」という視点に基づいた研究も多く行われています。これに関しては、BMJという医学雑誌で検証されています(※有名な雑誌に掲載されている=信用できる、ということではありません)。この研究では、過去に行われた10の研究(合計3, 803人の 変形性関節症 の患者)のデータを使ってグルコサミン、コンドロイチンの効果を調べたものです。効果は痛みについて調べており、痛みのスケール(10cmの線上で、自分の痛みがどの程度か示してもらう検査。0cmを全く痛みがない、10cmを想像できる最大の痛みとしている。)を使っていました。 結果は、グルコサミンを飲んだ群ではプラセボ群(偽薬群)よりも、平均で 0. 4cm 改善したというものでした。コンドロイチンを飲んだ場合、グルコサミンとコンドロイチンを併用した場合では、統計的に偶然ではないと言える効果はありませんでした。この0. 4cm(4mm)という数値を想像してみてください。感じ方はそれぞれかと思いますが、この論文では「 臨床的に意味があるほど、痛みに対してグルコサミンとコンドロイチンの効果はない 」と結論付けています。(参照論文: Wandel S, et al. 変形性膝関節症の薬物療法①. Effects of glucosamine, chondroitin, or placebo in patients with osteoarthritis of hip or knee: network meta-analysis. BMJ.
膝の痛みが強い時は、我慢せずに薬を使って 前回は 変形性膝関節症の治療法 の一つ 運動療法 をとり上げ、冬も適度な運動を習慣化することを推奨しました。 そうはいっても、 膝がひどく痛む時には我慢をせず、薬の効果で痛みをとったり炎症を鎮めたりする必要があります 。 薬物療法には、右表のとおり、 外用薬、内服薬、座薬、注射 があります。 いずれも 抗炎症作用 や 鎮痛効果 のある 薬効成分 が用いられています。 予防のためではなく、 痛む時に使う のが基本です。 一般的に処方されることの多い 外用薬(貼り薬) 、 内服薬(飲み薬) 、 座薬 の特徴は、以下の表の通りです。 それぞれの メリット・デメリットを理解 したうえで、ご自身の 症状に合わせ適切に使用 していきましょう。 市販の湿布薬は、 温感タイプor冷感タイプどちらが効きますか? 患者様から、よくある質問です。 結論から言いますと、 どちらでもお好きなタイプをお選びいただければよろしい でしょう。 実は 両者に それほど 温度差はありません 。 異なるのは主に、 冷感がメントールやハッカエキス 、 温感がトウガラシエキス という成分で、要は 冷たく感じるか、温かく感じるかが異なるだけ 。 両者とも痛みや炎症を抑える有効成分としては、大差ありません。 もし使い分けるとするのなら 運動後や腫れのある時=冷感タイプ 落ち着いて腫れのない時=温感タイプ を選ぶと良いと思います。 膝を傷む時には、膝を冷やす?温める? 本当に冷やしたいなら=氷・保冷剤・冷やしたタオル 本当に温めたいなら=湯たんぽ・カイロ・熱したタオル・入浴 などの方法で冷やしたり、温めたりすることになるのですが、 さて 「膝痛を軽くするのに、実際に冷やすのと温めるのと、どちらが良いのですか?」 と聞かれることも多々あります。 痛みや腫れの強い時、運動後は 冷やしましょう。 代謝を低下させることで炎症を沈静化させ、腫れが抑えられます。 軽い痛みや特に痛まない時は 温めましょう。 血行が増進されることで、組織が活性化され筋肉が柔らかくなります。 以上の通り、私はお答しています。 膝の痛みをご自身でケアするための参考になれば幸いです。 次週は、薬物療法のうち病院で行う「注射」について、ご説明していく予定です。 #冬 #膝の痛み #鎮痛 #炎症 #貼り薬 #飲み薬 #副作用 #温湿布 #冷湿布 #膝関節 #膝痛 #変形性膝関節症 #きたひろしま整形外科 #我汝会 #原則行 #整形外科
女性に多い膝の痛み 軽いうちに対応を!
関節痛 (変形性関節症)になったらどうする?
変形性膝関節症や靭帯炎、腱鞘炎などといったひざの痛みの治療法のひとつ、ステロイド注射。ヒアルロン酸に並び、ひざ痛の温存療法として広く整形外科で提供されている治療です。しかしステロイドと聞くと、副作用を気にされる方も少なくないのでは? もしステロイド注射による治療を提案されていて敬遠している人がいたら、このコラムを読んでから判断してもいいかもしれませんよ。 変形性膝関節症でも選択されるステロイド注射とは?
