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※写真はイメージです FotoDuets/gettyimages 現在の日本では出産率が減り続けている一方で、2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠する多胎妊娠は少しずつ増えています。 その理由と、赤ちゃんが双子・三つ子になるしくみなどについて、産婦人科医の青木 茂先生に聞きました。 多胎妊娠はどうして増えているの?
5未満)の場合は9~12kg、ふつう(BMI18. 5以上25. 0未満)の場合は7~12kg、(肥満(BMI25.
日本産科婦人科学会によると、早産とは妊娠36週6日までに出産することをいいます。三つ子は早産になりやすいといわれていますが、その対策を見ていきましょう。 三つ子の出産は早産になりやすい 三つ子の早産の割合は報告により差がありますが、75~85%とされています[*1, 3]。また、出産週をみると三つ子の平均出産週数は32. 7週と報告されています。双子では35週なので、これと比べても少し早めであることがわかります[*3]。 3人の赤ちゃんがいる子宮は、一人の妊娠よりも早く子宮がいっぱいになるため、子宮の壁や頸管が過度に伸びてしまいやすく、早産になりやすいといえます。また、赤ちゃんがお腹のなかで育っていない発育不全が確認された場合も、医師の判断で早めの出産に踏み切ることがあります。 妊娠7ヶ月ごろから入院となることも 早産のリスクがある三つ子のママは、臨月まで自宅で過ごすことがどうしてもむずかしくなります。ママと赤ちゃんの状態にもよりますが、24~30週ごろ以降は入院して過ごすことがママと子どもの安全性にもつながるとして、管理入院とする医療機関が多いようです。 この時期の入院は、妊娠高血圧症候群や羊水過多の早期発見にもつながります。 もちろん、入院せずに自宅で過ごすという方法もないわけではありません。ただその場合は、どんな過ごし方をするのが望ましいかや、万が一のときの連絡と対応について医師や助産師とよく話しておくことが大切です。 病院で行う早産への対策は?
三つ子を授かる確率は極めて低いですが、英国リバプールに住む母親のケースは、世の多子出産と比較しても、とてつもなく珍しいものです。 この23歳の女性、ベッキージョーアレンは、妊娠9週目に入ったとき、頭痛のため病院に行きました。彼女は家族が増えるのを楽しみにしていましたが、「二人以上の子どもを授かる」ことは想定外でした。彼女は、三つ子の男の子を授かっていたのです!
と(笑)」 ──三つ子の赤ちゃんの場合、両手であやせないと思うのですが、どうやってあやしていたんですか? 「1人をバウンサーに乗せて足で揺らし、残りの2人を両手で抱えてました。あとはバラバラに泣くよう促す工夫も。1人泣いたら授乳して、寝かせる。次に2人目が泣くのでまた授乳して... 双子・三つ子になる理由は? 一卵性と二卵性の違いって?【専門家監修】|たまひよ. と繰り返すんです。おかげで、3人同時に泣いて誰をあやせばいいの?と選択する必要はなかった。まぁ、私はずっと眠れないので、寝不足でしたが(笑)。双子のお兄ちゃんが三つ子の相手をしてくれていたのも、ありがたかったですね。助けられました」 ──それは大家族ならでは! 「双子も三つ子も一度寝たら、ずっと寝る体質だったのも助かりました。そういった意味で、苦労の少ない環境だったのかもしれません」 ▲幼稚園の運動会で活躍した三つ子ちゃん! ──多胎児を育てる中で「ついついやってしまう」ことはありますか? 「連帯責任にしてしまうことですね。1人に対して怒っているのに、残りの兄弟を引っ張り出して、連帯責任にして怒っちゃうんです。いけないことと分かりつつ、ついでに怒っておこうと。気を付けないといけないと分かってはいるんですが... 」 ──最後に、子育ての喜びを教えてください。 「双子も三つ子もいつも一緒に遊んでいて、その姿が可愛くって微笑ましい。年の違う兄弟だと体格に差が出ますが、同じ体格なので遊びやすいんだと思います。常に遊び相手がいるので私がかまう必要はなく、手がかからない。楽しそうに遊んでいる様子を見ていると、仲間がいるのはいいなって思います」 【プロフィール】 土谷幸奈 双子と三つ子を育てる5児の母。 インスタグラム で子育ての様子が覗くことができる。
この記事の監修ドクター 梅ヶ丘産婦人科勤務、国立成育医療研究センター臨床研究員、神戸元町夢クリニック顧問、浅田レディースクリニック顧問、近畿大学先端技術総合研究所客員教授、1 more baby 応援団理事、ウイメンズヘルスリテラシー協会理事。山形大学医学部卒業後、同大学、国立成育医療研究センターを経て現職。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖専門医、医学博士。 「齊藤英和 先生」記事一覧はこちら⇒ 双子、三つ子……「多胎妊娠」とは? 一度に2人以上の子どもを身ごもる多胎妊娠。三つ子もその1つです。 妊婦健診での超音波検査が当たり前となった現在では早期から多胎妊娠がわかるようになり、ママも家族も、そして医療機関も早めに備えることができるようになりました。 三つ子のママになるということは、喜びも大きい一方で、一人の赤ちゃんを妊娠した場合よりも不安や心配もまた膨らみがちかもしれません。また、妊娠週数が進むにつれて産後を現実的に感じるようになり、こうした悩みは増していくことでしょう。 出産や子育ての不安や心配を軽くするためには、気持ちや疑問を溜めこまずに口にできる環境と、正しい知識を身につけることが大事。気になる点は医師や助産師などに相談しつつ、家族とともにゆとりを持った妊婦生活を送るよう心がけたいものです。 多胎妊娠になる確率は?増えているの? そもそも、自然な状態での多胎妊娠、とくに三つ子以上の妊娠率は高くありません。通常は1回の排卵で1個しか卵子が排出されないためです。 ところが、最近では双子や三つ子などの妊娠は1980年代後半から増えています。三つ子以上でみても、1980年代から分娩数が急増し、1994年には分娩100万あたり314まで上昇しています。これは1950~60年代のおよそ5倍です。その後は少し減っていますが、それでも高い状態に変わりありません[*1]。 このように多胎妊娠が増えた理由の一つに挙げられるのは、ママの高齢化です。 ママの年齢が高いほど、多胎妊娠しやすいことが知られています。厚労省によると、35歳以上で妊娠・出産をする 高齢出産 のママは、1985年は約10万人だったのに対し、2017年には 28万人弱にまで増えています[*2]。 もう一つの理由は、不妊治療による妊娠・出産の増加です。 不妊治療では治療の過程で多胎妊娠することがあり、その確率は自然妊娠よりも高いとされています。「小さく産まれた赤ちゃんへの保健指導のあり方に関する調査研究会」の多胎支援のポイントの報告によると、多胎妊娠のうち自然妊娠した割合は双子で67.