「なるほど!ジョブメドレー」は新しく、医療福祉業界で働く方の生い立ちから現在までを掘り下げるロングインタビュー企画をはじめました。第5回目の取材に協力してくれたのは、東京都の病院で看護師として働くHさんです。10年以上のキャリアを持つベテランとしての立場から、仕事の魅力や資格の強みを語ってくれました。 1. 今日の転職経験者はこんな人 —今日はよろしくお願いします。転職は何回していますか? 転職回数は3回 です。はじめは看護専門学校を卒業後、 企業立病院 (※医療法人ではなく民間企業が運営する病院)で11年間働いていました。 そのあとは美容外科クリニックに転職して2年半働いて、耳鼻科クリニックに転職。最終的にまた新卒で入った病院に戻ったというかたちです。 —もともと看護師になりたかったんですか? いえ、 もともと美容師になりたかった んです。わたしは三姉妹の末っ子で、お姉ちゃんが美容師になっていたんですけど、「お給料も安いし、拘束時間も長くて大変だからオススメしないよ」と言われて進路を考え直しました。 ただ、高校時代はぜんぜん勉強していなかったし、大学に行く気もなかったのでどうしようかなと悩んでいたところ、お母さんが看護専門学校のパンフレットを持ってきて、「たしかにその手もあるな」と思いました。 お母さんは看護師としてバリバリ仕事していて、わたしもお母さんと性格が似ていたので、「向いてるかもしれない」「手に職もつけられるし」と思って、高校3年生の夏ごろに進路を決めました。 2. 看護専門学校〜新人ナース時代 仕事終わりで腹ペコらしい。中華とビールで乾杯 —看護専門学校はどんなところに行きましたか? 新卒で入った企業立病院の付属の専門学校に行きました。なぜそこにしたかというと、母体の企業がちゃんとしているということもあるんですけど、なにより 学費が安かった んですよ。たしか50万円くらい。 —安いですね。 安いでしょ? 【転職者インタビューvol.5】看護師14年目36歳/転職3回(総合病院→耳鼻科クリニック→美容外科クリニック→総合病院) | なるほどジョブメドレー. 教材費とかは別にかかったけど、それにしても安かった。倍率も高かったんですけど、医療系の予備校に通ってなんとか合格できました。 看護専門学校は付属の病院の目の前にあったので、入学して卒業するまでの3年間は寮に入りました。 —看護師の卵の寮って楽しそうですね。 男性はみんなそう言うんですけど、そんなにいいもんじゃないですよ? 門限あり、風呂トイレ共同、2人1部屋の超せまい部屋で生活してました。 —学校自体は忙しかったんですか?
?」 と提案してきたのです。 勿論新山は最初から先輩の藤野と行動を共にすることを選択。 好きでもない貴史より先輩のほうが良いに決まっています。 「里帆も一緒に行く?」 と高成のほうを気にしながら飯田に聞いた新山。 (気遣ってくれたみたいだな。大丈夫、飯田は絶対行かない。) カラミざかり ボクのほんとと君の嘘13話のネタバレはこちら 好きな女の子の現実!そして新たな出会いはやって来る!