日本国内で内容が充実したベリファイを受けたい場合は、東京の八重洲セムクリニックまたは大阪の奥野病院を利用することになります。 この2つの機関が提供するNIPT(新型出生前診断)は、陰性的中率が全年齢帯で99. 99%となっており、この仕組みでは調べた染色体に異常がないという結果をほぼ確実に知ることができます。 さらに万が一、検査の結果が陽性だったときのアフターケアも充実しており、クリニックが費用を全額負担して羊水検査を受けることができる点は安心です。 ベリファイを受けるには電話で申し込みを行い、遺伝カウンセリングを行ったあとに採血をします。医師の紹介状が必須といった独自の制限はなく、採血時に妊娠10週目以降で単胎または双胎妊娠の方であれば、検査を受けることができる仕組みとなっています。 妊娠中に赤ちゃんの異常について調べておきたいという妊婦さんは、八重洲セムクリニックと奥野病院のNIPT(新型出生前診断)を検討してみてはいかがでしょうか? 安心してNIPTを受診するためには病院選びが大切 婦人科専門医のNIPT予約センター(八重洲セムクリニック・奥の病院)は、総検査数10, 000件を超える豊富な検査実績と充実したアフターサポートにより多く方に選ばれています。 ■NIPTの検査実績 2016年より年齢制限のないNIPTを提供し、日本国内の医療機関でNIPT総検査数10, 000件を超える実績をもつ専門医療機関です。 ■NIPTに対する高い専門性 出生前診断歴40年を超える産婦人科専門医かつ国際出生前診断学会であるInternational Society for Prenatal Diagnosis: ISPD会員の医師が検査を担当します。 ■羊水検査が可能 陽性だった場合の羊水検査の実施も当院にて可能です。他院で受ける必要はありません。(※人工中絶手術も当院にて可能です。) ■国際医療輸送の実績 血液検体の輸送は、国際医療輸送の専門企業が担当します。検体紛失や取り違いは1度もありません。 まずは専門医によるカウンセリングにてお気軽にご相談ください。
妊娠したら耳にする"出生前診断(しゅっせいぜんしんだん)"。この検査をすると、どんなことがわかるの?受けたほうがいいの?出生前診断の専門家に、妊婦さんが知っておきたいことを教えてもらいました。実際に出生前診断を受けた先輩ママの声も必見です。 超音波胎児検査や羊水検査、NIPT検査が受けられる所沢市の産院で、遺伝外来を受けもつ。親身なカウンセリングに定評がある。 出生前診断とはどんな検査?リスクはあるの?
NIPT(新型出生前診断)と超音波(エコー)検査では、それぞれどのようなことがわかるのでしょうか?今回は、この2つの出生前診断に焦点を当てながら、検査の特徴やメリットについて解説していきます。 超音波検査は出生前診断の一種? 妊婦さんが赤ちゃんの異常について調べる出生前診断は、大きく2つに分かれています。出生前診断にはほぼ確実に病気がわかる確定診断と、病気の可能性を調べる非確定的検査(スクリーニング検査)があります。 確定診断には羊水検査や絨毛検査が含まれ、いずれも母体のお腹に直接針を刺す必要があるため、稀に流産を引き起こすことがあります。 胎児染色体異常や遺伝子異常ついて確定的な診断ができることは利点ですが、やはり負担は大きくなってしまいます。 一方、スクリーニング検査は、エコー写真を使った超音波検査や母体血清マーカーテストのように、超音波や採血という負担の少ない方法で実施できることが特徴です。 スクリーニング検査では、確定診断のように精度は高くありませんが、母体や赤ちゃんへの負担が少ないことが利点です。2018年3月から日本で一般診療化されたNIPT(新型出生前診断)もスクリーニング検査に含まれます。 NIPT(新型出生前診断)と超音波(エコー)検査の違いとは?
