と思って迎えた本番では、残念ながら銀賞だった。うーん、現実は厳しい。 コンクールにはろくな思い出がないが、それでもあの当時、青春を共にした曲たちのことは身体が勝手に覚えている。きっと私が四十になっても、六十になっても、コンクールで吹いた曲たちのことは忘れないだろう。当時いた五十名のコンクールメンバーたちは今やバラバラに生きていて、これから接点を持つこともないだろう。だけど、一見無関係に思える人たちがあの曲についてふと思い出す瞬間があるのならば、それってちょっと素敵かもしれない。
放課後になると、吹奏楽部員が奏でるラッパの音が聞こえていた。長く音を伸ばすのはロングトーン。皆で同じ音を奏でて音程を調整するのはチューニング。それぞれの音に意味があることを知ったのは、私自身がそうした部活に入ってからだった。 小学校は金管バンド、中学校は吹奏楽部に入っていた。担当はユーフォニアムとチューバ、どちらも低音を担当する金管楽器だ。私が学生の頃はユーフォニアムの知名度が低く、「ユーフォって何?」と聞かれると「チューバの小さいやつ」と決まって説明していた。チューバは金管楽器の中で最も大きく、重さはなんと十キロほどある。オーケストラでもお馴染みの楽器だ。 だから、「いや、そもそもチューバって何?」と聞き返されるともうお手上げだ。ユーフォニアムなんて伝えられるはずがなく、「まぁまぁまぁ」と曖昧に誤魔化すしかなくなってしまう。そうした経験から書いた小説が「響け! ユーフォニアム」だ。全国の吹奏楽部でユーフォニアムを担当している子達が、少しでも自分の楽器について説明しやすくなっていたら嬉しい。 吹奏楽部に入っていると、当然のことながら吹奏楽曲に触れる機会が増える。普段は聞き流していた曲も、これって吹奏楽の曲なんだ! と後から知って驚くことが多かった。例えば、日テレ系「ザ!鉄腕!DASH! 運行情報 | 青い森鉄道株式会社. !」の番組冒頭で流れる「天国の島」は2011年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲だ。 コンクールに出場する際には、何度も何度も同じ曲を練習する。その為、三十近くなっても未だに当時の自由曲の楽譜やフレーズを覚えていたりする。「絵のない絵本」は、私が中学二年生の時の自由曲だ。作曲家は樽屋雅徳。彼は「マゼランの未知なる大陸への挑戦」や「マードックからの最後の手紙」など、多数の吹奏楽曲を手掛けている。この二曲にピンと来ない人は、身近に吹奏楽部経験者がいたなら「知ってる?」と聞いてみて欲しい。高確率で反応するはずだ。 この「絵のない絵本」の元ネタはアンデルセンの描いた連作短編集だ。自由曲が決定した際、顧問はまず元ネタの小説を読むようにと言った。私は律義に読んだが、読んでいない友人の方が多かった。 音源を聞き、楽譜を読み、自分のパートを歌い、そして吹く。コンクールの練習は過酷で、夏休みはほとんど部活によって潰れた。休日練習は九時から十六時で、さらには朝練習や居残り練習をする子もいた。これだけ頑張ったなら結果が出るに違いない!
3万いいね!を獲得している。下書きから完成までを早回しで撮影した約30秒のメイキング動画も好評だ。最初はラフだった線や塗りが、工程を経ていくうちにリアリティを帯びていくさまは魔法を見ているようだ。 「描き方解説やメイキング動画をアップするようになったのは、あまり深い意図はないんです。その人の描き方や塗り方がわかったほうがおもしろいかな?と思って載せ始めました。デジタルで描くことがほとんどですが、アクリル画などのアナログの場合でも同じような手法で描いています」 どうやってツヤ感や透明感のあるイラストに仕上げているのか分かりやすくなっているので、興味のある人は参考にしてみてほしい。 ファンタジーを交えつつ、現実にありそうな絵を描いていきたい 写実的なイラストの一方、ファンタジー要素を含んだイラストも手掛けているYasさん。「星を描けるボールペン」「不思議な喫茶店」といった幻想的なイラストにもファンが多い。 「星を描く」。