前回 書いたように、アニメ映画版の原作にあたる 漫画版の『風の谷のナウシカ』 においては、単なる殺戮兵器ではなく、 知性と人格 を持って自らの 意志に基づいて 世界に対して審判を下す 調停者 としての 巨神兵の姿 が示されていると考えられることになるのですが、 こうした漫画版の『風の谷のナウシカ』のその後の場面においては、ナウシカによって オーマという名を与えられた巨神兵 が、さらに、以下のような形で、自らの存在をより明確な形で明かしていく場面が出てくることになります。 ・・・ ナウシカ「オーマ、あなたは、いったい…………。」 巨神兵「ぼくはオーマ。 調停者にして戦士 。そして 裁定者 ………。 裁きを行う者 ……。」 ナウシカ「………裁き…! ?」 (『風の谷のナウシカ』第七巻、51ページ。) 調停者と裁定者としての巨神兵の姿と荒々しい兵の神としての本性 そして、さらに、その後の場面では、 土鬼帝国の聖都シュワの墓所に封印されている古代文明の秘術を我が物とし、不老不死の体と絶大な力を手にするために、ナウシカと巨神兵のことを利用しようとしていた トルメキアの二人の皇子たち に対して、 以下のような問答と実力行使を交えていくなかで、巨神兵が 実際に裁定を下す場面 も描かれていくことになります。 巨神兵「 お前達もいっしょに行きたいのかね? 」 トルメキアの皇子たち「きょ、巨神がしゃべった! !」 巨神兵「どうした、行きたいのだろう?」 (聖都シュワに何としてもたどり着きたいという欲望を捨てきれない トルメキアの皇子が怯えながらうなずく と、巨神兵はすかさず皇子たちの体をトルメキアの大型軍用機から引き剝がすようにつかみ上げて、 宙吊りにしてしまう 。) トルメキアの皇子たち「ち、ちがう。おろしてくれェ。ヒイ。はなせ! !」 巨神兵「 本当に離していいのか? 」 トルメキアの皇子たち「ハ…!! 調停者と裁定者としての巨神兵の姿と火の七日間の本当の意味とは?巨神兵とは何か?② | TANTANの雑学と哲学の小部屋. いき、いきます!! 」 巨神兵「トルメキア兵に告ぐ!! 合意の元に裁定が下った 。二人の皇子は私と共にシュワへ行く。お前達がこれ以上前進する理由はなくなった。 ただちに反転シ家に帰レ 。 自分の家で平和に暮らせ!!
そんな巨神兵ですが、映画では「腐っている状態」の姿しか登場人物は見ていないわけですが、 そもそも「早すぎた」のに「腐っていた」理由とは何でしょうか? これに関してはクロトワが「腐っている」と言ったのは、文字通りの意味ではなく、 「使い物にならない」という意味で言った事が正解になります。 わたし達が日常生活で使い物にならない物を「腐っている」と表現するのと同じ意味ですね。 映画内では風の谷に押し寄せる王蟲の撃退の為に本来よりも大分早く覚醒させた事で体が不完全な状態、 要するに使い物にならない状態になってしまい、冒頭の巨神兵とは似ても似つかない容姿の巨神兵となったというわけです。 なので、実際のクロトワの言葉を正確に表現するなら 「覚醒させるのが早すぎた!
