今回は、東京税理士会の名倉明彦さんに、 リスナーの「こういち」さんからの質問に 答えていただきます。質問は、「社会人がMBA(経営学修士)を取る費用は、税金の控除対象となりますか」どうなんでしょう?名倉さん、よろしくお願いします。 資格取得の費用については、従来から特定支出として認められていましたが、 平成25年分から範囲が拡大され、弁護士、公認会計士、税理士なども特定支出という制度の対象となりました。もちろん経営に役立てるためのMBAの授業料も対象になります。ただし所属する 会社の仕事に直接必要なものとして、会社が認めて証明書を発行してもらうことが前提になります。 質問をいただいた「こういち」さんのケースは、会社の証明書があればOK、ということですね。 さらに、税金の控除の対象となる期間についても うかがいましょう。控除対象になるのは、学校に通っている年なのか?授業料を払った年なのか?どちらなのでしょうか? 原則として対象となるのは、学校に通っている年になります。たとえば、 資格取得費にあたる2年制の専門学校の授業料等を一括に支払った場合ですと、その年の12月31日にまだ学校に行っていない部分にあたる部分は、もともと一括で支払うこととされている入学金等を除いて、その年の特定支出にすることはできません。次の年の特定支出となります。もちろん、授業料が未払の場合も当然その年の特定支出には該当しません。 もうひとつ質問、、、 会社に勤めていている方で、資格試験以外にも、特定支出の制度の対象になる出費というのは、あるのでしょうか? 通勤費、転居費、研修費、帰宅旅費、図書費、衣服費、交際費等が特定支出の対象です。MBAの授業料はもちろん、英語が公用語の会社なら英会話学校の授業料、 介護の会社なら介護資格を取るための授業料も対象となります。ファイナンシャルプランナーや中小企業診断士、宅建、社労士など、仕事に直接必要なものは対象となります。つまり、会社が認めればスーツ代や専門誌なども控除OKとなります。サラリーマンの場合には給与収入すべてに課税されているわけではなく、概算経費としておよそ30%の必要経費が認められています。これを給与所得控除額と言いますが、特定支出が、この給与所得控除額の1/2を超える場合にその超える部分の金額を所得金額から差し引くことができるというのがこの制度です。 勤務先の証明書があって、支払いが一定額を超えた場合に この制度が利用できる、ということですね。大まかに数字をご紹介しますと例えば、600万円の年収ですと87万円以上の特定支出をした場合、控除が受けられます。そして、あらためて確認。会社が認めた経費に限られます。より詳しくは、税理士さんにご相談ください。 今月のワンポイント解説は、「こういち」さんからの質問を元に 「特定支出控除」をテーマにお送りしました。
やや難しめの税金・会計話 こんにちは。めがね税理士の谷口( @khtax16 )です。 少し前、給与所得の 「特定支出控除」 というものが改正されたと話題になりました。 特定支出控除(とくていししゅつこうじょ)というのは、「サラリーマンの方でも、仕事で必要な経費を一定額使えば控除できる」というもの。 話題になったのは 「スーツ代も経費にできる!」 と認められていたことが大きい気もします。 ただ以前が激烈に使いにくすぎただけで、改正されたとは言ってもまだまだ実際に使える人はかなり少なく、適用しているのは平成26年分でも約2, 000件だそう。 そんなマニアック論点ではありますが、もし適用を受けられる場合に「申告書にはどう書くの?」がざっと検索しても引っかからなかったためまとめてみました! ※ 当記事は、やや上級者向けのため、「特定支出控除とは何か?」という話は省略しています 給与所得の特定支出控除の申告書の記載例 それでは早速見ていきますが、例として、 給与 400万円 給与所得控除 134万円 の方であるとします。 給与所得の申告書の記載例 通常の場合 比較としてわかりやすいよう 「通常の給与所得の場合」 の記載についても載せておきます。 ↓ こちらが通常の場合です。 給与 400万円 給与所得控除 134万円 所得 266万円 となっています。 特定支出控除の申告書の記載例 どの欄に書くの? それでは「転居費として80万円を支払った」場合の特定支出控除の記載例を見てみましょう。 実はこの特定支出控除、 別途記載する欄がどこにもありません 。 ではどこにどう書いたらいいのか? それはこちらです! おわかりでしょうか? 通常の266万円より13万円下がった253万円と記入 されています。 このように、別の欄に書くのではなく、 給与所得控除に上乗せして引いた金額を所得に記載 するのです。 画像にしてしまいましたが、細かい計算過程としてはこんな感じ。 特定支出控除の申告書の記載例 区分ってなに? さあ金額の記載はわかりました。 「やれやれ、これで進められる……あれ、これってなに?」 と次に紳士淑女の諸君が気になるのが 「区分」という欄 。 ↓ ここの区分とはなんであろうか。 「給与所得者の特定支出に関する明細書」を見てみよう! 特定支出控除 証明書 様式. これについては、 「給与所得者の特定支出に関する明細書」 を見てみましょう。 ↓ これがその明細書です (これを申告書に添付する必要があります) (全体像を見たい方は 国税庁のwebサイト へ!)
