「不幸の中にも、良いことがあった」ということから、ポジティブな意味合いで使われる「不幸中の幸い」ですが、状況によっては失礼になることもあります。 例えば「スマホに着けていたキーホルダーを失くした」と聞いたとき、同じキーホルダーが今も売っているものであれば、「不幸中の幸い」だと相手に言いたくなるかもしれません。ただ、「実は失くしたキーホルダーは、今はいない祖母からもらった大切なものだった」となれば、「幸い」とは言えなくなります。 このように、周りからすれば「不幸中の幸い」と思われる出来事であっても、本人からすれば「幸い」でない可能性もあります。「不幸中の幸い」を使う際は、相手の状況、感情を考慮したうえで使うようにしましょう。 「不幸中の幸い」の使い方 続けて、「不幸中の幸い」は実際にどのように使えばいいのでしょうか? 1:「大きな交通事故だったけど、怪我人が軽症者1人で済んだのは不幸中の幸いだね」 「不幸中の幸い」の一般的な使い方です。「不幸中の幸い」は不幸ではあるものの、わずかでも救いがあるとき、つまり最悪の事態を避けられたことを表現するのに使うことができます。 2:「大雨でお気に入りの服はぬれちゃったけど、休校になって外出する必要がなくなったのは不幸中の幸いだったね」 「不幸中の幸い」は、「不幸」という言葉があるのでマイナスなイメージに思われがちですが、「救いがあった」という意味が含まれていることから、プラスなイメージで使うことができます。 そのため、「不幸中の幸い」は不幸なことがあった人を慰めたり、自分を納得させるために使われることも多いですよ。 3:「財布が盗まれたけど、キャッシュカードやクレジットカードが使われる前に利用停止できたのは不幸中の幸いだ」 「不幸中の幸い」は、「最悪の事態を避けることができた」以外にも、例文のように「想定していたより被害・損害が少なかった」という場合にも使うことができます。ニュースなどでも使われているので、どんな場面でも使うことができる表現といえますよ。 「不幸中の幸い」の類語・言い換え表現は? 「不幸中の幸い」の類語・言い換え表現にはどんなものがあるでしょうか。場面によっては「不幸中の幸い」より適切な表現があるかもしれませんよ。 1:怪我の功名 「怪我の功名」とは、「失敗したと思っていたことや何となくしたことが、予想外の成功を生んだりして良いことがあった」というときに使われる慣用句です。「不幸中の幸い」は「わずかな救い」があったときに使われますが、「怪我の功名」は単純に「良い結果」「幸運」を得たときに使います。 2:地獄で仏に会ったよう 「地獄で仏に会ったよう」は、「困難や苦しみに遭ったときに、思わぬ助けにあった」という嬉しさを表現したことわざです。「地獄に仏」「地獄で仏」という表現で使われることもありますよ。 3:勿怪の幸い 「勿怪の幸い」は、「不幸な出来事の中で、思いもよらない幸せがあったこと」を指します。「勿怪(もっけ)」には、「予想外のこと」「意外なこと」という意味がありますよ。 元々「勿怪の幸い」は、プラスの意味でもマイナスの意味でも使われていましたが、最近では「意外な幸運が起きた」、つまり良い意味合いで使われることが多いです。 「不幸中の幸い」の英語・中国語表現には何がある?
2020年01月23日更新 「不幸中の幸い」 という表現は 「不幸中の幸いでその火災で怪我人・死者はでませんでした」 といった文章で使用されますが、 「不幸中の幸い」 にはどんな意味があるのでしょうか? 「不幸中の幸い」 の 「意味・読み方・使い方・対義語・例文と解釈・類義語」 について、詳しく解説していきます。 タップして目次表示 「不幸中の幸い」とは?
外壁塗装や屋根塗装で使用する下塗り材で「シーラー」と呼ばれるものがあります。 また、シーラーと同様にプライマー、フィラーと呼ばれる下塗り材もあります。 これらの違いはいったい何なのでしょう? また、このような下塗り材にはどのような役割があるのでしょうか? 3分でフィラー塗装が丸わかり!シーラー・プライマーとの比較表付. 今回はこのような疑問を解決する為に、詳しく解説していきます! ①シーラーとは? シーラーとは、塗装に使われる下塗り用の塗料です。 塗装とは下塗り→中塗り→本塗りという順番が基本になっていて、下塗りを含む下地処理をしっかりと行っておく事で、中塗り・上塗り塗料の良いところを存分に引き出す事ができます。 この下地処理で使用される下塗り用塗料がシーラーです。 シーラーはシール「seal」「シールする・接着する・覆い隠す・塞ぐ」という英語が語源となっていて、下地の状態・素材・使用する上塗り塗料に合わせて適切なタイプを選びます。 ②シーラーとプライマー、フィラーの違いは? 下地処理の時に使用される塗料はシーラーの他に「プライマー」と「フィラー」があります。 プライマー プライマーは英語で「primary」=「最初の」が語源になっていて、「最初に塗る塗料」という下塗り塗料の総称です。 主な役割は、塗装面と上塗り塗料との密着性を高める事で、錆止め塗料である防錆プライマーなどの種類があります。 プライマーは塗装面に塗布して、その機能を持たせ、シーラーは下地に吸い込ませて機能性を持たせる、といった違いがあると言われています。 しかし、それは正しい定義があるわけではなく、一般的にシーラーとプライマーは同じであると扱われているケースが多いそうです。 フィラー フィラーは「filler」=「埋めるもの・詰めるもの」という英語が語源になっていて、モルタル外壁の凹凸やひび割れなどを埋めて、下地を滑らかにする為の補修用下塗り材です。 水性タイプのものしかなく、塗布量が多い「砂骨(さこつ)ローラー」を使って厚く塗ります。 フィラーには、フィラーとシーラーの機能を兼ね備えた「微弾性フィラー」などの種類もあります。 ③シーラーの役割は?