星が好きなことから思いついた作品 その筆を滑らせれば、見事な星がキャンバスの上できらめく。「星を描く」 「星を描けるボールペン」。あなたの好みはどの1本? 「星を描けるボールペン」 「『星を描けるボールペン』や『夜空を描く』は元々星や空が好きなので、"星が描けたらいいな"という発想から描きました。『不思議な喫茶店』はお気に入りの食器でアンチャンティー(青い花を使ったハーブティー)を飲んでいる時に思いついたものです。ファンタジーな作品ですが、その発想は特別なことをして思いつくのではなく、何気ない日常から生まれています」 「不思議な喫茶店」。赤と青が溶け合う不思議なお茶はどんな味がするのだろうか? 「不思議な喫茶店」 「不思議な喫茶店」でモチーフにしたティーセットはお気に入りの私物なんだそう。トルコ食器やガラスの器といった雑貨も好きで、オリジナルの組み合わせで楽しんでいるんだとか。青色が美しいスイーツやハーバリウムのイラストモチーフになっているのは、手作りのスイーツやハーバリウムだというから驚き。さまざまな"好き"がYasさんの創作活動を支えているようだ。 「不思議な喫茶店」のモチーフとなったティーセット。アンチャンティー(バタフライピー)という青いハーブを使ったお茶 「不思議な喫茶店」のモチーフ。ルビーティーというガチアップを使ったハーブティーで、ちゃんと飲める 「不思議なパフェ屋さん」や「真夜中の喫茶店」でモチーフにした青色のスイーツはすべて自作。天然素材のアンチャン(バタフライピー)で着色している 最後に、Yasさんに今後どのような絵を描いていきたいか聞いてみた。 「ファンタジーを交えつつ、非現実なんだけどリアルな描写だから現実にありそう!と言っていただけるレベルまで、画力をひたすら上げたいです。今はまだファンタジー止まりになってしまっていると思うので、もっとおもしろいのにリアルだと思ってもらえるような絵が描けるようになりたいです」と向上心に富んだ回答が返ってきた。リアルとファンタジーが融合した作品に期待したい。 取材・文=西連寺くらら
2020年12月20日 夫婦は真反対。わかりえないと覚悟を決め、二人ができるだけムカつかないように工夫して生きる。その工夫がうまくいった二人は、阿吽の呼吸で喧嘩を寸止めできる、唯一無二のペアになるに違いない。 遺伝子の進化の仕組み上、真反対に惚れるというのに、なるほどと思いました。 2020年12月05日 シリーズで同じことを繰り返しているだけのこともするが あるあるがたくさんあった 共感していく所存 2020年11月06日 以前読んだ夫婦脳の本と重なる部分もあったけど、トリセツって何やねん! !って思いながら読みました。 うん、知っとく方が円満に過ごせるな。 2020年10月15日 夫のトリセツ、妻のトリセツをベースに熟年夫婦の過ごし方をまとめた本。男と女の脳の違いをしっかりと押さえられており、何回読んでも面白い。妻の地雷を踏まない様、この本に書かれた基本をしっかりと守っていきたい。 2019年08月15日 黒川さんの本は初めて読みました。 いやぁ~! 「これは私の事?」なんて思ってしまうこともあって… 男性脳と女性脳。 わが家ではぴったり当てはまることも多く。 とても興味深く読みました。 平均寿命が延びたということは、定年後の人生が長くなるということで… 必然的に夫婦で過ごす時間も長くなるという... 『定年夫婦のトリセツ』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター. 続きを読む ことで… これは、夫婦で読むといいのでは! 早速、夫に勧めてみようと思います。 購入済み そこそこの内容 ひろ 2019年04月11日 彼女の本は二冊目です。 妻のトリセツでは、色んなことを言われていますが、彼女には彼女なりのポリシーがあると思う。 内容的には、まあまあって感じ。可もなく不可もなく、だ。 そういう事は分かるけど、だからどうしたら良いの?に、充分応えていない。 男の考え方が理解できて、女の考え方も理解できる。だけど、毎... 続きを読む 日喧嘩が絶えないのはどうして?
