いやアウトです!
com 結局、この事件は3人のうちの1人が「死刑にされたくないから」という理由で自首をすることで犯人グループが逮捕されることとなりました。当然、遺族の方々は3人ともに極刑を求めます。ところが、ここで司法の壁が立ちはだかるのです。これが現行の死刑制度の抜け穴として疑問に残ることとなりました。 今回の被害者は1名です。それにともない、死刑判決を言い渡すことができるのも1人でよい。これが司法の通常事例だったのです。しかも一人は自首してきたことにより、情状酌量の余地があるとされています。「殺害された被害者数が1人であり、殺害方法も他の死刑事件と比べて残虐性が低い」。これが死刑判決を免れる基準とされる永山基準と呼ばれる法の抜け穴です。 写真:parzivalshorse. アポ電強盗、売春強要、名義貸しetc… SNSで拡散する闇バイトの落とし穴 « ハーバー・ビジネス・オンライン. blogspot. kr このことについてOLの母はのちに「私たちの敵は犯人の次にこの国の司法そのものでした」とコメントしています。結局この裁判は最高裁までもつれ込むこととなりました。命は数ではなく、ひとつの命として重さで考えるべきではないのか。それとも司法は今までの基準を守るのか。行方が注目される裁判でした。 判決は主犯である1名には死刑。2名は無期懲役として判決が下りました。しかし、主犯はもともと死刑であることを一審で自ら受け入れており、罪の意識がない、被害者には気の毒としかいいようがない、など罪の意識が皆無であることを示していました。残りの2名については、永山基準を持ち出したり、今までの判例に違反するとのことで無期懲役と決まってしまいました。 写真:news. careerconnection. jp 今でもこの判例に納得がいかないと訴えるOLの母親は、インターネットや街頭で法律制度の見直しを求めるための署名活動を行っています。3名を死刑にできなければ、娘の仇をとったことにならない、と強い口調で記者会見に臨む姿はマスコミで大きく取り上げられました。 今後、日本の死刑制度のこの抜け穴は変わっていくのでしょうか。命の重さとは、命の数とは何と比べられるものなのでしょうか。大きい謎を問いかけたまま、闇サイト殺人事件は終結を迎えたのです。
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