電流と電圧の違い 回路を流れている電気の流れ のことを 電流 と言いました。一方で、 回路に電流を流そうとする力 のことを 電圧 と言います。 わかりやすく言うなら、消防車のホースから出てくる水をイメージしてください。ホースから出てくる水の量、これが電流です。では水の量を調節しているのはどこか、それは蛇口ですね。蛇口をあければ水は大量に出てきますし、蛇口をしめれば水の量は減ります。水がどれだけ排出されるのかをコントロールする蛇口の強さ、これが電圧にあたります。蛇口をあけた状態が電圧が大きい、蛇口をしめた状態が電圧が小さいと考えると、 電圧が大きければ大きいほど、電流も大きく なります。 電圧の単位 電圧は、 V(ボルト) という単位で表します。10ボルトは10Vと書きます。1Vの1000分の1の強さのことを1 mV(ミリボルト) と言い、1mVのさらに1000分の1の電圧の強さを1 μV(マイクロボルト) と言います。 電圧計 電圧の強さを測るためには 電圧計 という計器を使います。
電圧と電流の違いについてわかりやすいように、水鉄砲にたとえて説明してみます。 初めて耳にする人には、 電圧や電流 といっても、何しろ目に見えないものなので、ピンとこないかもしれません。 電圧と電流の違いは何?
コンセントの電圧は100Vとお伝えしましたが、じつはこの電圧がかかっているのは「片方の穴」のみです。 アース側とホット側に分かれている 壁についているコンセントの穴をよく見ると、穴の長さが微妙に異なることがわかるでしょうか。この穴の長い方(通常左側)は「アース(接地)側」、短い方(右側)は「ホット側」と呼ばれています。 このうち、アース側には電圧がかかっていません(0V)。また過電圧がかかった際の保護のため、電柱上の変圧器(トランス)部分で地面へとアースが取られています。一方ホット側には交流電気らしく「-100~100V」の間で周期的に変化する電圧がかかっており、触れると危険です。また電気工事のプロであってもアース側・ホット側を取り違えている可能性があるため、アース側でも屋内配線には触れないようにしましょう。 電圧の差によって電気が流れることができる 電圧がかかっていなければ一見すると電気は供給されないように思うかもしれません。しかし電流が流れるためには「電圧の差」が必要です。車1台分の幅しかないところに両方向から同じ台数の車を送り出しても、詰まってしまい車は通行できないのと同じことといえるでしょう。 そのためアース側には電圧をかけず「ホット側のみに」電圧をかけることで、はじめて電流を流すことができます。 どうして漏電は危険なの?
高周波誘電加熱の原理 2. 交流回路上での電圧と電流の関係 コンデンサに交流電圧をかけるとどうなるかを説明する前に、コンデンサのない回路に交流電圧をかけるとどうなるかを見てみましょう。(図3-2-1)はコンデンサのない回路に交流電圧をかけたときの電圧と電流の波形です。図の説明のとおり、交流電圧の増減はそのまま交流電流の大きさに反映しますので、交流電流の波形は電圧の波形とぴったりと周期が重なります。 図3-2-1/抵抗のみの回路と、交流電圧をかけたときの電圧と電流の波形 交流電圧【点線】は、スタート時点0から時間の経過とともに(右に向かって)徐々に上がっていき、最大電圧に達した瞬間から下がり始め、いったん電圧は0に戻ります(a点)。そののち、電圧の向きは逆になって徐々にマイナス方向に大きくなり、マイナスの最大値になった瞬間からマイナスは小さくなり始め、再び電圧0の時点に戻ります(b点)。交流電圧の波形はこれを1サイクルとして繰り返します。 コンデンサのない回路では、交流電圧の増減はそのまま交流電流【黒い線】の大きさに反映しますので、交流電流の波形は電圧の波形とぴったりとサイクルが重なります。
桜木建二 ところで、人間に電気が流れるとビリッと感じることがあるよな。しかしただそれだけではすまないときもあるんだ。例えば雷に人が打たれて死亡するケースも1年に数件発生する。 それではこのとき人の生死に関わるのは電流か電圧どっちだと思う? 答えは電流だ。大きな電流が流れると筋肉が動かなくなったり、心臓が止まったりする。だいたいだが20mA程度の電流が人体に流れると生死に関わると言われている。電圧に関しては電流を流そうとする力が電流であるから理論的には電流の元の電荷がなければどれだけ電圧が人体にかかっても問題ないんだ。 ただ人体にも電気が流れるので電荷が存在する。だいたい42V以上が危険な電圧といわれているな。42V、しにボルトとよく電気関係の人たちの間で言われている。 オームの法則 image by Study-Z編集部 今まで個別に電流、電圧、抵抗についてみてきました。いよいよこれからはこの3つの関係に着目して電気のルールに迫っていきます!