TOEICスコアアップ目指すなら必須の1冊です。 TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 5 & 6 文法問題を解くノウハウが満載 この本が提唱しているPart 5 & 6を20分以内に解くようにしたところ、リーディングのPart 7が解ききれないということはほぼなくなりました。以前はPart 5でうーんと考え込んでしまうことが多かったかも。 朝日新聞出版 1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急 文法問題の解き方がわかる 2009年に発売され一世を風靡した「文法特急」の増補改訂版です。TOEICのPart5とPart6を全問正解するための、必要にして十分な情報がこの1冊に凝縮されています。まさにTOEIC学習者のための絶対的バイブル! TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6 上級者向けの文法問題集 こういう所が今一つスッキリ分かっていないんだよね~、というような問題が次から次へとでてきますので非常に勉強になります。現在2周目ですが、あと何周もやって徹底的に弱点補強するつもりです。 TOEICテスト究極のゼミPART 5語彙・語法 文法問題を極めたいなら TOEIC900点を超えてから更に点数を上げようとする場合、本試験レベルでは大半の問題はやさしいので効率的ではなく、このような難し目の問題を集中的に解くほうが効率が良い。 【TOEIC対策向け】英文法の比較一覧表 商品画像 1 アスク 2 アルク 3 朝日新聞出版 4 朝日新聞出版 5 アルク 商品名 TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 5 & 6 1駅1題!
安河内の新英語をはじめからていねいに 文法書のような固い文法の参考書で学習するのが苦手な受験生 しゃべり口調で書かれているような参考書を好む受験生 しゃべり口調で書かれているのでテンポよく英文法を学習することができる 項目ごとに問題がついているので、知識の確認がその場でできる 講義部分の途中で問題が入ってくるので、参考書部分と問題集部分が別になっているものを好む人には合わないかも 東進ハイスクールの人気英語講師・安河内哲也先生が執筆されている参考書です。 この参考書の特徴は、英文法でそれぞれ学ぶ項目ごとに問題がついていて、その場で知識の確認ができるということです。 理解はできるけど、実際にその知識が使いこなせないという状況がなくなります。 ただ、解説部分の途中に問題が差し込まれているので、復習などの観点から解説と問題が別になっているものを使いたいという人にはあまりおすすめできません。 関連記事: 【英語】安河内の新英語をはじめからていねいに1入門編の特徴と使い方|英文法をイチから理解! Evergreen 講義本よりも、解説書のようなものに魅力を感じる受験生 英文法を完璧に使いこなせるようになりたい受験生 解説書系統の参考書のわりに、表現が固くない 分厚くてとにかく情報量が多いため、英文法で困ることがほとんどなくなる 分厚さゆえに、挫折する可能性も 「Evergreen」は、昔から受験生に愛されていた「Forest」の進化版のようなもので、出版社は違いますが執筆陣はほとんどおなじになっています。 この参考書の特徴は、とにかく分厚く情報量が多いこと。ですので、英文法で困ることはほとんどなくなります。 また、 情報量の割に解説も堅苦しくなく、Part 1 これが基本→Part 2 理解する→Part 3 深く知る→Part 4 確認する(一部のみ)の4部構成になっていて、体系的に英文法を学習することができます。 ただ、分厚さゆえに挫折する可能性ありなので、そこは注意が必要です。 関連記事: 【英語】総合英語evergreenの特徴と使い方|鉄壁の文法力! 1億人の英文法 文法用語に苦手意識を感じていて、英文法をネイティブ的にとらえたいと考えている受験生 短期間で文法理解をとりあえずやってしまいたいと考えている受験生 話すための英文法とあるように、文法用語は書いてあるものの、ネイティブの頭の中が中心的に書かれている 分厚いとはいえ、読みやすいので短期的にやりこむことができる 話すための英文法であるがゆえに、一部解説が少ない文法事項がある 東進が出版している「1億人の英文法」です。 この参考書の特徴は、 「話すための英文法」と謳っている点です。 ネイティブが文法をどのようにとらえて会話に応用しているのか、というところを学ぶことができるので、イメージで英文法をとらえることができます。 ただ、話すための英文法であるがゆえに、会話であまり使われないけど受験で問われる可能性がある文法事項については、少し解説が少ないところがあるので、注意が必要です。 関連記事: 【英語】一億人の英文法の特徴と使い方|ネイティブ発想の英文法!
