更新日: 2017年7月29日 公開日: 2017年3月3日 骨折した部位によって名称や症状、治療法など異なってきますが、上腕骨という上腕にある太い骨(肘より上の骨)の中心部に起こる骨折を、上腕骨骨幹部骨折といいます。 想像するからに痛そうな骨折ですが、治療には手術が必要なのでしょうか? 今回は、この 上腕骨骨幹部骨折 (読み方は「じょうわんこつこつかんぶこっせつ」英語表記で「humeral shaft fracture)」について 原因 症状 検査 治療 などを、図(イラスト)や実際のレントゲン画像、CT画像と共に分かりやすくご説明します。 上腕骨骨幹部骨折とは? 前腕の骨幹部骨折|一般社団法人 日本骨折治療学会 骨折の解説. 上腕骨とは、最初に申し上げた通り、腕の上側、肘より上の太い骨のことをいいます。 この上腕骨は、上から、 骨端部・骨幹端部・骨幹部・骨幹端部・骨端部 という構造に分けられます。 上腕骨の中心部分に位置する骨幹部で起こる骨折 を、上腕骨骨幹部骨折といいます。 上腕骨骨幹部骨折の原因は? この上腕骨骨幹部を骨折する原因としては、 交通事故 転落 転倒 投球 腕相撲 などがあります。 骨折の形状によって、 横骨折・斜骨折・螺旋骨折・粉砕骨折 などがあり・・・ 上腕骨骨幹部骨折では、上腕骨の中央部に力が加わることによって起こる 横骨折が最も多い ものの、外側からの加わる力が大きすぎると粉砕骨折となってしまうこともあります。 また、転倒(手をついて転ぶ)・投球・腕相撲など、捻転力が加わることによって生じるものは、螺旋骨折や斜骨折となります。 上腕骨骨幹部骨折の症状は? 疼痛 圧痛 腫脹 変形 皮下出血 肩関節の可動域制限 などがありますが、 橈骨神経麻痺を合併 すると、 下垂手 が見られることもあります。 橈骨神経麻痺について詳しくはこちら。→ 橈骨神経麻痺の原因や症状、治療についてのまとめ 下垂手とは? 橈骨神経が麻痺することによって、手首の背屈と指の付け根の関節が伸ばせなくなる症状で、手と指が下がった状態(下垂)となります。 上腕骨骨幹部骨折の検査は? 単純X線 電気生理学的検査 を用います。 医師 それぞれについてご説明します。 単純X線(レントゲン) 単純X線を用いて2方向から撮影を行い、 骨折と転位の方向が確認できれば、診断 に至ります。 3Dで再構成することで骨折の様子がわかりやすくなることからCT検査が撮影されることもあります。 では、実際のレントゲン画像、CT画像を見てみましょう。 症例 20歳代 男性 左の上腕骨骨幹部にらせん骨折(螺旋骨折)を認めています。 3D再構成されたCT画像ではその様子がよくわかります。 症例 50歳代 女性 左の上腕骨骨幹部に破砕骨折を認めています。 複数の骨片に転位を認めている様子が、3D再構成されたCT画像でよくわかります。 上記でご説明した下垂手が見られる場合、橈骨神経麻痺が考えられるため、電気生理学的検査を行い、 神経障害の有無 を確認します。 関連記事) 大腿骨頸部骨折とは?症状や診断、治療や予後のまとめ 上腕骨骨幹部骨折の治療は?手術が必要?
ホーム スコアリング・フローチャート 2021年7月5日 ブラウザの戻るボタンは押すなよ! 原発性骨粗鬆症の診断基準です。 BMD測定は原則、腰椎か大腿骨近位部での測定です。 複数箇所の場合は低い方を採用してください。 大腿骨近位部や椎体骨折以外の脆弱性骨折には、 肋骨、骨盤、上腕骨近位部などが挙げられます。 FRAXは、75歳未満の方で適応してください。
目的 膝半月損傷の有無の鑑別 意義 膝半月の後方断裂の診断 実施法 患者:背臥位、踵を臀部に接する程度まで屈曲 術者:一方の手で膝関節裂隙に当て、他方の手で足部をつかみ下腿に内外旋を加えて膝伸展 判定 最大屈曲~90°での痛み・クリック:内(外)側半月板の後部損傷 90°~0°での痛み・クリック:内(外)側半月板の中節損傷 参考文献 柔道整復学 理論編 第6版 南江堂 タグ: マックマレーテスト 徒手検査法 fukuchan 柔道整復師、鍼灸師、医薬品登録販売者として治療院を開業しています。 柔道整復師、鍼灸師を目指す学生さん向けに、オリジナルイラストを使って教科書をわかりやすくして発信しています。 あわせて読みたい
目的 半月板損傷の検査 実施法 術者の一方の手を手掌を膝蓋骨上にあて下方に押し、他方の手で足関節部を引き上げ膝関節の最終伸展・過伸展を強制 判定 関節裂隙の疼痛 参考文献 柔道整復学 理論編 第6版 南江堂 タグ: ワトソンジョーンズテスト 徒手検査法 fukuchan 柔道整復師、鍼灸師、医薬品登録販売者として治療院を開業しています。 柔道整復師、鍼灸師を目指す学生さん向けに、オリジナルイラストを使って教科書をわかりやすくして発信しています。 あわせて読みたい