元ネタは、言わずと知れた十返舎一九の『東海道中膝栗毛』。普通に「了解」と言う方が楽なのに、わざわざ長々と答えるのがシュールで笑えます。 リプライ欄には「わろたにえん」「了解道五十三次も流行らせてほしい」といった声が続々と寄せられています。 お気に入りは「江戸川意味がわか乱歩」 BuzzFeed Newsは、ずんだコロッケさんに話を聞きました。 ずんださんが「了解道中膝栗毛」を使い始めたのは2015年ごろ。もともとダジャレ好きだったこともあり、「了解」と絡めて考え出したのがこの言葉でした。 思わぬ反響に、ずんださんはこう語ります。 「普段は友人に送っても無視されたり、Twitterでさらされたりするぐらい。正直、何が起きているのか…。決して悪い気はしないですが」 「親父ギャグっぽいとも言われますけど、実際おじさんですからね。 みなさんが教えてくださった言葉のなかでは『サスガダファミリア』や『江戸川意味がわか乱歩』とかが割と好きです 」
では、「やばたにえん」と似た意味の言葉も見ていきましょう。 1:「やばたん」 「やばたん」は、「やばたにえん」の元になった言葉で、同様に「やばい」を意味します。「やばい」+「たん」の造語です。この「たん」は、表現を丸くしたり、可愛い表現にしたりする意味合いがあります。他にも、「つらたん(つらい)」「かわたん(可愛い)」などが「たん」を付けた表現として有名です。 2:「つらたにえん」 「つらたにえん」は、辛くてしんどい状況を表す時に使われる言葉です。音の響きから分かるように、「やばたにえん」から派生したもの。同じ要領で、おもしろくて笑ってしまう時に使う「わろたにえん」という言葉も生まれました。 3:「了解道中膝栗毛」 「了解道中膝栗毛」とは、同意する時に使う「了解」の表現です。「了解」と江戸時代の戯作者である十返舎一九の作品『東海道中膝栗毛』が合わさってできました。語呂の良さや字面の面白さから、話題になりました。元の言葉とは縁もゆかりもない固有名詞が、音の相性だけでくっついて使われる点で「やばたにえん」と似ていますね。 今おさえておきたい若者言葉5選! 「やばたにえん」の他にも、注目の若者言葉があります。その内の5つをピックアップしてご紹介していきます。 1:「とりま」 「とりま」は、「とりあえず、まぁ」を略した言葉です。しゃべり出しに際して「とりま、~しよう」という風に使います。意味としては「とりあえず」という前置きと同じで、「何はさておき、まず、さしあたって」となります。 【こちらの記事もチェック】 もう古い? よく聞く「とりま」ってどういう意味? 若者の使い方を例文つきでご紹介 2:「ガンダ」 「ガンダ」は「ガンダッシュ」の略語で、全力疾走(ダッシュ)するという意味です。「すごく、思いっきり」といった強調を表す「ガンガン」と「ダッシュ」を合わせることで、尋常ではない勢いで走る様子を表現されています。 【こちらの記事もチェック】 謎の流行語「ガンダ」ってなんだ? 例文・類語から『ガンダム』との関係についてまでご紹介 3:「よいちょまる」 「よいちょまる」は、「いい感じ!」「ハッピー!」といった楽しい気持ちを表す言葉です。気分が盛り上がった時に使います。一つは、「よいしょ!」と場を盛り上げる掛け声をかわいくしたという説。もう一つは、「よい調子」に「。」を読み上げて、「よいちょまる」となったという説です。どちらにしても、盛り上がっている時、気分が上がっている時に使うことに変わりはありません。 4:「とりまやばたん」 「とりまやばたん」とは、「とりあえず、まぁヤバイでしょ」といった意味。上で紹介した「とりま」と「やばたん」の合わせ技です。事故や事件など何か非常事態が起きた時などに、「とりあえずまあ」と一呼吸置きながらも「やばい」と驚きを表現しています。 【こちらの記事もチェック】 謎すぎる…「とりまやばたん」意味や由来は?