病棟勤務だと患者さんから直接感謝の言葉をもらえることがあるんですけど、オペ看はそういう場面が少ないので、「 オペをどれだけスムーズにこなせるか 」というところにやりがいを感じていました。 わたしは先生と何も会話を交わさなくても、手術がスムーズに進むのが究極に洗練されたオペだと思っていて、オペ看にとっては医師からの「今日の手術やりやすかったよ」というフィードバックがモチベーションになります。 —役割はどのように変わっていくんですか? 最初はいちスタッフとして働いて、3年目くらいから新人指導をして、4〜5年目くらいから手術に応じて看護師の配置を考えるリーダーとしての役割を担います。 —当時の待遇についても教えてください。 初任給は20万円くらい で、ほかの病院と比べると少ない印象でした。その代わりに福利厚生がちゃんとしていたり、退職金があったり、長い目で見るといいんだけど、入職当時は「お給料少ないな」って思ってました。 —給与は上がっていきましたか? 基本賃金が毎年上がっていって、最終的に手当やボーナスを含めて 年収560万円くらい になったと思います。 ただ、夜勤手当はつくんですけど、主任や婦長ではないかぎり役職手当はありませんでした。リーダーに手当がつかないことにはすこし不満がありましたね。 4. 美容外科クリニックへの転職 —次の美容外科クリニックには、どんな理由で転職したんですか? まず「30〜33歳の間に 鍼灸師の資格 を取ろう」と思って専門学校に通ったんですよ。 —急に鍼灸師の資格を取ろうと思ったのはなぜですか? なんか興味があったから(笑)。お父さんにも「看護師だけでよくない?」って言われたんですけど、実用性うんぬんの前に純粋に興味が出てきて「鍼灸の勉強をしてみたい」と思ったんですよ。それで実際に学校を調べて受験をして、入学しました。 —それで最初の病院を辞めた? 辞めようと思ってたんですけど、婦長さんが「夜勤やらなくていいから、仕事しながら学校行きなよ」と応援してくれたので、昼間は病院で働いて、18時〜21時まで専門学校に行くという生活を3年間してました。看護師の仕事は国家試験の2ヶ月前に辞めて、鍼灸師の資格を取りました。 そのあと「せっかくだから鍼灸師の資格を生かして働きたい」と思って、知り合いの紹介で、 看護師の業務も鍼灸師の業務もできる美容クリニックに転職した という流れです。 —希望どおりの転職ですね。 実はそうではなくて。先生は「鍼灸の仕事を好きにやっていいよ」みたいな感じだったのに、周りのスタッフは鍼灸の仕事を入れることに好意的じゃなかったんです。 「美容外科に鍼なんてしに来る人いないよね〜」みたいな感じで、結局は99%看護師としての仕事をしてました。 —鍼灸師の資格が生かせなかったんですね。 だから物足りなくて、「じゃあ自分でやるわ」と思って個人で施術ができる レンタルサロン を借りました。基本は美容クリニックで働いて、身内に頼まれたら平日の夜や休日に鍼灸の治療をやってあげてましたね。 —美容クリニックのあとは?
【 うつ熱はどんな病気?
こんなにメカニズムが異なれば簡単に見わけもつきそうなものですが、実は 発熱 と高体温はなかなかすぐには見分けがつきません。特に重度の感染症でも重度の 熱中症 でも体温が高い状態+意識の障害があれば、本人からそこにいたるまでの過程を聞き出せないため、実は数日前から体調が悪かったのか、水分も取らず暑い環境に身を置いてしまったのか、判断することは非常に難しくなります。自宅でもなんとなくだるい→熱を測ると37. 5度を超えている・・となれば何かの感染症なのか熱中症のなりかけのような状態なのか、判断は難しいと思われます。とくに 倦怠感 や 頭痛 、 吐き気 はどちらでも出現しうる症状です。したがって、心配な場合は早めにかかりつけ医に相談していただくのが良いかと思います。血液検査や胸のレントゲンなどの検査で簡単に判断できる場合もありますし、体を冷やしたり点滴処置を行うことで症状が緩和され、診断がつく場合もあります。 *最後に コロナウイルス感染の拡大もあり、毎日体温を測る人も多くなっています。体温は朝低め、夜高め、という日内変動もありますし、そもそも個人によって平熱も異なります。普段より体温が高い場合、感染症の初期なのか、高体温になりつつあるのか、心配になることも多いと思います。不安な症状がある場合は、近くのかかりつけの医師に相談していただくのがスムーズです。当院でも発熱、高体温ともに積極的に診療を行っています。気軽にご相談ください。
2020. 08. 19 高体温 体温が上昇するのは発熱だけではありません 夏本場、救急搬送される熱中症患者さんが激増しています。クリニックにも熱疲労、 夏バテ と思われる患者さんがたくさん訪れるようになっています。 熱中症、今やこの言葉を知らない人はいないと思いますが、体温が高く、ぐったりしている→感染による発熱と見分けがつかない、という問題があります。 今日は高体温と 発熱 の違いについて見ていきたいと思います。 → 熱中症の解説はこちら *体温調節? 恒温動物である人の体はおおむね一定の温度を保っています。その細かい解説は今回は省略しますが、それを達成するためには 体で作られる熱(熱生産)と排出される熱(熱放散)のバランス を細かく調整する必要があります。調整役を担うのが脳の 視床下部 という部分にある 体温の調節中枢 です。その中枢ではこの体温が適切!という値を セットポイント という形で決めています。 (つまりセットポイントがおおむね36度台になっているため、多くの人の平熱がこのあたりになるということです。) 身体は調節中枢のセットポイント温度に体温を調整するため、必要に応じて筋肉を収縮させて熱をさせたり(熱産生)、逆に皮膚の血管を開いて熱を逃がしたり(熱放散)します。 *発熱と高体温の違いは?