風の谷のナウシカに出てくる巨神兵は生物兵器だと思うのですが、原作漫画の冒頭には機械製の巨神兵(らしきもの)の残骸が出てきます。と言うことはメカ巨神兵が造られていたのでしょうか?巨神兵vsメカ巨神兵!? - Quora
(@Recolte_cinema) 2018年8月30日 映画版で腐ってしまい、死んだと思われていたはずの巨神兵は実は生きていて、風の谷の秘石を持っていた ナウシカに対して母親であると認識します。そして、自分のことを母親だと慕う巨神兵の事を「オーマ」と命名して共に戦うことになります。 そして、旧人類の命と旧文明の科学技術が「墓所」という施設内でカプセルとなって永い眠りについていました。そして「浄化計画」を知ることになったナウシカはオーマに指示を出して「墓所」を攻撃し、旧人類と旧文明科学技術が眠っているすべてのカプセルを破壊してしまいます。 この時に「墓所」を守るという防御システムとの熾烈な戦いによって巨神兵の「オーマ」は命を絶ってしまいます。 一方、ナウシカは一命を取りとめて他に生き残った新人類や腐海・蟲たちと穏やかな暮らしをしていくという結末で終わります。 ということで、いちおうは平和的な結末を迎えるわけですが、旧人種、いわゆる「オリジナル」は絶滅してしまい、新人類のみが生き永らえることとなり、そんな新人類たちは「汚染を許す」という立場なので、 これは身勝手な「人工生物を作り出した」という計画を遂行した旧人類にとっては、因果応報な出来事だったのかもしれません。 巨神兵と王蟲の正体を暴露! 巨神兵の正体 巨神兵の正体は、旧人類が生み出した人口生命体(人口ロボット)で、主な役割は人類による行き過ぎた争い(戦争)を止めて裁きを与えるといった存在でした。 口から放出される光線には、屈強な軍隊でも太刀打ちできないほどの威力があるわけで、人類の暴走をストップさせるために敢えて強力な存在として生み出された模様。 映画では、旧文明による「巨悪な戦争マシーン」のような扱いを受けていましたが、元々の役割は「平和的解決を目指す使者」であり、秩序を守るために生み出された存在だったのです! 王蟲の正体 旧文明が戦争によって汚染させてしまった国を「浄化」させるための、そして腐海を維持させるために必要な生き物でもありました。 映画ではまるで汚物のような扱いを受けていましたが、実際には汚染物質を浄化してくれる、環境に優しい生き物でだったのです。 さいごに ナウシカのアニメ版は、戦争という悲しい描写があるものの、それでも「闇」を感じさせるところはあまりなかったように思います。 しかし、原作のほうではかなりダークなところが目立つようなので、映画版を観て原作漫画を読むと肩透かしを喰らうかもしれませんね・・・ しかし、ジブリ作品は明言はしないものの、「となりのトトロ」や「崖の下のポニョ」などのように「人の死」に関わる内容を明るく演出しているという事例もあるので、そこはジブリアニメの良さなのかもしれませんが。 今後続編やリメイク作品が制作されるということは全くないとは言えないでしょうけど、作られたら作られたで炎上しそうな気がするのでなさそうな気はしますw スポンサーリンク
東亜工廠の古代文字が記されていますが、1000年前の大企業だったのでしょうか?きっと、バイオテクノロジー分野に長けた会社かもしれません。巨神兵の強さは以下の記事で考察済み。【風の谷のナウシカ】巨神兵の強さを徹底考察!四 横須賀造船所が横須賀海軍工廠となる 明治37年(1904) ロシアに宣戦布告(日露戦争) 東京湾要塞砲兵連隊が戦時編成され野戦重砲兵連隊として清国・鴨緑江での戦闘に参加 明治38年(1905) 日本海海戦 ポーツマス条約 東亜工業の技術ルーツは、戦後の浜松で2番目にオートバイの製造を始めた二輪メーカー、丸正自動車にさかのぼることができます。 「ライラック号」に代表される丸正自動車の独創的なものづくりを通じて、当社の創業者請井由夫は「技術と挑戦心」を学びました。 巨神兵 - Wikipedia 巨神兵(きょしんへい)は、宮崎駿の漫画『風の谷のナウシカ』および劇場版アニメ『風の谷のナウシカ』、または、特撮映画『巨神兵東京に現わる』に登場する架空の巨大人工生命体。英語名は 'Giant God Warrior(s)' [1] 、'Giant Warrior(s)' [2] 、'God Warrior(s)' [3] がある。 教養の豊かさは人生の豊かさ。世界にはたくさんの謎がアナタに解き明かされるのを待っていますよ!
宮崎駿作品『風の谷のナウシカ』腐海(ふかい)とは一体何?ご説明します! 実は正確には「ジブリ」ではない『風の谷のナウシカ』 『風の谷... 『風の谷のナウシカ』大ババ様が語る言い伝え・予言「その者青き衣をまといて…」とはどんな意味? 宮崎駿監督作品『風の谷のナウシカ』大ババ様が語る言い伝え・予言「その者青き衣をまといて…」とはどんな意味? 「風の谷のナウシカ」の名セ...