日本は地形の関係で、ほとんどの地域の水道水が軟水です。 ただし、水道水の原水の種類により、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分の量に差があります。ミネラル分が比較的多いのは地下水で、河川などの表流水やダムはミネラル分が少なめです。どの原水から採水して水道水を供給するかは地域で異なるため、日本の中でも硬度が低い水と高めの水が存在するのです。 硬度が低い地域は北海道や東北地方で、比較的高い地域は関東地方、沖縄です。各地域の硬度は、以下のようになっています。
北海道:29 東北:30 関東:67 中部:38 近畿:42 中国:35 四国:48 九州:47 沖縄:50
◇ 水道水の残留塩素はコーヒーの味に影響する? 細菌を消毒するための残留塩素や、水道管や貯水槽のサビなど、水道水はさまざまな雑味があります。水道水の雑味はコーヒーの味に多少なりとも影響し、コーヒー本来の味を損なうことがあるのです。 水道水の残留塩素は、煮沸や汲み置きで除去できますが、コーヒーを入れるたびにそれらを行うのはかなりの手間。ペットボトルのミネラルウォーターやウォーターサーバーではなく、水道水を使いたい場合、浄水器を取り付けると雑味の除去に効果的です。 また、朝にコーヒーを入れる際は、朝一の水をしばらく流しておくと、給水管のサビなどが排出されて雑味が少ない水になります。 水道水の残留塩素の効果や除去方法は、以下の記事でも詳しく説明しています。 関連記事: 水道水に塩素が入っているのはなぜ?除去することは可能なの? コーヒーの美味しい入れ方
最後に、コーヒーの美味しい入れ方をご紹介します。比較的簡単に入れられる、ペーパードリップ式を例に出して解説しましょう。 <必要な道具>
ドリッパー
ペーパーフィルター
コーヒーサーバー
ドリッパーは、底の抽出穴が1つのタイプと3つのタイプがあります。1つのタイプはゆっくりと抽出されるのでコーヒー成分が溶け出しやすく、濃い味わいになります。3つのタイプは素早く抽出されるので、あっさりした軽い味わいになります。好みで使い分けましょう。
◇ 美味しいコーヒーを入れる手順
ペーパーフィルターにコーヒーの粉を入れます。量の目安は、以下の通りです。
1杯分:10~12g
2杯分:20g前後
3杯分:25~30g前後
4杯分:35~40g前後
※UCC上島珈琲株式会社がご紹介している目安量を記載しています。好みによって量は調整しても大丈夫です。 出典: コーヒーを淹れる | おいしいコーヒーの淹れ方 | 知る・楽しむ | コーヒーはUCC上島珈琲
では、美味しいコーヒーを入れる手順をご紹介します。
作り方は以下の通り。
1:極細挽きのコーヒー粉を1Lほどの容器に入れる
2:そこへ水を注ぐ
3:10時間ほど冷蔵庫に放置する
4:ペーパーフィルターで濾す
以上の4ステップです。
これならペーパーフィルターさえあれば専用器具は必要ありません。
(このとき金属フィルターを使うと、よりコーヒー感を出すことができます)
お手軽に水出しコーヒーを始めるならこの方法もおすすめです。
ちなみに水とコーヒーのおすすめ分量は、
・水:600cc
・コーヒー:40g
となっております。
もしフレンチプレスをお持ちでしたら、それで代用することもできますよ。
3:水出しコーヒーパックを使う
3つめは一番簡単! ゆっくりゆっくりと24時間かけて点滴抽出した贅沢な水出しコーヒーの魅力とは | Akatsukiya(アカツキヤ)| 珈琲器具批評. 端的にいうと、麦茶パックのコーヒー版を使って抽出します。
こちらも1Lほどの容量がある容器に水を入れ、そこに水出しコーヒーパックを投入、そのまま冷蔵庫で10時間ほど放置します。
たったこれだけの作業でおいしいコーヒーが完成するんです。
みなさんの生活に当てはめてみると、より利便性の高さがわかると思います。
例えば、、、夜(20時頃)コーヒーパックをセットし、冷蔵庫へ→就寝→そして翌朝6~8時にはおいしいコーヒーが出来上がり! いかがでしょうか?これならだれでも簡単に作れそうですよね! 水出しコーヒーの起源諸説
水出しコーヒーは別名ダッチコーヒーとも呼ばれますが、その起源がオランダにあるという事ではなさそうです。
第二次世界大戦が起きるまではインドネシアはオランダの統治下にあり、当時のコーヒー抽出方法が、細かく挽いたコーヒー粉に水を入れ、一晩放置するというものだったそうです。
また、このような抽出方法が生まれた背景にはインドネシアで主に栽培されているコーヒーの品種がロブスタであった為という説もあります。
ロブスタは一般的に苦味が強く、飲みにくく感じる成分が他の品種に比べ多く入っており、その成分が抽出されにくい「水出しコーヒー」が考案されたというわけです。
他にも諸説ありますので、気になる方は調べてみるのもおもしろいかもしれませんよ! Kyoto Styleコーヒー? 【コーヒーと水の関係】水の硬度や温度はコーヒーの味にどう影響する? 2019/12/24
蛇口から出した水道水を沸かして、コーヒーを入れている方も多いはずです。しかし、水の硬度やpH、温度といった条件によって、コーヒーの味が変化することをご存じでしょうか? 今回は、コーヒーの味に深く関わる水の種類や条件、水道水を使うときの注意点について解説します。
コーヒーの味と水の硬度、pHの関係
軟水、硬水といった水の硬度は、抽出されるコーヒーの味に影響します。軟水と硬水とでは、コーヒーの味がどう変わるのでしょうか? コーヒーにはご存知の通り、 ポリフェノール が含まれています。
何と、赤ワインと同じぐらいの含有量です。
【ポリフェノールの健康効果】
抗酸化作用が肌の老化を防いでくれる
満腹中枢を刺激して過食を防いでくれる
血糖値の上昇をおだやかにして空腹感を抑える
動脈硬化、肝臓病、糖尿病予防効果がある
コレストロールを抑制してくれる
糖分の吸収を遅らせてくれる
コーヒーにはこんなにもたくさんの健康効果があるのですね。
過食を防いで、空腹感を抑えてくれるので、 ダイエット にちょうどいいですね。
コーヒーに含まれるポリフェノールは、「クロロゲン酸」とも言われ、脂肪燃焼効果が高いことが分かっています。
毎日水出しコーヒーを飲んで健康維持したいですね。
まとめ
健康効果も期待できるコーヒーは、毎日手軽に作ることができる水出しコーヒーが便利ですね。
ホットコーヒーとはまた違った味わいを楽しむことができます。
自宅で簡単に作れる水出しコーヒーの作り方もご紹介しましたので、ぜひ作ってみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考になれば幸いです。
【スポンサーリンク】ゆっくりゆっくりと24時間かけて点滴抽出した贅沢な水出しコーヒーの魅力とは | Akatsukiya(アカツキヤ)| 珈琲器具批評
水出しコーヒーとは?