』と答えた。 その日から、周囲のみんなも含めて村のみんなの態度が変わった。 最初は目を合わせて微笑んでくれたみんなもしだいに目を合わせてくれなくなっていった。そしてついには触れようとした1番近い人に"触るな‼"と怒鳴られた。 ビクッと手を離したその瞬間僕の心は凍てついた。 "なぜ?どうして?" そんな質問者をも許さない、いてはいけないモノを見る様なみんなの態度と、何か一言発するたびにとてつもない災厄がくるような怯える目線にしだいに、僕は何も言えなくなっていた。 そして、ある日の夜、うつらうつらと眠りにつこうとしていたその時間に 木戸を蹴破る轟音と共に、名前も知らない村人たちが靴のまま居間まで踏みこんで来た。 そしてその村人たちのひとりから、物言わず腕をむんずと掴まれ、半ば引きずられていった。 腕を掴み引きずっていく村人たちの怖い顔に恐れながら、 何だろう… とぼんやりした頭で考えたがなにも分からなかった。 そうして考えてる中、轟々と燃えさかる炎のまえで 無理やり開かされた口の中に熱々に熱された大きなハサミが吸いこまれていって――― 突如口の中に生じた焼け付くを通り越した激しい痛みを感じのたうちまわりながら、 なぜ?なぜ?なぜ?僕の何が嫌いになったの?? と疑問を僕は問いかけ続けた。 そして、思い至った。 そういえば僕は最近微笑って無かったな と きっとそうだ僕がいつも笑顔で無かったからみんな僕を嫌っていくんだ―――― ふと意識が現実に戻ってきた僕は自分の口から流れる大量の赤い液体を感じながらも強張る顔の村人たちに、 僕は懸命に今できる精一杯の笑顔で微笑んだ。 それを見た村人たちの顔に今度は慄きの表情が表れた。 戸が蹴破られた家に連れ帰られ、僕は痛みと戦いながらも、いつの間にか、眠りについていた。 その日の眠りは夢も何もない真っ暗な眠りだった。 そんな眠りは、突如、激しく揺さぶり起こす振動と自分を呼ぶ大きな声に無理やり起こされてかき消えていった。 そして、昨日目を覚ました時と同じ顔ぶれの村人たちに、前日からまだ続く痛みとずっと眠り続けた体の倦怠感でふらふらとしたまま引きずられていった。 僕は朦朧とした意識の中で、目の前の現実がどこか遠い夢の中で起こっている様な、そんな感覚を抱きながら 気付けば、どこか知らない、風が轟々と吹き付ける開けた場所に僕は立たされていた。 "ねぇ、ここどこ?
ニコニコ動画に掲載されたボーカロイドIAの曲、六兆年と一夜物語を聞いて、そこから沸いてきたイメージから書いた自作小説です。 深い深い山奥のとある集落で玉のような赤子が生まれた落ちた。 産んだ母親はその子が生まれ落ちた時に亡くなってしまった。 だが、周囲の人たちは2人が望んだ念願の子に祝福を捧げた。 そうして生まれたその子は一見、何の変哲もないどこにでもいるような普通な赤子見えた。 しかし――― 生まれた落ちた次の日。 赤子は、一回り大きくなり起き上がって嬉しそうにはしゃいでいた。 その次の日。 さらにもう一回り大きくなった赤子はおぼつかないながらも立ち上がり元気にはしゃぎながら歩いていた。 そしてさらに次の日。 もはや赤子は、赤子とは言えない大きさにまで育っていた。そしてその子は始めて声を発した―― 『パパ?』 周囲は異様な成長速度に目を見張りながらも、恐れ半分、もう半分はきっとこの子はただ単に普通なこの子よりも育ちが早いだけなのかもしれないと各々の心中に言い聞かせていた。 次の日。 その男の子は教えた覚えのない言葉を次々としゃべっていた。 そして次の日。 ついに男の子は自分たちも知らない言葉まで喋り始めていた。 周囲は驚き戸惑い、その男の子にどこでその言葉を覚えたの?と聞いた。 『マーサっていう人にね、教えて貰ったの!
