コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分をサプリメントで摂っても、その吸収率やいったん体内で分解される作用などの都合上、肌のたるみ改善に確かな効果が望めるとは言い切れないことが分かりました。 ここでご紹介する 「プラセンタエキス」 も、美肌のためにサプリメントとして摂取することを推奨される機会の多い成分です。プラセンタとは 「胎盤」 を指し、哺乳動物の胎盤から抽出したエキスが実際に用いられています。コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分と最も大きく異なるのは 「細胞成長因子」 が含まれている点で、細胞の成長や新陳代謝を促す作用を持っていることでしょう。成長因子の作用がたるみやシワに働きかけ、若々しい肌を保って見た目年齢にアプローチするといわれています。 なお、「植物性プラセンタ」と記載されているサプリメントは植物の「胎座」のエキスを含んでいますが、植物の胎座には先にご紹介した成長因子は含まれません。身体の働きを活性化させるといわれる成長因子は、哺乳動物の胎盤エキスにしか含まれていませんから注意が必要です。プラセンタエキスが含まれたサプリメントを選ぶときには、馬や豚など 動物性のプラセンタ を使用していることを確認するようにしましょう。もちろん、安全性が保たれていることも製品表示などで確かめるようにしてください。 ■プラセンタエキスの摂り方で、たるみへの効果は変わる? 1. 化粧品などで皮膚に塗る方法 プラセンタエキスはサプリメントだけでなく、化粧品に含まれていることも多い成分です。化粧品などでプラセンタエキスを皮膚に塗った場合、肌の ターンオーバー(生まれ変わり)を促進 する作用があるとされています。同時に、肌内部でのNMF(天然保湿因子)やセラミドの産生も促すため、肌のハリや潤い、バリア機能を保つことに効果的とされています。 ただし、含まれるプラセンタエキスの分子の大きさによって皮膚への吸収効率は異なります。より高い効果を望む場合は、 低分子化されたプラセンタエキス を使用していることが明記されたものを選ぶとよいでしょう。 ただし、化粧品は薬ではありませんから、目に見えるレベルでたるみを改善できるとは考えないほうがよいかもしれません。現在の状態を可能な限り維持したり、これから肌のたるみが起こることを極力防いだりするための 「予防」 の意味合いで使用することが得策でしょう。 2.
民族衣装の形状や文様、素材などには、気候風土ばかりか、民族の歩んだ歴史、暮らしぶりや思想、思考などが表われている。文化学園服飾博物館のコレクションの中から、世界69か国の民族衣装を豊富な写真で紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】 世界69カ国の民族衣装を約500点の写真からビジュアルで楽しめる! 民族衣装が語る気候風土や民族の歴史と暮らし。その素材や技法も解説。 民族衣装はお祭りや結婚式など、とくべつな機会に着るものであると思われがちですが、そうではありません。 もともと気候や風土、暮らし方などによってその地域の人々の生活に適応する理にかなった形態が生じるとともに、 それが時代や社会状況、さらに異民族の影響などによって変化してきたものです。 民族衣装の形状や文様、素材などには、気候風土ばかりか、民族の歩んだ歴史、 暮らしぶりや思想、思考などが表れておりまさに「服は口ほどにものを言う」のです。 グローバル化によってさまざまなものが画一的になる中、民族衣装は世界には多様な価値観が存在することを教えてくれます。 衣服はただ人を覆うだけのものではなく、「装うこと」で何かを表したり、意味を込めたりする、それは現在の私たちも同じです。 本書では文化学園服飾博物館のコレクションの中から各国の民族衣装を紹介します。 私たちが毎日何気なく着る衣服について、意識を向けるきっかけとなれば幸いです。【商品解説】
内容(「BOOK」データベースより) 今から約3万年から4万年前の後期旧石器時代、先史人たちは、植物の茎をうまく利用して、長くて丈夫な紐をつくることを発見した。人々は、このような紐で前掛けや被り物をつくり、さらに染め織りの技術を高め、膨大で驚くほどさまざまな衣類のアイデアを生み出していく。日々の暮らしや特別な儀礼の中で身につけてきた衣服や装飾品の数々を、各地域の自然環境や歴史的背景についても解説しながら、約1000点の図版とともに紹介する。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) アナワルト, パトリシア・リーフ カリフォルニア州立カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)付設フォーラー文化史博物館地域衣装研究所所長。ジョン・シモン・グッゲンハイム記念財団およびロンドン古代協会特別研究員。2015年逝去 蔵持/不三也 1946年栃木県今市市(現日光市)生。早稲田大学第一文学部卒。パリ大学ソルボンヌ校修士課程・パリ社会科学高等研究院博士課程修了。早稲田大学名誉教授。文化人類学・歴史人類学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ISBN/カタログNo : ISBN 13: 9784899774969 ISBN 10: 4899774966 フォーマット : 本 発行年月 : 2019年06月 追加情報: 176p;26 世界69カ国の民族衣装を約500点の写真からビジュアルで楽しめる! 民族衣装が語る気候風土や民族の歴史と暮らし。その素材や技法も解説。 民族衣装はお祭りや結婚式など、とくべつな機会に着るものであると思われがちですが、そうではありません。 もともと気候や風土、暮らし方などによってその地域の人々の生活に適応する理にかなった形態が生じるとともに、 それが時代や社会状況、さらに異民族の影響などによって変化してきたものです。 民族衣装の形状や文様、素材などには、気候風土ばかりか、民族の歩んだ歴史、 暮らしぶりや思想、思考などが表れておりまさに「服は口ほどにものを言う」のです。 グローバル化によってさまざまなものが画一的になる中、民族衣装は世界には多様な価値観が存在することを教えてくれます。 衣服はただ人を覆うだけのものではなく、「装うこと」で何かを表したり、意味を込めたりする、それは現在の私たちも同じです。 本書では文化学園服飾博物館のコレクションの中から各国の民族衣装を紹介します。 私たちが毎日何気なく着る衣服について、意識を向けるきっかけとなれば幸いです。 【本書の構成】 第1 章 民族衣装の基本 第2 章 各国の民族衣装 第3 章 民族衣装で世界がわかる