『ティファニーで朝食を』映画化の際、カポーティはかの有名なマリリン・モンローがホリーを演じることを熱望していました。しかしホリーは自由奔放でコールガールとも受け取られかねない役だったため、モンロー側は出演を拒否しました。これ以上官能的なイメージが定着してしまう事を避けたのです。カポーティの望みが叶っていたら、また違ったホリー像が誕生していたことでしょう。 映画と原作小説の違い 『ティファニーで朝食を』は映画と原作小説で大きく異なります。まず原作のホリーは18歳、語り手の「僕」は20代前半で、二人とも映画より若い設定です。また、「僕」はゲイを公言していたカポーティの分身的な存在のため、同性愛者であることが示唆されています。ホリーはにとって「僕」は兄弟のような存在です。彼女は原作のラストでブラジルに行き、「僕」とは結ばれません。 当時のハリウッドは保守的な検閲が厳しく、性的なシーンや同性愛を描くことが出来ませんでした。そのため、ホリーは痩せていて性的な要素を感じさせないオードリー・ヘプバーンに。「僕」ことポールは同性愛者の設定が消え、ホリーと恋愛関係になりました。 好きだった君へのラブレターのあらすじネタバレ!Netflixラブコメ映画の結末は?
映画 2021. 07. 15 2020. 05.
(Truman Capote A Christmas Memory TALE BLAZERS) 村上春樹訳 ケーキはいったい誰のために焼かれたのだろう? 1.で村上氏の訳と拙訳(僕の英語力は中学生程度です)とを比較してみると、拙訳が8行、村上氏の訳は13行です。僕の訳なんか話にもなりませんが、原文の簡潔な英語表現に比べ、村上氏訳はなんだかなあと思ってしまいます。 ー everything I needed, so I felt, to become the writer I wanted to be. ティファニーで朝食を 小説 考察. ー 作家志望の青年が志を遂げるために必要なものはすべてそこに備わっているように、少なくとも僕の目には見えた。 まず、原文を音読して頂ければと思います。訳文には原文の持っているリズム感もなく、かつ冗長に感じます。これが村上調名訳というのかもしれませんが、原文を参照せずに訳文だけを読み、カポーティの文体はこういうのだろうなと、読者が思われるのが残念です。 2. 主人公たちがケーキを作り、知人(ルーズヴェルト大統領にも)に送るという部分です。原文はたった4つの単語で、勢いよく表現しています。この Who are they for? に対しての答えはたった一語、Friends. です。村上氏の訳は単調かつ説明的で長すぎるように思いますし、応答の言葉も「友人たちのためだ」です。たとえば、「で、誰のため?」「友達」くらいではいけないのでしょうか。僕はこの訳の疑問から、「クリスマスの思い出」を全訳してみた程です。 村上氏の翻訳は、原文の意を読み取り、それを、原文の長さ、リズム、勢いなどはあまり重要視せず、自分なりの表現、言葉に置き換えている作業に思えます。これも1つの翻訳のスタイルでしょうし、異議申し立てはいたしませんが、村上春樹氏の作品の40年来の愛読者が、氏の翻訳は読まないようになってしまったのが残念です。
2. 2】 【参考動画を収納表示いたしました。2018. 4.
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