気になる方は、kemuさんの次回作『地球最後の告白を』を聴いてみてください。 ちなみに、次回作では歌詞に「 メトロポリス 」が出てきます。 あれえ…都市じゃなくて集落じゃなかったっけ…西洋じゃなく東洋の世界観じゃなかったっけ…みたいな苦悩があるので解釈書くかどうかは未定です。
光の中に 5.
下津 :というより、時代も時代だし、大人に飼われてる時間はなさそうだなと。決別を経て、2019年は自分たちがやりたかった活動が初めてできた1年だったなと思います。 前作のリリースツアーは完全に自分らだけで回ったんですけど、お客さんの顔をちゃんと見れるようになったんですよね。「こんな顔でこの曲聴いてんのや」とか思って。だから、今回の歌詞は他人のことも書いた内容になってるかも。 ―たしかに、前回取材した『君のために生きていくね』(2017年)のときはメンバーや家族だったり、自分たちの周りにいる人のことをメインに書いていて(参考記事: 踊ってばかりの国は10年かけて理想の姿へ。下津&谷山が語る )。今回もそういった側面はありつつ、より外側を向いてるような印象を受けました。 下津 :隣人は守れたから、ちょっと手を広げて、目線を広くしようぜって感じっすね。 踊ってばかりの国『君のために生きていくね』を聴く( Apple Musicはこちら ) 踊ってばかりの国 『私は月には行かないだろう』初回限定盤 2020年1月22日(水)発売 価格:3, 800円(税抜) FL-1002 [CD] 1. バナナフィッシュ 2. タイムワープ 3. クロール 4. サリンジャー 5. 群鳥 6. In your eyes 7. 青いピアス 8. Hell hole 9. 憂いと色気と。 踊ってばかりの国、下津光史という男。 | feature | HOUYHNHNM(フイナム). ペット 10. 秋の黄昏 11. アルビノのコウモリ 12. Right now 13. 君が愛したあの空へ [DVD] 『「踊ってばかりの国がやって来る!サラダ!サラダ!サラダ!リターンズ」at 恵比寿リキッドルーム』 1. ghost 2. weekender 3. 光の中に 4. heaven 5. いややこやや ※DVDは初回限定盤に付属 『私は月には行かないだろう』通常盤(CD) 価格:3, 000円(税抜) FL-1004 『踊ってばかりの国リリースワンマンツアー2020「潜伏」』 2020年2月19日(水) 会場:宮城県 仙台LIVE HOUSE enn 2nd 2020年2月22日(土) 会場:沖縄県 那覇output 2020年3月14日(土) 会場:北海道 札幌SOUND CRUE 2020年3月26日(木) 会場:広島県 広島4. 14 2020年3月27日(金) 会場:大阪府 大阪Shangri-La 2020年4月9日(木) 会場:福岡県 福岡voodoo lounge 2020年4月11日(土) 会場:愛知県 名古屋TOKUZO 2020年4月18日(土) 会場:東京都 恵比寿LIQUIDROOM 踊ってばかりの国(おどってばかりのくに) うたと3本のギター、ベース、ドラムで構成された東京で活動する5人組のサイケデリックロックンロールバンド。幾度かのメンバーチェンジを挟みながらこれまでに7枚のフルアルバム、3枚のミニアルバムをリリースし、『FUJI ROCK FESTIVAL』などの大型フェスにも出演。音楽に愛されてしまった5人が奏でる爆音でかつ繊細な楽曲は、古い米国の田舎町や英国の路地裏、日本の四季の美しさをも想起させ、眩しいほどの光で聴くものを包み込む、正しくアップデートされたロックンロールの形。2018年より『大和言葉』という対バン形式の自主企画もスタートさせ、活動10年を超えた現在、最も理想郷に近い形で活動中。
