ヴィヨンの妻 出版年月 1950年12月 3位 畜犬談 読みやすさ ★★★★ 「私は、犬については自信がある。いつの日か、かならず喰いつかれるであろうという自信である。」冒頭から主人公の犬嫌いに笑えます。何故ここまで犬嫌いになってしまったのか、理由を知ると大したことではないのですが、終始犬との攻防が描かれているという珍しい作品です。 本作の主人公は、現代で言う「ツンデレ」ではないでしょうか!犬が大嫌いなのに、不思議と犬たちに好かれてしまう主人公。嫌いなあまり、犬が視界から消えると不安になり結局いつも犬を追いかけているあたり、病的なのに何だか可愛いと感じられるのは私だけでしょうか(笑) ポチと名付けた犬と主人公との奇妙な生活は、何とも滑稽で愛らしい。「薄気味悪い」とか「いやらしい」とかまじめくさった様子で綴りながらも、徐々にポチなしでは生活できないようになる過程がなんともユーモラスです。『きりぎりす』という作品集に収録されています。 『畜犬談』が収録されている作品はこちら! きりぎりす 出版年月 1974年10月 4位 女生徒 思春期の女の子の感情が、徹頭徹尾一人称で描かれているという異色の作品です。人間って意識していないときでも、常に「何か」を考えているものですよね。今日の夕飯のこと、人に対する好悪、言葉になる前に霧散していくさまざまな感情。それをここまで正確に文章にした太宰は、本当にすごいとしか言いようがありません。 主人公は、ごくごく普通の女の子。家の手伝いをしているとき、お客さまの接待をしているとき、お父さんのことを考えているとき。そんなときに浮かぶとりとめもない感情が、この作品にはすべて描かれています。まるで、一人の女の子の妄想をそっと覗き込んでいるような、そんなユニークさがあるんです。 それにしても、ここまで女性の気持ちが分かる太宰治…。さぞやモテるだろう。いや、だから実際にモテていたのか。ふと、本作を読みながら当時の太宰人気の秘密が見え隠れしたのでした(笑) 『女生徒』が収録されている作品はこちら! 5位 グッド・バイ 短編集『グッド・バイ』には、16の作品が収められていますがやはり白眉は表題作。これ、本当に面白いんです!ただ、惜しむらくは『グッド・バイ』を書いている途中に太宰が自殺してしまったので、未完のまま終わってしまったということ…。本作が完結していたら、間違いなくsakuraの1位に挙げたことでしょう。 主人公の田島は、さまざまな愛人との過去をすべて清算するために、絶世の美女・キヌ子と仮の夫婦を演じます。田島の愛人はおしなべて美人揃いなのですが、キヌ子はそれを上回る美女。それを見せつけることで、愛人たちに別れ話を持ちかけようという算段です。 タイトルから『人間失格』のような暗い作品を連想されると思いますが、実際はまったく正反対。ひたすら人を食ったようなコミカルな語り口が心地良く、あっという間に読み終えてしまいます。キヌ子の見た目とは違うはすっぱな性格と、彼女に振り回される好男子・田島との関係が面白く、2人のラストを知ることができないのが残念で仕方ありません。 『グッド・バイ』が収録されている作品はこちら!
グッド・バイ 出版年月 2008年9月 太宰治のおすすめ中編5選<スタッフ厳選> それでは、次は太宰治のおすすめ中編小説をご紹介します。どれも現代人に人気の作品ばかりなので、タイトルだけは知っている…という人も多いはず。でもヘタに手を出してしまうと、中にはとことん打ちのめされてしまったり、鬱々としてしまったりという作品もあります。あなたに合うのはどの作品か、ご自身で判断なさってくださいね。もちろんコンプリートするのがベストです! 1位 人間失格 読書感想文でも根強い人気がある『人間失格』は、お世辞にも読みやすい作品とは言えません。ですが、ここまで自らの醜態いわばダメ男っぷりをさらけだした作品は、『人間失格』を置いて他にはないのではないでしょうか。本作は太宰の遺書とも噂されており、主人公と太宰の奇妙な符合にゾクリとさせられる人も多いはず!
基本情報 作品ID 275 作品名読み じょせいと 作品名 女生徒 文字遣い種別 新字新仮名 著作権残存 なし 初出 「文学界」1939(昭和14)年4月 公開日 1999-02-16 最終更新日 2011-05-22 人物情報 人物名読み だざい おさむ 人物名 太宰 治 ローマ字 Dazai Osamu 役割 著者 太宰 治 の他の作品を見る ブラウザで読む 青空文庫のXHTMLファイル で読む BiB/i で読む で読む 青空 in Browsers で読む えあ草紙・青空図書館 で読む 調べる 青空文庫の図書カード を開く 国会図書館サーチで検索する CiNii Booksで検索する カーリルで検索する ブクログ でレビューを読む 作品をダウンロードする 青空文庫形式のテキストZIPファイルをダウンロードする PDF(小)ファイルをダウンロードする PDF(大)ファイルをダウンロードする EPUBファイルをダウンロードする
オンライン法要 更新日: 2021年1月14日 オンライン法要など、臨済宗で読まれるお経、般若心経です。読経前には身の回りを片づけ、気持ちを落ち着かせましょう。読経中は、落ち着く場所かお仏壇の前、お墓の前などで、お坊さんの読経を聞きながら手を合わせ、ご焼香、線香を供えるなどを行う時間でもあります。タイトルの用途や各種オンライン法要にお使いください。 この動画を再生してオンライン法要を実施する場合に当ウェブサイト上で紹介している仏事証書など、個別の回向が依頼できます。 3分法要 般若心経(オンライン法要)寺や自宅の仏前で袈裟をつけた僧侶が読経する姿 💡あなたにおすすめのページ💡 お坊さんが戒名や故人名を含む法要実施→仏事証書で確認(1000円)。法事や葬儀告別供養、祈願、ペット供養。オプションで戒名授与、開眼、閉眼も可能 << 戻る - オンライン法要
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