2020年10月16日、IOCのトーマスバッハ会長は「日本の大会組織委員会との協議の結果、マラソンと競歩の会場を札幌に変更することに決めた」と発表しました。 その後、IOCの調査委員会が開催され、11月1日に 札幌への変更が正式決定 しました。 これは、2019年9月末~10月はじめに カタールの首都ドーハで行われた世界陸上競技選手権が、過酷な環境で行われたことが原因 のようです。 ドーハの気温は30℃を超え、湿度は70%ということで、日本の夏と似た気候でした。 ドーハの世界陸上では、日中の暑さを避けるために競歩は23時30分、マラソンは23時59分にスタートすることにしましたが、女子マラソンがスタートした時の気温は32. 7℃、湿度は73. 【2020年】東京(関東)の暑さはいつまで続く?ピークと涼しくなるのは?. 3%あり、選手68人中、28人が棄権をし、男子50km競歩では選手46人のうち18人が棄権しました。 これほど多く棄権者が続出したことで、 2020年東京オリンピックの開催に関しても暑さに対する懸念が深まり、バッハ会長は「マラソンと競歩は札幌で開催する」と発言した のです。 その後、IOCの調査委員会が開催され、11月1日に東京都の小池都知事、IOCのジョン・コーツ副会長、大会組織委員会の森会長、橋本聖子五輪相、それぞれのトップが一堂に会し話し合い、札幌への変更を決定しました。 IOCのジョン・コーツ副会長は、以下の4つの合意点を発表しています。 1.会場変更の権限はIOCにある 2.札幌移転の追加経費は東京都に負担させない 3.既に都東京都、大会組織委員会が支出したマラソン、競歩に関する経費で今後、東京都が活用できないものは東京都に負担させない 4.マラソン、競歩以外は東京都外に移転させない 東京都知事は東京での開催を主張しつづけましたが、 「1. 会場変更の権限はIOCにある」という観点から、反対することができず、「合意なき決定」としてやむなく了承した そうです。 新型コロナウイルスの影響でオリンピック・パラリンピックは2021年に延期になりましたが、基本的な競技日程はなるべく変更しない方向で調整が進んでいるようです。 真夏の開催であることは変わりなく、マラソンと競歩は札幌で行うことに変更はないと、現時点では発表されています。 東京オリンピックがどうして真夏に開催されるのかがわかりましたね。 真夏の開催ということで、熱中症が心配されていますが、競技の開催時間を早朝や日没後に設定したり、ミストシャワーの設置、冷却グッズの配付など、いろいろな対策が進められているようです。 新型コロナウイルスの影響で開催が一年延期となり、すでに決まっていたボランティア、チケット購入者をどうするのか、会場確保は大丈夫なのかなど、さまざまな問題がありますが、無事に開催できるよう祈りたいですね。 関連: 体育の日が「スポーツの日」になったのはいつ?名称変更されたのはなぜ?
高齢者は暑さを感じにくい? ( オトナンサー) 8月17日、浜松市で国内の歴代最高気温に並ぶ41. 1度が観測されるなど、命に関わる危険な暑さが続く中、熱中症による死者や搬送者が相次いでいます。同16日に熱中症で搬送された東京都内の男女252人のうち約6割が70歳以上だったという報道もあり、高齢者の熱中症への警戒やエアコンの積極的な使用が呼び掛けられています。 ネット上では「高齢者は暑さを我慢しがちなのでは?」という声がある一方で、「うちの親もエアコンを使いたがらないし、使うときも設定温度が高いから困っている」「親が年を取るにつれ、暑さに鈍感になっている気がして怖い」など、高齢者の「暑さの感覚」について疑問を持つ人も多いようです。 「高齢になると暑さを感じづらくなる」のは本当でしょうか。医療ジャーナリストの森まどかさんに聞きました。 体の「温度センサー」の働きが低下 Q. 夏場、高齢の親の行動を見て「暑さを我慢しているというより、暑さに鈍感になっている気がする」と感じる人が多いようです。高齢になると暑さを感じにくくなるというのは本当でしょうか。 森さん「本当です。人の体温調節のシステムは、皮膚の温度受容器(温度センサー)で環境温度を感知し、その情報が脳の視床下部にある体温調節中枢に送られ、そこから、体温を一定に保つための指令が出されるという仕組みです。