踊ってばかりの国 Instagram: @shimotsukoji Twitter: @odotte_official 2018年8月5日(日) 『失われない音楽祭〜梅田シャングリラ13周年企画・BANDの宴〜』 大阪・梅田Shangri-La 2018年8月16日(木) 『踊ってばかりの国 in 風知空知』 東京・下北沢風知空知 2018年8月29日(水) 『OTODAMA SEA STUDIO 2018 なつやすみの終わりに2018』 神奈川・三浦海岸 2018年9月1日(土) 『FEVER OF SHIZUOKA 2018』 静岡・テトラリゾート静岡やいづ 2018年9月2日(日) 『ITAMI GREENJAM 2018』 兵庫・伊丹市昆陽池公園 2018年9月7日(金) 『VINTAGE ROCK × Getting Better Presents 「ROCKA vol. 5」』 東京・新宿LOFT 2018年9月17日(月・祝) 『MACHIFES. 2018』 群馬・小平の里キャンプ場 2018年9月22日(土)、23日(日) 『りんご音楽祭2018』 長野・松本アルプス公園(*出演日未定) *券売状況は主催者へお問い合わせください。 下津光史 1st Album『下津光史歌集』 on sale GOD 1st Album『DOG』 on sale 踊ってばかりの国 5th Album『君のために生きていくね』 on sale
踊ってばかりの国のボーカル、下津光史は天才的なアーティストだ。「セシウム」や「話はない」など、社会との摩擦を歌う下津は何を考え、歌っているのだろうか。 また、下津の才能の裏側には高機能自閉症という、興味がある事にしか手につかない特徴があるという。 下津が幾多の困難を乗り越え、歌い続ける理由を聞いた。 踊ってばかりの国、下津光史インタビュー アーティスト:下津光史 インタビュアー・撮影:yabori -今、踊ってばかりの国はどのような状態なのでしょうか?新たなベース候補の方とスタジオに入っているという話を聞きました。 下津:最近入ったんですけど、バンドをやる事自体が初めてらしくて。今までアコギしか弾いたことがなかったそうなんですけど、そのリズム感だけで入れましたね。あと髪の毛めっちゃ長いのと(笑)。レコーディングのエンジニアもできるんですよ。彼とは東京にいるときは毎晩特訓してますね。 -その手応えはどのような感じでしょうか? 1回スタジオに入ったら4曲ぐらい組立てて、ずっと練習してる感じです。バンドって遊びが仕事になってるようなものなので。音楽って凝り固まっても面白くないしね。あとは色んな人とセッションをよくやってる感じですね。同じスタジオにEGO-WRAPPIN'の方がいて、しょっちゅうセッションしてましたね。うちのドラムも髭で叩いてるし。 -今までベースの経験のない方が入ったとのことですが、今までの曲を再現するのが大変じゃないですか? 踊ってばかりの国が盗難を謝罪、曽我部を立会人に返還 - 音楽ナタリー. 型どおりのベーシストが嫌いなんですよ。凝り固まった感じがあると、そいつはそこから伸びないし。いわゆる踊って感が出ないんで。それやったら素人でもいいから他の三人の好きな音楽ぶちこんでって、育てる方がバンドの為になるかなと。踊ってに入るくらいやから、楽器のセンスはあるんでね(笑)。自分で言ったら、ダサいけど(笑)。 -その方は今まで一人で弾き語りをしてたって感じなんですかね? そうですね。指弾きがめっちゃ上手いんで、そのままベース弾けやって。 -それでは元ベースの柴田(雄貴)さんとはまた違った化学反応が生まれそうな感じですよね? 柴田も元々パイプカツトマミヰズっていう名古屋のバンドのギタリストだったんですよ。そこ辞めた時にベースとして踊ってに入ったんで。うちのバンドに専門家は要らんというか。そんなスタンスなんで、楽しくやらしてもらってますわ(笑)。音楽って自由じゃないと楽しくないっしょ。うちのバンドは基本的にヒッピーバンドなんですよ。ガリガリで髪長くて、髭もじゃっていう。 踊ってばかりの国の由来 -バンド名にふさわしい自由っぷりですね(笑)。 バンド名なんですけど、ハバナ・エキゾチカってバンドのアルバムタイトルから取ってて。これは俺が付けたんじゃなくて、高校の同級生がやってたバンド名だったんですよね。そいつがやってた所に後から俺が入って、名前を欲しいが為にバンドメンバー全員クビにして(笑)。イカれてるっしょ(笑)。今も友達なんすけどね。 -(笑)。まさに下津さんらしいエピソードですね(笑)。さて話は変わりますが、ベースの柴田さんが抜けると発表されてのライブツアーでしたが、メンバーとの関係はどのような感じだったのでしょうか?