前作「妻のトリセツ」が売れたから続編の「定年夫婦のトリセツ 」、って運びなのかな。 前作でも男性を蔑む皮肉たっぷりでしたが、本作でとどめを刺したかったのでしょうか。 「家庭」は女のテリトリー、、、なんですか。 そこに 定年後に入ってくる夫は、男社会で通用した「男のルール」を持ち込む愚かな存在、ということなんですね。 それをポンコツ夫と蔑称するわけだ。 「家庭」は女性のテリトリーなのだから男は無条件で侵入するべからず、ポンコツなりに女のルールに従って生きるべし、というわけです。 男の脳と女の脳がすれ違いなのは、いまさら説明不要です。 だからこそ夫は妻(女)の脳を理解し、妻は夫(男)の脳を理解し相互に補い合ってうまくいく、、、ってか? フォローしてるつもりなんでしょうか?? 一旦、生物学的に性を入れ替える経験ができない限り真の理解はできないでしょう。 理解しえないことを理解しよう、などと安易に言い放つこと自体が非科学的、かつ無責任なモノイイです。 できないことを知っていながら、共感を(男からも)得ようとする本書の意図がまる出しです。 そもそも、「コワい妻」「ポンコツ夫」の処方箋 を脳科学で教えることができることを、どう検証できるんでしょうか。 きちんと脳科学で説明してほしいものです。 トリセツという惹句を多用し読者が理解しえない脳科学的な男女差のジレンマを、お得意の「共感」というキーワードで仕立てあげる文脈は、よくいえば巧妙、わるくいえば男女差を弄ぶ偏見、もっというなら人権侵害にもなりかねません。 もしかしたら、著者ご自身の夫婦関係をエセ科学でオモシロオカシクおのろけた自慢話じゃないですよね? Amazon.co.jp: 定年夫婦のトリセツ (SB新書) : 黒川 伊保子: Japanese Books. まさかそこまで不謹慎な著作を世に発信するとは思いませんが、、、。 家庭に受け入れがたい定年後のポンコツ男の悲哀を脳科学モドキで制圧しようとの意図が感じられ不快。 新書の価値なし。 それが感想です。
おすすめのポイント 大ベストセラー『妻のトリセツ』著者である、男女脳の専門家が教える 定年夫婦におくる『夫婦のトリセツ』 ■目次: はじめに 夫婦のツケは定年後に払うことになる 第1章 夫婦はなぜムカつきあうのか ~夫源病、妻源病の正体 第2章 定年夫婦のための「準備」と「心構え」 ~定年までに準備するもの・こと・心構え 第3章 「夫の禁則」7ヵ条 ~これからの30年をダイヤモンドにする方法 第4章 「妻の禁則」7ヵ条 ~これまでの30年をダイヤモンドにする方法 脳科学が教える「コワい妻」「ポンコツ夫」の処方箋 「男と女は脳の作りが違う」とはよく言われるが、夫婦がともに過ごすことになる定年後は、お互いを理解する「夫婦のマニュアル」(トリセツ)が必要になる。夫は妻(女)の脳を理解し、妻は夫(男)の脳を理解しよう! ・夫は共感力を身につけ、妻は夫の「ぼうっと」を許そう ・夫婦の「定番」を作り直そう ・記念日が運命の分かれ道 ・夫婦がやってはいけない5つのこと 著者紹介 1959年、長野県生まれ。人工知能研究者、脳科学コメンテイター、感性アナリスト、随筆家。奈良女子大学理学部物理学科卒業。コンピュータメーカーでAI (人工知能)開発に携わり、脳とことばの研究を始める。1991年に全国の原子力発電所で稼働した、"世界初"と言われた日本語対話型コンピュータを開発。また、AI分析の手法を用いて、世界初の語感分析法である「サブリミナル・インプレッション導出法」を開発し、マーケティングの世界に新境地を開拓した感性分析の第一人者。近著に『妻のトリセツ』(集英社ンタ―ナショナル)、『女の機嫌の直し方』(集英社インターナショナル)、『夫婦脳』(新潮文庫)など多数。 サポート情報はありません。ご不明な点がございましたら、 こちら からお問い合わせください。
内容紹介 男女脳の専門家が教える 夫婦のトリセツ人生は100年時代になり、夫婦は定年後、さらに40年をともに過ごすことになる。「男と女は脳の作りが違う」とはよく言われるが、定年後は女のテリトリーである「家庭」に夫が入ることになる。そこでは男社会で通用… もっと見る▼ 目次 目次を見る▼ 著者略歴 1959年、長野県生まれ。人工知能研究者、脳科学コメンテイター、感性アナリスト、随筆家。奈良女子大学理学部物理学科卒業。コンピュータメーカーでAI (人工知能)開発に携わり、脳とことばの研究を始める。1991年に全国の原子力発電所で稼働した、"世界初"と言われた日本語対話型コンピュータを開発。また、AI分析の手法を用いて、世界初の語感分析法である「サブリミナル・インプレッション導出法」を開発し、マーケティングの世界に新境地を開拓した感性分析の第一人者。近著に『妻のトリセツ』(集英社ンタ―ナショナル)、『女の機嫌の直し方』(集英社インターナショナル)、『夫婦脳』(新潮文庫)など多数。 ISBN 9784815601638 出版社 SBクリエイティブ 判型 新書 ページ数 168ページ 定価 800円(本体) 発行年月日 2019年04月
ネタバレ Posted by ブクログ 2020年09月26日 これから本書に記載されていることを実践して、少しでも残された時間を有意義に過ごしたいと思います!