UPGRADE 解説が問題によって詳細に書いてあるものがあるので、引っかかりやすいところで引っかからずに済む システム英単語の作者と同じ人が書いているので、安心感がある ところどころ解説が少なめ 実は、システム英単語と同じ著者が執筆している「UPGRADE」です。 この参考書の特徴は、左に問題・右に解説というシンプルな作りでありながらも、 引っかかりやすいところにQ&Aコーナーというものがところどころに設けられているところ。 参考書の隅ずみまで読み込むことで、ライバルに差をつけることができます。 ただ、本書は解説が少ないところもあるので、そこは注意が必要です。 関連記事: 【英語】UPGRADEの特徴と使い方|難関大レベルの英文法を網羅する! Vintage 各問題の解説にそれぞれポイントが1行で書いてあるので、復習がしやすい まずは確認・整理しておぼえるなど、解説の工夫が施されている 解説が充実しているが、1ページに集約されているのでごちゃごちゃして見える 茶色い表紙が印象的な「Vintage」です。 CDもついていて、解説も読みごたえがあり充実しているので、基礎から応用まで対応できる英文法力をつけることができます。 問題数も多く、演習量も確保できます。 各問題の解説にそれぞれポイントが1行で書いてあるので、復習がしやすいです。 解説が充実していますが、その分ごちゃごちゃして見える可能性があります。 シンプルな参考書を使いたい人にはあまり向いてないと思います。 関連記事: 【英語】英文法・語法Vintageの特徴と使い方|英文法を徹底的に勉強しよう! スクランブル英文法・語法 Power upという解説で必要な文法知識がまとめられているので、学習しやすい 細かくテーマ別に分けられているので、文法を細かく学ぶことができる 学校で採用されていることが多い英文法問題集「スクランブル英文法・語法」です。 この参考書の特徴は、 バラバラになりやすい英文法知識がPower upという形でまとめられている ため、体系的に英文法の知識をおぼえることができるという点です。 解説が充実していますが、1ページに集約されているのでごちゃごちゃして見える可能性があります。 関連記事: 【英語】スクランブル英文法の特徴と使い方|一冊で英文法を仕上げよう!
基礎固めから入試対策まで幅広く学習したい! 持ちやすい文法書が欲しい! 王道の文法書で勉強したい! 要点の絞られた文法書で効率を高めたい! 問題量は多いほうが嬉しい! おすすめ英文法参考書・問題集その5:「Vintage」 レベル:英語初心者から上級者まで幅広く 受験で求められる「文法」「イディオム」「発音」「会話表現」など、必要知識を1冊にまとめた文法書です。 問題も掲載されていて、こちらのレベルは基礎から応用まで幅広く対応しています。掲載されている問題は実際の入試レベルのため、基礎を固めきったうえで臨むのがベストでしょう。 構成は見開きで完結するものであり「左ページで問題演習・右ページで解説」で作られています。問題演習から始まりますので、間違えたところを中心とした復習ができるように考えられています。 「Vintage」はこんな人におすすめ! 1冊で幅広い知識を身につけておきたい! 見開きで完結する分かりやすいものが良い! 文法解説だけではなく問題も解きたい! 実際の入試に出た問題で実践レベルの力を付けたい! おすすめの英語参考書がわかったら、使い方をチェック! 英文法書は使い方を間違ってしまうと「勉強したのに抜け漏れが多い」との状態になってしまいます。 これを避けるためには「分からないところを中心に」「何度も」取り組むことが重要です。これについて以下では解説をします。 使い方のポイントは「問題演習の前後に利用する」!
Next Stage英文法・語法問題 英文法のインプットがある程度おわったという受験生 解くための英文法を身につけたい受験生 英文法の問題が網羅的に掲載されているので、文法問題で怖いものがなくなる 問題量が豊富なので、演習量が確保できる 解説が淡白なものが多い 英文法の問題集で最も使っている受験生が多いといっても過言ではない「Next Stage」です。左ページに文法問題、右ページに解答・解説というシンプルな構成になっています。 この参考書の特徴は、 とにかく問題量が多いので、確実に演習量を確保できます。 文法問題で問われるほとんどの事項がこの問題集でカバーできるので、文法問題を落とすことはほとんどなくなるでしょう。 ただ、解説が少し少なめなので、そこには注意してください。 関連記事: 【英語】ネクステージ(NextStage)、そのやり方で合ってる?