんにゃ川島のだしダイエット』 著者:川島章良 監修:日本ダイエット健康協会理事長 古谷暢基 発売:2020年5月27日 定価:本体1300円+税 判型:B5変 発売元:株式会社 扶桑社 ISBN:978-459-461547-5 ■購⼊リンク Amazon ■本書の内容、取材などについては下記へお問い合わせください 株式会社扶桑社 宣伝部 PR担当
川島: だしのうま味を吸わせた食物繊維をふんだんに摂ることで 血糖値の上昇を抑えて、お通じも良くなって腸内環境を整えられます。また塩分が控えられるので、むくみが抑えられます。 ダイエットには、だしパック選びも重要で、昆布、シイタケ、カツオ節の3種が含まれていることがポイントです。昆布とシイタケ自体が食物繊維ですし、カツオ節は風味が強いので味付けが薄く感じないんです。できれば塩分や化学調味料が無添加のだしパックがおすすめです。あと食感を滑らかにするために微粉末のものを選んでください。 ──どうして飽き性の川島さんが、だしパックダイエットは続けられたのでしょうか? 川島: だしパックダイエットは「無理なく痩せる」がコンセプトです。極端な食事制限、過度な糖質オフ、運動をめちゃくちゃするなど、ダイエットって無理をする方が多いじゃないですか。でも、だしパックダイエットは、 朝・昼は好きなものを食べて、夜は炭水化物を控えて、だしの効いた料理を食べるだけ なんです。それを続けることで痩せやすい体になっていくんです。 ──朝・昼にカロリーの高いものを食べてもいいんですか? 川島: 大丈夫です。今でも僕はカツカレーやラーメンを食べますし、お酒も毎日のように飲んでいます。ただダイエットの効果が出始めると、周りから「痩せたね」と言われるようになってうれしくなるんです。そうすると夜だけじゃなくて朝もやってみようと、意識改革に繋がっていくんです。 ──ご家族の中で、だしパック料理の評判はいかがですか? 川島: 美味しいと言って一緒に食べてますよ。ちょっと娘は飽きちゃってますけどね(笑)。おかげで娘は味にうるさくなって、外食で顆粒だしなんかを使っているみそ汁が出てくると、黙って残すんです。小さい頃から、「外では美味しくなくても、まずいと言っちゃいけないんだよ」と教えているので、そこは守っていますね。 ──だしパックレシピを考案するときは、ご家族の感想も聞くんですか? 川島: 聞きます。しかも妻より、娘の意見を大切にしています。 子供が美味しいということは、どこの家庭にも合う食べやすい味付けのはず という持論があるんです。 病気を経て仕事との向き合い方にも変化 ──川島さんは2018年に、芸人の中でいち早く料理系YouTubeチャンネル「かわだしクッキング」を立ち上げました。 精力的に全国で講演活動を行う一方で、アイドルグループ「吉本坂46」のメンバーでもありますし、ゲーム系YouTubeチャンネル「元はんにゃ川島のeスポーツ芸人生活」で定期的にライブ配信を行うなど、芸人の枠にとどまらない幅広い活動を行っていますが、何かきっかけはあったんですか?
