皆さんが静かになるまでにそんなに時間かかりませんでしたよ!」 「じゃあ別にいいじゃねぇか! !」 「むしろ皆さん、最初からずっと静かでしたよ! !」 「なおさらいいじゃねぇか! !」 「先生、この5分の間にソシャゲのガチャを引こうと思っていたのに! !」 「知らねぇよ、それは! !」 「今日までの限定ガチャなんですよ! !」 「いや、マジで知らねぇよ、それは! 皆さんが静かになるまで. !」 いつものように先生と舌戦を繰り広げるユウゴ。 そんな彼の奮闘も虚しく……。 結局、授業を早めに切り上げることによって、トニー先生は無事期間限定ガチャを引くことができたという。 ちなみに、生徒たちに見守られながら引いたそのガチャは、見るも無残な大爆死だったという。 お読みいただき、誠にありがとうございました。 奇怪な言動で生徒を黙らせる変な先生のお話はいかがだったでしょうか。 気に入っていただけていたら嬉しく存じます。 最後になりますが、小説ページ下部に、現在連載中の異世界コメディーのリンクを貼っております。 もしよろしければ、そちらもご一読いただけると嬉しく存じます。
ここはとある中学校の教室。 問題児たちが集まっていることで有名なこのクラスは、授業を担当する先生たちにとって悩みの種であった。 今日もまた一人。 新任のリスニングの講師――トニー先生が英語の教材を抱えながら教室の扉を開いた。 「はーい! 皆さん、お静かにー! 授業を始めますよー!」 しかし、問題児たちは、突然初老の外国人が現れたというのに、話を止めず、いつまでも騒ぎ続けている。 これがいつもの光景。いつもの喧騒。 一番前の席に座っている少年――ユウゴが初めて見る先生の顔に気付いた後も、この熱気は中々冷めることはなかった。 それから少しして、ようやく教室が静かになり始めた頃。 「はーい! 皆さんが静かになるまでに5分かかりましたよー!」 ストップウォッチを掲げながらそう叫ぶトニー先生。 「初日からそんなに怒らないでよ、先生。それにさぁ、ストップウォッチ持参って、ちょっと細かすぎるんじゃない?」 只今絶賛反抗期真っ盛りであるユウゴは、トニー先生の声の圧にも一切怖じ気づくことなく、舐め切った態度でそう言い放った。 「いえ、私は別に怒っていませんよ」 「えっ?」 「ただ、事実を提示しただけです」 笑顔でそう返すトニー先生。 「事実? どういうこと?」 「さぁさぁ! リスニングの授業を始めましょう! 皆さん、教科書の35ページを開いてー!」 置いてけぼりにされたユウゴは、「これまた変な先生が来たな……」と、呟きながら―― 自己紹介もせずにカチャカチャとオーディオ機材の操作をし始めた怪しげな先生をただ眺めていた。 ◇ ◇ ◇ その次の日。 トニー先生が大声を上げるも、初日の物珍しさも薄れ、生徒たちは 依然 ( いぜん) として騒ぎ続けている。 見なれた光景。聞きなれた喧騒。 しかし、 嗅 ( か) ぎなれない芳香が生徒たちの鼻腔をくすぐり、教室が静まり返る。 「はーい! 皆さんが静かになるまでに……」 周囲につられるようにして、ユウゴもトニー先生に視線を向ける。 「先生、カップラーメン作っちゃいましたよー!」 「へっ! ?」 「しかもこれ、もう半分食べちゃいましたよー!」 「いや、お前、早弁してんじゃねぇよ! 皆さんが静かになるまで5分かかりました. !」 ユウゴはトニー先生に鋭くツッコミを入れた。 「お前じゃないでしょう? トニー先生でしょう?」 「名前……初耳なんだけど」 「いいですか?