あんなんばっかりやったんで。 ――でも下北は楽しいんだ。 下津: そうですね。下北やと友達がいっぱいおるんで、子供と離れとっても紛らわせるというか。家で三角座りは、子供と離れてるのも大きいですかね。 ――子供を地元に残してきてるわけだし、ミュージシャンとして成功したいって気持ちは大きいの? 下津: それはありますね。メンバー全員、音楽で食ってく気しかないんで。 ――そこに対しての焦りはない? 下津: 期限みたいなのはないですね。僕はこれ一生やってると思うし。 ――でも焦ってるバンドって多いよね。早くいろんなフェスに出たいとか、売れたいのに売れないとか。 下津: それは結果でしかないというか、焦ってやっても説得力のあるものって出来ないと思うんですよね。地に足ついてないと高く飛べないというか。前に飯田さんが言ってくれたんですけど、俺、音楽しかないじゃないですか?
下津: ベーシックは一発発録りですね。ダビングとかをせずに、一番ライヴに近いものを出したかったんで。 ――それはなぜ? 下津: 踊ってばかりの国って、めっちゃライヴ・バンドなんですよ。でも音源にしてしまうとライヴ感が薄れるじゃないですか。だからそれを出したかったんですよね。そこはちょっと意識しましたね。 ――僕も何回かライヴを見させてもらってるけど、あれはカチっと決めてやってる感じ? 下津: いや、もう曲だけ覚えてあとは楽しんでやる感じですね。まあ僕と林くんがどんだけ呑んでるかにもよるんですけど。 ――ライヴ前はけっこう呑むの? 下津: 僕は前のバンドが終わる2曲前ぐらいからしか呑ませてもらえない(笑)。 ――そうなんだ(笑)。下津くんにとって酒って何なんですか? 下津: 弱虫が持ったメリケンサックみたいな感じですね(笑)。 ――ははははは(笑)。テンション上げないとやってられない? 下津: 僕、家でずっと三角座りしてますからね。だからほんまに見栄張ってるんですよ(笑)。 俺、音楽しかないじゃないですか? ――あんまり想像つかないけどね。最後に、次の作品についても聞かせてください。 下津: 今回のアルバムから外れた曲を練り直して、同時進行で新しい曲も作っていくっていう感じですね。歌詞の内容がむっちゃ柔らかくなると思います。 ――それはまたなんで? 下津: そういう気持ちなんですよ。 ――心境の変化? 下津: そうですね。今回のアルバムには去年とか一昨年とかに書いた曲も入ってるんですけど、最近はけっこう落ち着いてきたんですよね。 ――家で三角座りしてるって言ってたけど、下津くんはわりと内に籠っちゃうタイプ? 下津: いやそれがねえ、東京に出てきてからそうなったんですよ。 ――へー。 下津: 昔は川で遊びまくって、そのまま家でも壁潰したりとかしてたんですけど(笑)。 ――この街はどうですか? 東京って街は。 下津: 最近はそんなことないですけど、この街って個性出すことを押さえ込もうとするなって感じて。でも下北沢に引っ越してからは楽しいですけどね。ちょっと住宅街の方に行くと苦手です。なんか僕が育ったとこが変過ぎたんですよね。兵庫県の尼崎なんですけど。 ――例えばどんなところが変だったの? 下津: 東京にはびっくりドンキーみたいな家ないじゃないですか? ――ない(笑)。 下津: でしょ?