生命保険料控除証明書には、 証明額 と 「ご参考」という欄に書いてある金額 の2種類があります。「給与所得者の保険料控除申告書 兼 給与所得者の配偶者特別控除申告書」には、「ご参考」に記載されている申告額を記入します。証明額は証明書が交付された月までの金額ですが、申告が必要となる金額は年間の払込保険料総額であるため、間違いのないようにしましょう。 「介護医療保険料」の欄に記入 年間払込金額や控除金額を記入するのは「 介護医療保険料 」の欄です。誤って「一般の生命保険料」や「個人年金保険料」の欄へ記入しないように注意しましょう。先ほど説明した通り、介護保険料控除金額は最大で40, 000円です。 その他に、保険会社名・保険の種類(介護保障保険やがん保険など)・保険期間・契約者氏名・受取人氏名と続柄・確認印の記載が必要となるため、漏れのないように気をつけて下さい。これらの事項は生命保険料控除証明書に記載されているので、証明書を見ながら転記するとよいでしょう。ただし、証明書には受取人に関しての記載はないため、保険証券を確認してください。 生命保険料控除の確定申告については、こちらの記事もご覧ください。 確定申告で生命保険料控除を受けるには?計算方法と書き方を解説 確定申告書への書き方は?
民間の介護保険とは、公的介護保険を補填するために加入する介護保障で、保険会社の定める所定の状態になった場合に 介護年金 や 介護一時金 を受け取ることができる保険です。 例えば40歳未満での介護を必要とするときや、40~64歳までの特定疾病以外での介護を必要とするときには、公的介護保険では対象外となってしまい恩恵を受けることはできません。そうした場合には任意である民間の介護保険でカバーすることになります。 また、公的介護保険での限度額を超えた自己負担分や、対象外のサービスを受けるための費用補填としても活用することができます。 介護に要する期間や費用の平均 過去3年間に介護経験がある方に、どのくらいの期間介護を行ったのかを聞いたところ、 平均で59. 1ヵ月 となり、さらには 4年以上 の期間介護した割合も 4割 を超えています。 介護期間 介護費用(自己負担費用を含む) 一般的な費用合計 月額 平均 59. 1ヶ月 (4年11ヶ月) 80万円 7. 9万円 <出典:生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/平成27年度> また、住居の改築や介護用品の購入といった初期費用などの 一時的な費用の平均は約80万円 、毎月の 介護費としての平均額は7. 9万円 となっているようです。 あくまでも全体としての平均額であり、かかる費用に関しては要介護の度合いが重くなるほど高くなり、支給上限額を超える率も高くなっていきます。 高額介護サービス等の軽減を受けることで自己負担額は抑えることができますが、長期に渡りそれなりに費用がかさむことを考慮すると、介護費に対する備えの必要性が高まっていることがいえます。 民間の介護保険の特徴 民間の介護保険では、初期費用などさまざまな支出に充てられる 一時金プラン や、長期化しやすい介護期間の自己負担費用に備えるための 年金プラン 、両方を一緒に備えるための 併用プラン などが選択できます。 保険料はお住いの市区町村によって異なりますが、2017年度の全国平均での介護保険料は、 ひと月あたり5, 514円 となっています。 また 64歳までの被保険者 で、上記の受給要件以外の病気やケガにより障害状態となった場合には、 介護保険は受けることができません が、障害年金の要件を満たすことで受給することができます。
介護保険のサービスは、どのくらいの方が利用しているのか
出典: 厚生労働省 平成28年度 介護保険事業状況報告(年報)報告書の概要
※単位(千人)
厚生労働省が公開している平成28年度介護保険事業状況報告(年報)によると、要介護認定を受けている第1号被保険者(65歳以上)および第2号被保険者(40歳から64歳)は、632万人(総数合計)いることが確認できます。
ポイントとして 民間介護保険の多くは、要介護2以上の介護認定をされていることが保険金を支払うための条件としている保険会社が多い ところです。
これを見ていきますと、第1号被保険者(65歳以上)および第2号被保険者(40歳から64歳)は330万人となっており、要介護認定を受けている方の約半数であることもわかります。(赤枠部分の合計)
第2号被保険者(40歳から64歳)で要介護2以上の介護認定者に至っては、7. 8万人と極めて少ないことも確認できます。つまり、民間介護保険に加入して実際に保険金を受け取るためには、ちょっと高めのハードルを越えていなければならないことも知っておく必要があります。
併せて、 働き盛りの現役時代に、民間介護保険の保険金を受け取れる可能性は低いことも少なからず理解しておく必要はある と言えるでしょう。
民間介護保険の必要性、メリット・デメリットに関するまとめ
民間介護保険は、将 来の介護に対する備えとして有効な生命保険 であることは確かです。
その一方で、 保険料負担が重くなることや必ずしも保険金を受け取ることができるわけではない といったデメリットも踏まえた時、この辺も加味した判断が個々に求められることになります。
現実的に考えますと、65歳以上になってからのもしもの介護の備えに対して、今から準備しておくといった考え方が最も自然です。これから民間介護保険の加入を検討している方は、とにかく保障内容の比較検討を念入りにされるように心掛けることを強くおすすめします。
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介護保険で受けられる各種サービス 65歳以上の第1号被保険者の場合は、要介護となった原因を問わず、サービスを受けることができますが、65歳未満の第2号被保険者については、要介護状態となった原因が定められた16種類の特定疾病(※)によるものに限り、サービスを受けることができます。 【介護保険サービス】 ※施設などの利用時には、居住費・食費などの利用者負担があります。 ※各市町村によってがサービス内容が異なる場合や独自のサービスを実施している場合があります。 【※:16種類の特定疾病】 がん(末期)、関節リウマチ、筋萎縮性側索硬化症、後縦靱帯骨化症、骨折を伴う骨粗鬆症、初老期における認知症、進行性核上性麻痺・大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病(パーキンソン病関連疾患)、脊髄小脳変性症、脊柱管狭窄症、早老症、多系統萎縮症、糖尿病性神経障害・糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症、脳血管疾患、閉塞性動脈硬化症、慢性閉塞性肺疾患、両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症 1-1-4. 高額介護サービス費制度 自己負担上限額が定められており、サービスを利用した際の費用が自己負担上限額を超えた場合には、その超過分が申請により還付されます。 自己負担上限額は各市町村や加入者または世帯の所得状態によって定められており、一律ではありません。 1-2. 民間の介護保険 加入が任意となる、民間の保険会社が取り扱っている介護保険です。 1-2-1. しくみ 加入者は保険料を支払うことで、介護状態となった際に、払い込んだ保険料を年金形式や一時金として受け取ることができます。 多くの介護保険は一生涯の保障が得られる終身型のものですが、一定期間のみ保障が得られる定期型のものもあります。 1-2-2. 保険料 保険料は商品や契約内容、年齢によって異なります。 中でも、定期型の介護保険は終身型の介護保険と比べて、保険料が安く設定されていることが多いです。 1-2-3. メリット 加入することで、介護サービス費用以外の費用など、公的な介護保険では補えない範囲をカバーすることができます。 また、公的な介護保険は40歳以上から加入となりますが、民間の介護保険は40歳未満でも加入することができます。 さらに申込をしてサービスを受ける公的な介護保険に対して、民間の介護保険では、給付金として現金が支給されることや、介護医療保険料控除の対象となることもメリットとして挙げられます。 1-2-4.
回答 介護保険ではありません。 保険料控除の区分として、入院や通院などにともなう給付部分に係る保険料などが「介護医療」となります。 ◆補足 平成24年(2012年)度に生命保険料控除制度が改正され「介護医療」が新設されました。