お薬研究所 : 2010年8月号-#1 [2010. 08. 10up] お薬研究所では「薬局でのこんな相談」や「病気の話」など、皆さまの健康に役立つ情報を掲載しております。 » 病気の話「熱中症」 ├ 1. 熱中症って? ├ 2. 高体温の原因 ├ 3. 熱中症の症状 ├ 4. 熱中症の応急処置 └ 5. 熱中症の予防 » お薬研究所:2010年7月号 病気の話「熱中症」 熱中症とは、高温多湿の環境下や運動などで体の中でたくさんの熱を作る状態が続く事により発症します。体温を維持する為の生理的反応から失調状態になり、全身の臓器機能不全に陥るまでの連続した病態を言います。 しかし、最近では温暖化に伴い気温が35℃を超える日も多くなり、必ずしも炎天下での作業や運動をしている場合だけではなく室内でも熱中症になり救急にて運ばれるケースも多くあります。 熱中症の発生には、気温や直射日光だけではなく湿度が高い、風が弱いことで体温は上がるけれど体の熱が逃げにくい状況になった時に起こりやすいと言われています。特に、子供や高齢者などは体温調節機能が未発達であったり低下したりしているため注意が必要です。 1. 熱中症って? 人間は、環境により体温を変化させるカエルや魚などの変温動物と異なり24時間のサイクルで36℃~37℃の狭い範囲で体温を調整している恒温動物です。体温を保つことにより代謝や体の中のさまざまな酵素が上手く働いてそれぞれの臓器は機能しています。 人の血液は、およそ体重の1/13と言われており、65Kgの人であればおよそ5Lの血液が体を循環しています。体温が上昇すると皮膚から熱が奪われやすくするために血液の多くは、皮膚に分布します。その間他の臓器は少なくなった血液で役割を果たしているために臓器の機能低下から、気分が悪くなる・めまい・意識が遠のくなどの症状が現れるのです。 2. 高体温の原因 高体温には、その発症の原因により"発熱"と"うつ熱"の2つに分類されます。 (1)感染による発熱 風邪などのウィルスや細菌に感染すると、侵入した病原に対抗するために体内の熱産生は著しく増加し、末梢の血管は収縮し熱が奪われるのを防ぐように反応します。これは生体防御反応の一つで、白血球からサイトカインなどの発熱物質が産生され脳の視床下部にある体温調節中枢の体温設定温度を高めにセットすることで体温を上げ侵入した病原の活動を抑えるのです。 熱産生を促進させるためには、"震え"に見られるような筋緊張亢進や体動増加や皮膚からの熱放散を防ぐための血管収縮により手足は冷たくなります。 熱の上がりはじめにゾクゾクするのが、まさにこの反応なのです。しかし、普通の感染による発熱では41.
受診の目安、全身状態の判断 発熱の際の受診には、すぐに受診する、次の日まで待って受診する、受診せずに2~3日様子を見てみる、などの選択枝があります。どれを選ぶかの決め手は、熱の高さでは決められず、全身状態の判断しかありません。つまり、元気、活気、顔色、食欲、などを、いつもその子をよく見ている御家族の目から総合的に判断するのです。これには一定の経験も必要です。小さい頃は何度も熱で受診するので、その度に、これは全身状態が良い、ただの風邪だ、これは全身状態が良くない、検査などをする必要がある、という医師の判断を参考に、判断の基準を身につけていくということです。熱が39℃あるが、機嫌もそこまで悪くなく、水分も良くとってくれるし、チョコチョコ動くし、大きな病気ではなさそうだから明日の受診でも良いだろう。あるいは、38℃弱しかないがグッタリしてほとんど動こうとせず、目つきもボーっとして反応も悪いし、これは良くない病気かもしれない、今から救急外来を受診しよう。熱は38℃台あるがまあまあ元気なので家で様子を見ていたが、さすがにもう3日目で熱が下がる気配もないので明朝かかりつけを受診しよう。などといった判断です。こういった御家族の判断を、われわれ小児科医も重症度の判断の参考にすることもしばしばあるのです。 Vol. 15の目次に戻る