塗装面と上塗材との密着性を高める 外壁塗装工事や屋根塗装工事を行うとき、塗装面と仕上げ塗料の接着が悪いと、塗膜が剥がれるなどの劣化が起こりやすくなります。 シーラーを先に塗ることで接着剤のような役割をして、塗装面と中・上塗り塗料との密着性を高めます。 2-2. 塗装した際の塗料の吸い込みを抑える シーラーはサラサラとして粘り気がないのが一般的です。シーラーを最初に塗って吸収させることで、中・上塗り塗料の吸い込みを防ぎます。塗装面に傷みがある場合は塗料の吸収が激しくなるため、必要に合わせて2度塗装するケースもあります。 2-3. 塗装面の下地を補強する シーラーは下地の中に浸透していくため、劣化した下地を補強する役割もあります。 塗装面となる外壁材や屋根材は、住宅状況や経年によって劣化が起こります。塗装というと仕上げ塗料の色や機能ばかりに注目してしまいがちですが、耐久性を維持するには下塗り塗装はとても大切な工程です。 シーラーは塗装面の劣化状況によって適した種類が違うので、塗装工事の際にはどのタイプのシーラーが向いているのか、業者に判断してもらいましょう。 3. シーラーの種類 シーラーには、大きく分けて水性タイプと油性タイプがあり、機能性の違う種類も揃っています。それぞれの特徴をチェックしましょう。 3-1. 水性タイプ 水性タイプは、下地に浸透したあとにシーラー内の水分が蒸発して塗膜を形成します。劣化が激しい下地は吸収性が高いため、浸透性が悪く補強効果も低くなる傾向があります。 そのため、水性タイプは劣化が少ない下地への使用に向いています。また、臭いが少ないため室内塗装にも適しているのが特徴です。 塗装工事を行う際は、シーラーと同じタイプの上塗塗料を使うのが基本となります。そのため、水性タイプのシーラーの場合は上塗塗料も水性塗料を一緒に使うのが一般的です。ただし、商品によっては油性塗料が使える場合もあります。 3-2. 油性タイプ 油性タイプは溶剤シーラーとも呼ばれ、シーラーに含まれた溶剤が揮発して塗膜を形成します。 水性タイプよりも臭いが強いデメリットはありますが、浸透性が高く補強効果に優れています。劣化の激しい塗装面にも向いていて、乾燥時間も短いのが特徴です。 3-3. 機能性の違うシーラーが揃っている 【ヤニ止めシーラー】 タバコのヤニや雨じみなどのシミを抑えるシーラーです。内壁や天井の塗り替えに使用する下塗り塗料で、浸透性、固着性に優れています。さまざまな下地へ使用でき、塗料メーカーによって透明タイプとホワイトタイプがあります。 【カチオンシーラー】 カチオンシーラーは、外壁・内壁に使用できる下地塗料です。薄い塗膜を作る「造膜型」と下地内部に浸透する「浸透型」があり、カラーも透明タイプとホワイトタイプがあります。浸透性・密着性・経済性に優れていて、適用範囲が広いのが特徴です。ただし、上塗り塗料に強溶剤型塗料を使うことはできません。 【コンクリート強化シーラー】 コンクリート強化シーラーは、コンクリートやモルタルの表面を固めて塗料の吸い込みを抑え、補強する下地塗料です。耐久性に優れ、粉塵やホコリの発生を予防します。 4.
塗装を綺麗に仕上げるためには、プライマー塗装が欠かせません。ここではプライマーにまつわる基礎知識と、プライマー塗装を施すためのポイントをご紹介していきます。塗装が上手に出来ない方は、ぜひ参考にしてください。きっと綺麗に仕上げることができるでしょう。 プライマー塗装の基礎知識 塗装の際に、プライマーをした方が、より綺麗に仕上がると分かっていても、そもそもプライマーとはどのような意味があり施工しているのか理解してない方もいらっしゃるかもしれません。まずは、基本的な知識から見てみましょう。 プライマーって何?