川島: やっぱり大病を患ったのは大きかったですね。 腎臓がんを告知されるまでは、なんとなく生きていたかもしれません 。今振り返ってみると、来た仕事をこなすだけになっていたと思うんです。今回のコロナ禍もそうですけど、人生何が起こるか分からないので、後悔のないようにと仕事との向き合い方も変わりました。 ──どのように変化したのでしょうか? 川島: 自発的に動くようになりました。YouTubeチャンネルは自分から始めたことですし、レシピ本も今回は縁あって扶桑社さんから声をかけていただきましたけど、5年ぐらい前から自費出版で出そうと考えていたんです。今は12の資格を持ってるんですけど、どれも芸能界では他に誰も持っていなさそうなものを選んでいます。それによって僕ならではの企画提案もできるんですよね。 今は「だしパック研究家」を名乗っていますけど、 ニッチで誰もいないところを突き進むことによって、自分の道が開ける のかなと思います。 ──2019年には、がん再発の可能性が高いと言われている5年間が過ぎました。どんなお気持ちでしたか? 川島: 5年経って卒業はしましたけど、完治はないので、今もがんと隣り合わせではあります。でも、定期的に検診を受けて、体に異変があったときは、すぐに病院に行けば助かる可能性も高いです。一度闘病したことで、必ずしも死と直結しないことが分かったので恐怖感は薄まりました。 2020年2月には長男も生まれて、ますます家族の大切さを痛感しています。これからも家族を悲しませないために食と健康には気を使っていきたいですね。 32歳という若さで腎臓がんという大病を患いながらも、それをきっかけに食と家族を見つめ直し、着実に仕事の幅も広げている川島さん。かといって、がむしゃらに努力している訳ではなく、だしパックダイエットのコンセプトと同様に、何事にも無理せず自然体で取り組んでいる姿勢が印象的でした。 日頃から痩せたいと思っている方も、変に構えたりせず、気楽にだしパックレシピを試してみてはいかがでしょうか。 撮影:松沢雅彦
川島: 腎臓がんと言っても緊急を要するわけではないので、告知から3カ月後ぐらいに手術しました。年末で病院も忙しかったんですよね。 ──手術まで食事制限などはあったんですか? 川島: 暴飲暴食は論外ですけど、特に食事制限はなかったです。ただ、おのずと辛いものや塩分の多いものは食べなくなりましたね。バラエティで激辛や大食いの仕事もめちゃめちゃやってましたけど、それは危険だろうとNGにしました。 ──手術はどれぐらい時間がかかりましたか? 川島: あばらの一部を切り取って、慎重に取り出さないといけなかったらしいんですけど、思ったよりも短くて3時間半ぐらいでした。でも手術が成功したからといって完治するわけではなく、5年間は再発しやすいと言われました。 ──その5年間は不安だったでしょうね。 川島: それが喉元過ぎれば熱さを忘れると言いますか、普段は大病を患ったことを忘れているんですよ。ただ 年に1回の定期健診が迫ってくると、恐怖を思い出す んです。 ──病気の影響で痩せることはあったんですか? 川島: それが食生活はあんまり変わらなかったので、なんなら手術前よりも太ってしまいました……。このままだとヤバいなって気持ちは常にあったんです。自分の体のことですし、家族もいますから、ずっと痩せようと思っていたんですけど、なかなか決心できなかったんですよね。 ──ダイエットを決意したのはいつ頃ですか? 川島: 手術から3年後です。僕は飽き性なんですけど、ふと、だしを使えば痩せられるんじゃないかと閃いたんです。病気になる前に、仕事の幅が広がるかもしれないと、だしソムリエ1級の資格を取得していたので、ちょっとした知識はあったんですよ。 ──資格を持っている芸人さんは多いですけど、だしソムリエは珍しいですよね。 川島: まさに、芸能界で誰も取っていないだろうから取得したんです。あとオヤジの実家が 京都 ・祇園にある京懐石屋で、たまに食べに連れていかれることもあった影響で、小さい頃からだしに興味があったのもあります。 ──どうして、だしがダイエットに適していると考えたんですか? 川島: まず食物繊維の豊富なキノコ類や海藻類、豆類や根菜類を食べるのがダイエットには重要なんですけど、食物繊維はうま味成分に乏しいんですよね。でも、 だしを使えば余計な調味料を使わなくても、だしのうま味で美味しくなる なと。これはダイエットに適しているかもしれないと思ったんですよね。だったら、自分の体で実践すればいいんじゃないかと考えたんです。 父親の実家は棟方志功も愛した祇園の京懐石屋 ──だしパックダイエットのお話の前に、レシピ本も出した川島さんの料理歴をお伺いしたいんですが、先ほどお話に出た祇園の京懐石屋は川島さんのおじいさんが経営していたんですか?
