ということは、ご高齢の方だったんですか?」 「いいえ、20代の女性でした。聞けば滝行が趣味で、滝に打たれながら大きな声で叫ぶ修行の後に、頭が痛くなったようなので、滝の中で叫ぶのは控えたほうがいいでしょうね」 「絶対にやりません」 女性は気を付けて!片頭痛が起きる前に光が見える「閃輝暗点」 片頭痛が起きる30分ほど前に、ギザギザした光が見える女性は注意してください。 「閃輝暗点(せんきあんてん)」 と呼ばれる症状のある人がピルを飲むと、血栓ができやすく脳梗塞を起こしやすいのだそうです。 「最近は婦人科でも認知が広がり、処方の前に血液検査をしてくれるところもありますが、まだまだ多くはありません。脳梗塞は命にも関わる病気です。『片頭痛の前に光が見える』という方は、必ず一度、専門医にかかってくださいね」 「『頭痛』といっても、危険性の低いものから命の危険に関わる恐ろしいものまで、いろいろあるんですね……! でも世の中の認識では、まだまだ頭痛は『大したことじゃない』と思われているように感じます。そうした風潮について、篠原先生はどう思っていますか?」 「軽く見られがちな頭痛ですが、その種類は350種類以上もあるんです」 「350種類!? 痛くなったら試したい!頭痛のタイプ別対処法とおすすめのツボ| 痛みに効くコラム| ナロン | 大正製薬. めちゃめちゃあるじゃないですか」 「そのなかでさらに、一次性頭痛と二次性頭痛に分けられます。 一次性は、片頭痛や緊張型頭痛などあまり命に関わらないもの。二次性は、脳腫瘍や脳出血、脳梗塞など、命を落とす危険がある病気の症状として現れるものです」 「二次性頭痛の場合、対処によっては後遺症が残るなど取り返しがつかないものもあります。頭痛を軽く捉えず、できれば一度、専門医がいる病院で原因を明らかにしてほしいですね。もし大きな病気が見つからなくても、不安が晴れるだけでも気持ちが楽になると思いますので」 「今は頭痛外来も全国で増えていますし、頭痛専門の『東京頭痛クリニック』さんもありますしね! 心強いです! 今日はお話を聞かせていただき、どうもありがとうございました! !」 頭痛で悩んでいるのに「頭痛ぐらいで休めない」と、仕事や学校生活を我慢して送っている人は少なくないはず。 しかし、篠原先生のいう通り、頭痛とはいえ命に関わる病気の可能性もあったり、薬を飲んでやり過ごすことで新たな病気(薬物乱用頭痛など)の種を生む可能性もあったりと、我慢することのリスクもあるのです。 「頭が痛いな〜」と思ったときは、自分を責めずに、ぜひゆっくり休みをとったり、病院に行ったりしてくださいね!
生理前の頭痛がひどい場合には、 婦人科 を受診しましょう。 婦人科を探す つらいPMSは病院で相談しよう 生理前のひどい頭痛に加えて、激しい気分の落ち込みやイライラなど精神的にも辛い症状が現れている場合、 「月経前不快気分障害(PMDD)」という病気の可能性もあります。 日常生活に支障をきたす前に、婦人科など病院を受診しましょう。 合わせて読みたい 2020-05-11 「頭痛は何科に行けばいいの?」頭痛のタイプ別に何科を受診すればいいのか、医師が詳しく解説します。