?」 唐突に出題された計算問題に、ユウゴの頭はパニックになった。 「何分かかったか分かる人ー!」 「それはまぁ……。いつも通り5分でしょ?」 「このとき、風や空気の抵抗は考慮しないものとします」 「いや、設定細かいな! そんな細かい設定はいいんだよ! 5分だよ、5分! !」 「しかし、地面との摩擦は考慮するものとします」 「何それ、急に難しい」 「加えて、重力による抵抗も考慮するものとします」 「それはヤバすぎぃ! !」 そんなユウゴの悲鳴も虚しく……。 まだ習っていない激ヤバ係数との兼ね合いによって、生徒たちは今までにないくらい静粛に物理演算を試みたという。 ただ、本当にヤバいのは、太郎くんと次郎くんの軽車両並みの足腰の強さであることに気付いた者は少なかったという。 そして、また次の日。 今日は、いつも以上にトニー先生の様子が変だった。 いや、変どころの騒ぎではない。 トニー先生の姿がどこにも見えないのである。 いつの間にか教卓の上にリスニング用のオーディオ機材が置かれており、先生の気配がどこにもないのである。 現在思春期の絶頂ど真ん中にいるユウゴも、流石に不安になってきた。 すると、そのオーディオ機材から先生の声が聞こえてきた。 「はーい! 皆さんが静かになるまでに、先生、風化して塵になっちゃいましたよー!」 「いや、俺たちそんな何万年も騒いでないから! !」 ユウゴの鋭利なツッコミ。 そのすぐ後、「はははっ、冗談冗談!」と笑いながら、教卓の裏側からトニー先生が姿を現した。 「けどね……」 トニー先生が上着を脱ぎ出す。 「皆さんが静かになるまでに、先生、苔むしちゃいましたよ?」 そう言って先生が黒板の方を向くと、彼の背中――白いシャツにびっしりと緑色の苔が 繁茂 ( はんも) していた。 「だから、俺たちそんな何千年も騒いでないから! !」 またしても入るユウゴの尖ったツッコミ。 すると―― 「はははっ、冗談冗談!」 トニー先生はおどけて笑いながら、苔むしたシャツを脱ぎ出した。 「けど、皆さんが静かになるまでに、先生、文化的価値を帯びちゃいましたよ?」 シャツの下から現れたTシャツには、「I am 保護対象」とプリントされていた。 「だから、俺たちそんな何百年も騒いでないから!! っていうか、ちょっとずつ年数が少なくなっていくのは何!
2 もしくは Kibana 7.
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2 ^ The Elastic Story - elastic ^ ElasticSearch Serverを翻訳しました - @johtaniの日記 2nd・2014年3月3日 ^ 惣道哲也『Elasticsearch実践ガイド: Elasticsearch、Logstash、Kibanaによるログ収集・解析・可視化』 インプレス 〈Impress top gear〉、2018年。 NCID BB2638936 。 ^ " DB-Engines Ranking - popularity ranking of search engines " (英語).. 2016年1月10日 閲覧。 ^ Horohoe (2014年1月6日). " Wikimedia moving to Elasticsearch " (英語). Wikimedia blog. 2014年2月21日 閲覧。 ^ " From Hackathon to Production: Elasticsearch @ Facebook " (英語).. 2016年5月24日 閲覧。 ^ " StumbleUpon | Developer Blog " (英語). 2014年2月21日 閲覧。 ^ " Blog of Data " (英語).. 2015年3月25日 閲覧。 ^ " ElasticSearch helps Mozilla Metrics team " (英語). 2014年2月4日 閲覧。 ^ " Full Text Search on Quora " (英語). 2014年2月4日 閲覧。 ^ " foursquare now uses Elastic Search (and on a related note: Slashem also works with Elastic Search)! | Foursquare Engineering Blog " (英語). 2014年2月21日 閲覧。 ^ " Oculus: The metric correlation component of Etsy's Kale system " (英語). 2014年2月4日 閲覧。 ^ Petar Djekic. " Architecture behind our new Search and Explore experience " (英語).