川島: そうです。昭和5年に創業して、おじいちゃんが亡くなってからは、おばあちゃんが継いでいました。京懐石屋といっても、こじんまりした小料理屋みたいなお店だったんですけど、美食家のお客さんが多かったらしいんです。著名人だと日本人で初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹さんや、板画家の棟方志功さんが常連だったそうです。 ──それはすごい! 川島: 棟方志功さんがお店に来て、だるまと鶴を描いた肉筆画が残っているんですけど、『開運!なんでも鑑定団』(テレビ 東京 系)に出したら180万円の値が付きました。 ──京懐石屋は今も営業しているんですか? 川島: 今はないです。オヤジのお兄さんが吉兆で10年間修行を積んで、京懐石屋を継いだんですけど、経営には向いてなかったみたいで店を畳んでしまいました。 ──川島さんのお母様も料理は得意だったんですか? 川島: オヤジが料理人の息子なのもあってか、母親は料理に凝ってたほうだと思います。得意料理に「ウニのスフレ」なんてしゃれたものもありましたからね。ただ雑な性格で、母親の手作りカレーを食べたら、カレールーの塊がそのまま入っていた、みたいなことがしょっちゅうありました。 ──川島さんが料理に興味を持ったのはいくつぐらいですか? 川島: 物心ついたときから自主的に母親のお手伝いをしてましたね。母親がパン教室に通っていて、パン作りも手伝っていたので、パンを丸めるのは今も得意です。小学生になると、母親の雑な料理に嫌気がさしたんですけど、それに文句を言うのではなく、自分で作ろうと思って本格的に料理を始めました。両親に食べさせたら美味しいと言ってくれて、 褒められたのがうれしくて料理にハマっていった のもあります。 そういえば小学3年生のときに、先ほど話した料理人の叔父さんからお歳暮で鴨ロースが届いたんですよ。 ──料理人ならではの気の利いたお歳暮ですね。 川島: でも僕は鴨ロースの存在を知らなかったので、普通のチャーシューだと思って、チャーハンに入れたのを覚えています。 ──川島さん自身、料理人の道に進もうと思ったことはないんですか? 川島: 小中学生のときは考えていました。叔父さんの後継ぎもいなかったですし、吉兆ならツテがあるので中学を卒業したら修行に行けるぞと言われていたんです。でも中学2年生のときに中居正広さん主演のドラマ『味いちもんめ』(テレビ朝日系)を見て、「日本料理の世界って厳しくて怖っ!」と思ったんですよ。これは耐えられないなと料理人の道は諦めました。 ──その後も料理はやっていたんですか?
ごはん歳時記 日本は四季の国。 春夏秋冬の移ろいが、暮らしに、風習に、食べ物に、 四季折々の彩りを添えてきました。 食いしん坊の人にとっては 暮らしの中で一番ビビッドに感じられる四季は 旬の食べ物かもしれませんね。 四季と食べ物を巡るエピソードで 人とごはんのつながりを辿る「ごはん歳時記」 さて今月は「かやくご飯」です。 関東では「五目ご飯」、関西では「かやくご飯」 「かやくご飯」という呼び名は関西の方言のようです。さまざまな具材とだし汁をお米に加えて炊いた「炊き込みご飯」の一種を、関西では「かやくご飯」、関東では「五目ご飯」と呼び慣わしてきたようです。 関西では「五目ご飯」とは言わない。 「かやくご飯」はもともと精進料理だったようですが、明治以降は肉や魚介類も具材に加えるようになってバリエーションが増えたようです。具材が5種類でなくても「五目ご飯」です。しかし関西では「五目ご飯」という呼び名は定着していません。「五目」は関西方言では「ゴミ」に通じるから、ご飯のネーミングには合わないという説もあります。 かやく」は「火薬」?
TOP レシピ ごはんもの 炊き込みごはん 炊き込みご飯の一種「かやくご飯」は関西だけ!? 関東との違いを徹底解説! かやくご飯の意味はご存知ですか?かやくって「火薬」じゃないの?炊き込みご飯や五目ご飯、混ぜご飯と一体何が違うの?かやくご飯の由来や作り方などをご紹介します!「かやくご飯」を初めて聞いた方も馴染み深い方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。 ライター: Temi 仕事と子育てをしながら、ゆるーく楽しい暮らしを目指すアラサー主婦です。野菜と果物、お酒が大好き。 「かやくご飯」ってどんなご飯? お赤飯、炊き込みご飯、おこわ、チャーハン、ピラフ……日本人の主食であるお米を使った料理はたくさん種類がありますね。今回ご紹介するのは、そのなかの一つ「かやくご飯」。実は、かやくご飯は全国的な定番料理ではなく主に関西地方で食べられているご飯だったことをご存じでしたか? 【みんなが作ってる】 かやくご飯のレシピ 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが355万品. 「かやくご飯」と呼ばれるようになった由来や、かやくの意味、かやくご飯のレシピも載せていますので、普段作っている炊き込みご飯と比較してみてくださいね。 実は方言!かやくご飯 かやくを国語辞典で調べると、 いくつか意味がある中に「主に関西で、五目飯、うどんなどに入れる肉・野菜。具 (ぐ) 。種 (たね) 。」といった内容があります。 関東で五目ご飯と呼ばれているご飯のことを、関西では「かやくご飯」と呼ぶことが多いのです。 関西のかやくご飯はもともとは精進料理だったそうですが、現在では肉や魚など様々な具材が入っているものが定番になっています。 かやくは漢字では「加薬」と書きます。加薬の由来は、漢方薬の効果を高めるために加えた補助的な薬のこと。そこから、料理に加える薬味的な役割をするものも「加薬」と呼ばれるようになりました。 主役を引き立てる香辛料もこの仲間です。カップラーメンにも「かやく」が入っていることが多いですが、これも同じ「加薬」です。 ▼炊いたんも気になる……関東では煮物になる? 炊き込みご飯との違いはなあに?
