19. 原作既読。横溝作品は数十冊読んだが、その中でも上位に入る名作と思ったので、この映画版にはかなり期待したが、正直ガッカリ。題材の良さが活きていない。無駄にオカルト風味を前面に出し、それが失敗してる感じ。なんだ、あの人形は。全体に演出がチープでげんなりする。さらに致命的なことに、原作を読んだ私にすら、人間関係が分かりづらい。唐突にそれまで何も話の出てなかった重要人物が出て来たりする。編集でカットされているシーンがかなりあるのかもしれない。辛口コメントになってしまったが、キャストについては、ここで酷評されている西田敏行を含めなかなか良いと思う。良い題材なので、今後のリメイクを期待したい。…リメイクされたらいいな。 【 すらりん 】 さん [DVD(邦画)] 4点 (2016-08-31 20:43:40) 18. 《ネタバレ》 金田一ものらしいドロドロしたストーリーなのだが、明るすぎる画面からはおどろおどろしさを感じることができず、また、同時期に「西遊記」で八戒を演じていた西田敏行が演じる金田一は彼の持ち味を生かしたコミカルなキャラクター造型がされていて、どちらかといえば金田一というよりはイメージはのちに「釣りバカ日誌」シリーズで演じる浜ちゃんに近く、これはこれでアリだとは思うが、やはり金田一のイメージでは無い。(「八つ墓村」の渥美清の金田一はもし寅さんが旅先で殺人事件に遭遇したらという想定で見ていくと違和感はそれほど感じないのだが、西田敏行(浜ちゃん)の場合はそれは難しい。)映画としてもこの二つの要因のせいか、雰囲気が出ていないし、「悪魔が来りて笛を吹く」という怖いタイトルに内容が負けてしまっている。それに本作だけでは重要な部分が理解できないような構成は原作を未読でありテレビドラマ版も未見である身にはつらいものがある。金田一を先生と慕うヒロインを演じる斉藤とも子も「女王蜂」の中井貴恵ほどではないがあまり魅力を感じなかった。彼女の足を強調するようなカットが何回か出てくるが、少しあざとい。(単に監督が彼女のファンなだけ? )宮内淳が重要な役柄で出演しているが昔に再放送で見ていた「太陽にほえろ!」のボンが懐かしい。全体的に見てなんか横溝ブームの中で東映が急いで作った感のある映画だったが、同じ監督の「戦国自衛隊」よりはマシだったかな。でも、出来れば市川崑監督と石坂浩二のコンビで見てみたかった気がする。 【 イニシャルK 】 さん [DVD(邦画)] 4点 (2014-09-18 16:41:57) 17.
横溝正史といえば、古くからの因習やおどろおどろしい人間関係を扱ったものが圧倒的に多いが、なかでもこの映画のどろどろした要素は際だっている。ただ原作に比べ省略された部分や説明不足に思えるシーンがあってややわかりにくい。西田敏行の金田一や夏八木勲の等々力警部には最初違和感があったが、見直してみるとまずまず。斉藤とも子の美禰子がかわいい。 【 ESPERANZA 】 さん [映画館(邦画)] 6点 (2013-07-26 09:23:03) 16. 《ネタバレ》 ダラダラしてるシーンがあってもうちょっと短くなりそうな感じはする。 トリックに無理がある気がするなぁ。 主役を演じる役者が変わるのが不思議・・・? 【 虎王 】 さん [DVD(邦画)] 5点 (2013-05-20 13:50:55) 15. 横溝シリーズの中でも、人間関係がもっともドロドロとしている作品。 金田一は石坂浩二に代わって西田敏行が演じているが、こちらは可もなく不可もなく。 渥美清よりはましかなといった感じ。ミステリーとしてのストーリーやトリックは、 「犬神家」や「八つ墓村」などのビッグタイトルと比べると見劣りしてしまうが、 不気味さ漂う横溝の魅力はしっかりと押さえているので、ファンなら楽しめる作品ではある。 【 MAHITO 】 さん [ビデオ(邦画)] 5点 (2011-10-03 05:26:53) 14. 《ネタバレ》 尺八奏者作曲のマイナーコードのテーマ曲と平積みになっていた原作本の帯やポスターに載っていた悪魔(耳が尖り、ツルピカ頬コケ)に惹きつけられたおかげで、「この映画のどこがいいの?」といわれ続けるハメになってしまった。人情探偵と化した西田金田一、見てるとイラつく斉藤とも子のヒロインとビミョーな要素はあるものの、横溝作品の隠微な世界はそれなりにかもし出されていたように思う。オープニングに登場する悪魔(等身大人形? )が少し前のめりのような気が…。砂地でうまく立たせることができなかったのか、と30年間気にしている自分は本当に人間的に小さく思える。 【 やしき 】 さん [映画館(字幕)] 6点 (2009-02-01 03:15:28) (笑:1票) 13. 《ネタバレ》 原作未読。評判悪いですね。これは親子2代にわたる兄妹近親相姦の悲劇が主の メロドラマで事件性やトリック、犯人探しといったいわゆるミステリーと しての部分は弱いです。それを期待して見るとかなりガッカリすると思います。 西田金田一は決して悪くないですよ。おどろおどろしい話に一種の 清涼剤のような役目を果たしていて、登場するとホッとします。 あのオープニングはホラー映画のような感じですね。カットされる事が多い みたいですがかなり強烈です。それにしてもあの声で「さよこぉぉぉ!」と やられると、いつV3に変身するかと・・ 【 チョッパー 】 さん [ビデオ(邦画)] 6点 (2008-09-27 22:52:28) 12.