リスクのある羊水検査や絨毛検査の前に採血だけで、染色体異常の可能性を調べられる「母体血胎児染色体検査(NIPT)」。2013年から日本でもスタートした、この新型の出生前診断について詳しく解説します。 採血だけで3つの染色体異常の可能性がわかります 羊水検査や絨毛検査は、確率は高くないものの流産や破水などのリスクがつきもの。こうしたリスクのある検査をする前にチェックできるのが新型の出生前診断です。妊婦さんの腕から採血し、血液中に浮遊しているDNAの断片を分析することで、21トリソミー(ダウン症候群)、13トリソミー、18トリソミーの3つの染色体疾患の可能性を検査します。検査後、陽性なら確定検査のために、羊水検査が必要に。夫婦で遺伝カウンセリングを受けるのは必須条件です。 妊婦から採血した血液中に浮遊しているDNAの断片を分析することで、赤ちゃんと同じ遺伝情報をもつとされる胎盤由来のDNAの情報がわかる。 母体血胎児染色体検査(NIPT)のポイント 1. 受けられるのは35歳以上の妊婦ママ ほかの検査では年齢に条件はありませんが、この検査では35歳以上という条件があります。年齢が低いと、本当は陰性であるのに、検査結果は誤って陽性と出る(偽陽性)など、検査が正確にできない可能性があるからです。 2. 【医師監修】出生前診断とは?検査の種類・条件・費用・時期は?メリットはある?|Milly ミリー. 遺伝カウンセリングを受ける必要があります 検査前には夫婦(パートナー)でカウンセリングを受け、染色体のしくみや、対象の疾患、生まれた子がどんな人生を送るのか、といった説明を受けます。必ず夫婦で受けて決めていくというスタンスは、どこの施設でも同じ。 3. 無許可の施設で受けないように注意 そもそもNIPTは臨床研究として実施されているので、受けられる施設は日本医学会が認定した施設のみ( に記載)。無認可で受けるのはリスクが大きいので避けましょう。 母体血胎児染色体検査(NIPT)の費用・実施時期・わかることとは? 【費用】約20万円 【どんな人が受ける?】 ・分娩予定日に35歳以上(凍結胚移植による妊娠は採卵時の年齢が34歳2ヶ月以上) ・ダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミーの赤ちゃんを妊娠・出産したことがある ・胎児が21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーのいずれかの可能性が高いと指摘された(超音波検査・母体血清マーカー検査で指摘された場合、両親のいずれかに21・18・13番染色体が関与する染色体異常などがある場合) 【受ける時期】電話予約は妊娠10週あるいは12週になってから、遺伝カウンセリングや採血は14週未満に、など施設によって制限があるので、事前に確認を。 【わかること】21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーなどの3つの染色体異常についてわかります。結果は陽性か陰性で判明。陽性なら羊水検査へ。 母体血胎児染色体検査(NIPT)の検査の流れ3Step Step1.
2018年3月に日本でも一般診療科したNIPT(新型出生前診断)に興味があっても、具体的な仕組みについてはよくわからないという方も多いでしょう。今回は、NIPT(新型出生前診断)の仕組みや、従来の検査との違いについて解説していきます。 NIPT(新型出生前診断)の仕組みとは? NIPT(新型出生前診断)では、妊婦さんの血液を採取することによって、赤ちゃんの染色体異常を調べることができます。母体の血液には胎児由来のDNAがわずかに含まれるため、それを分析することで検査を行う仕組みになっています。 一般的なNIPT(新型出生前診断)でわかることは、13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーという3種類の染色体異常です。あらゆる染色体異常についてわかるというわけではありませんが、これらは赤ちゃんに生じる染色体異常の中でも特に発生率の高いものです。 NIPT(新型出生前診断)の検査では、"陽性"または"陰性"という形で結果を知ることができます。ただし、NIPT(新型出生前診断)の検査精度は100%ではないということは頭の片隅に置いておく必要があります。 従来の出生前診断とNIPT(新型出生前診断)の違いとは? 従来の出生前診断といえば、羊水検査や絨毛検査と呼ばれるものが使われてきました。これらは確定診断できることが強みですが、その一方で流産や死産のリスクを伴うというデメリットがありました。妊婦さんのお腹に針を指すなど、負担が大きい検査となるため、感染症が発生する危険性も伴います。 そのため、スクリーニング検査で染色体異常の可能性を探ることが安心ですが、どうしても検査精度の面で劣ってしまうという側面があります。ただ、同じスクリーニング検査でも、 母体血清マーカーテストとNIPT(新型出生前診断)では精度が異なります。 採血でできる簡単な検査という仕組みは同じでも、NIPT(新型出生前診断)の感度はより高くなっています。 感度とは、染色体異常があった胎児のうち、事前の検査で"陽性"と判定される確率を指します。たとえば、感度が85%の場合、実際に異常があった胎児100人のうち、85人は異常があるという結果に、残り15人は異常がないという結果になります。 40歳の方がダウン症候群について調べる場合、母体血清マーカーテストでは感度が80%であるのに対し、NIPT(新型出生前診断)では98.