大阪府 大阪人の合理的精神にマッチ!昼のメニューに外せない庶民の味 米と一緒に野菜や肉などを炊き込む、五目ご飯、混ぜご飯、炊き込みご飯のことを、大阪では"かやくご飯"と呼び、庶民の味として深く浸透している。大阪で特に愛されている訳は、冷えてもおいしく、具材が豊富でおかずがなくてもいいこと、残りの野菜を使って無駄なく作れることなどの合理性が、大阪人の気質に合うからといわれている。ちなみに、かやくとは「加薬」の意味で、旬の野菜を加えて栄養価を高め、薬効をあげるところから命名されたそうだ。 資料提供: ぐるたび 和歌山県 山間地域の定番ご飯 鯖飯 長野県 駒ヶ根産の食材で丁寧に作ったソースを使ったかつ丼 ソースかつ丼 高知県 「第5回全国ご当地どんぶり選手権予選会」出場どんぶり 土佐かつお丼 新鮮プリプリ!室戸の金目鯛!刺身・炙り・照焼、美味いキンメ丼 室戸キンメ丼 福井県 あこがれの高級品!越前ガニを徹底的に楽しむには鍋が一番 越前がに鍋 大分県 生きた蟹を使ったワイルドな料理 がん汁 酒どころで広く親しまれる粕汁。体を温めてくれる作用にも期待 粕汁 京都府 漁業のまち伊根の伝統の保存食。旨みとほどよい辛味でご飯に合う 伊根のサバのへしこ
ゴボウや油揚げなどの具をを加えて炊き込んだご飯のことを、炊き込みご飯や五目ご飯と呼びますが、関西の方では"かやくごはん"呼ばれます。またインスタントラーメンなどに添えられた具材の小袋にも"かやく"と書かれていることがあります。 この"かやく"という言葉、"火薬"ではなく、"加薬"(または加役)と書きます。加薬とは元々、漢方で主薬に対して補助的に添える薬という意味があり、そこから料理に添える薬味や香辛料を加えること(加薬味)も表したことから、味をつけたり細かく切った具のことを"かやく"と呼ぶようになったようです。
かやくご飯のレシピ・作り方ページです。 実は、関西風の「たきこみごはん」「五目ごはん」のこと。きのこを入れて秋の味覚を感じたり、蓮根で春の訪れを表現してみましょう! 簡単レシピの人気ランキング かやくご飯 かやくご飯のレシピ・作り方の人気ランキングを無料で大公開! 人気順(7日間) 人気順(総合) 新着順 関連カテゴリ 炊飯器 他のカテゴリを見る かやくご飯のレシピ・作り方を探しているあなたにこちらのカテゴリもオススメ!レシピをテーマから探しませんか? その他の炊き込みご飯 混ぜご飯 おこわ・赤飯 栗ご飯 たけのこご飯 鯛めし 豆ごはん 松茸ご飯 鶏飯 深川飯 ひじきご飯 とうもろこしご飯
日本大百科全書(ニッポニカ) 「かやく」の解説 かやく かやく / 加薬 料理の副材料のこと。主材料となる動物性食品を調理するときに加える植物性食品、たとえば、すきやきの牛肉に配するネギ、こんにゃく、豆腐など、ちり鍋では、魚に配する ハクサイ や豆腐などをさす。また、ご飯やうどんなどに加える具もかやくという。かやく飯、かやく丼(どんぶり)、かやくうどんなどがある。料理に添える香味料をかやくということもあり、ネギ、ショウガ、サンショウなどが使われる。和(あ)え物の場合の和えられる材料もかやくという。 [河野友美・ 大滝 緑] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) 日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例