この温度受容器の働きは、老化とともに低下していきます。そのため、一般的に高齢者は、気温が高くても暑さを感じにくい傾向があるのです」 Q. 暑さを感じにくくなると、日常生活上でどのようなリスクがあると考えられますか。 森さん「『暑い』と感じたとき、通常は体温調節のシステムが働き、毛細血管を拡張させて血流を増やすことで体内の熱を放出します。さらに汗をかくことによって、汗が蒸発するときに熱が奪われ、体温が下がります。また、『暑い』と感じることで、エアコンの使用や設定温度の調節、着ている服を調節するといった行動を取ります。しかし、暑さ自体を感じなくなれば、自分では気付かないうちに脱水や熱中症が起きるリスクがあります。これが、熱中症になる高齢者が多い一因です。 熱中症以外にも、温度感受性が鈍ることで低温やけどのリスクもあります。トイレの暖房便座や温風乾燥でも低温やけどの報告があります」 Q. 残暑払いとは?暑気払いとは何が違う?意味や時期について解説 | 暮らし | オリーブオイルをひとまわし. 暑さを感じにくいこと以外にも、高齢者の熱中症リスクが高い要因があるのでしょうか。 森さん「高齢者は『熱中症弱者』ともいわれ、老化に伴うさまざまな体の機能の低下によって、熱中症のリスクが高くなると考えられています。高齢になると、体内の水分の割合が少なくなる上に、『喉が渇いた』と感じにくくなるため、脱水が起こりやすくなります。これが要因の一つで、脱水により体内の水分と塩分のバランスが崩れることで体温調節が効かなくなると、熱中症につながります。 また、老化によって発汗機能が低下し、熱を放出しにくくなるため、体内に熱がこもって体温を上昇させるという要因もあります。暑さを感じにくいことも含め、こうした高齢者の特性は熱中症のリスクを高くします。厚生労働省『人口動態統計』によれば、2018年の熱中症死亡者数の81.
ペースを調整する どうしても暑い中を走りたいときは、目標を変更することも必要。たとえば、20キロのロング走を5分/ kmで走る予定のときは、距離を15kmに抑えるか、ペースを5分30秒/ kmに落とす、などと調整する。それの場合、400メートルを10本、1本2分でと考えているなら、8本にするか、ペースを2分10秒に落とす、など調整して。このように距離や時間を減らしたとしても、暑い中でのワークアウトの価値は十分。涼しくなれば、パフォーマンスがぐっと上がっているのを実感できるはず。 暑い日のレースに備えるなら、はじめはいつもに比べてゆっくりのスピードでもOK。暑さに体が慣れるにつれて体温調節が上手くできるようになってくるから、それに合わせて少しずつ練習の強度を上げていくのが効果的。 灼熱の太陽の下で、自己記録を更新しようなど思わないこと。ランニングウォッチやカレンダーに振り回されては元も子もない。暑いときは決して無理せず。 7. 頭と体に水を浴びる 頭から水を浴びることができるように予備の水を持ってく。冷たい水は気分もさっぱりリフレッシュしてくれる。 8. 体を冷やす トレーニング後はきちんと体を冷やすこと。シャワーを浴びる前に、バンダナに氷を入れて首の後ろを冷やすのも効果的。女性なら、スポーツブラの背中にアイスパックや凍ったペットボトルを挟めば、すぐに涼しくなれる。ハンドタオルを凍らせてクーラーボックスに入れていくのもおすすめ。 9. 体の声に耳を傾ける 自分の体が発するシグナルをキャッチできることはとても大事。気分が悪い、目が回る、くらくらするなど体の異変を感じたら、すぐに走るのを止めて休憩すること。ストイックなランナーは暑いのについ無理をしてしまいがち。でもこれは熱中症や心臓発作の引き金になることもあるから気を付けて。 パート3:実は外で走らなくてもいい?! 10. 炎天下より屋内で走ろう! これだけ暑いと、外で走るのは嫌だなと感じるときがあって当然。プールの中で泳いだり歩いたりなど、いつもとは違う要素を取り入れたトレーニングがおすすめ。それでも走りたい時は、冷房の効いた屋内でランニングマシーンを使ったトレーニングを。スピニング、ヨガ、ダンスなど屋内でできるスポーツも楽しいもの。何か新しいことを始めてみては。 ランニングアイテムはこちら TRANSLATION:Yuka Taniguchi