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光文社 (2006年2月9日発売) 本棚登録: 2967 人 感想: 315 件 ・本 (310ページ) / ISBN・EAN: 9784334740207 作品紹介・あらすじ しがない貧乏学生・戸村流平にとって、その日は厄日そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ! かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに?
輕妙な語り口と深刻でない事件の雰囲気が妙に愉しい一作。これでカッパ登竜門一期生の作品は全部讀んだことになります。 本作を後回しにしていたのは、單に何かユーモアミステリっぽい軽すぎる雰囲気と、他四作に比べて重厚さに乏しいところが自分の好みではないかなと思っていた次第でして、しかし實際に讀んでみれば、この語り口と架空の地方都市での事件という設定がうまい效果を挙げていて、なかなか愉しめました。 deltaseaさん がとりあげていなければ多分素通りしていたと思います。 本作は架空の地方都市烏賊川市を舞台にした物語で、主人公である戸村流平は私立大學の映画学科の學生という設定。プロローグでこの烏賊川市のことがさらりと語られ、第一章の「事件以前」で流平と被害者の關係のおおよそが明らかにされます。 興味深いのは、第二章となる「事件一日目」の冒頭、「さて、それではさっそく事件当日の出来事について語ることにしよう」と、物語における視點の問題についてひとくだりの講釈を始めるところで、作者は多分にミステリの書き方というものに自覺的であることがここからも分かります。 「この物語の語り手は誰なのだ?」という讀者に對する問いかけや「神の視點」について切り出すところなど、ニヤリとさせられる書き出しが多いのも本作の特徴でしょうか。 更には物語の主人公である「流平が風呂に入っている時間を利用して(?
東川篤哉「密室の鍵貸します」 密室ものが続きます。 初めての東川篤哉。 ユーモアミステリーかと思ってたらびっくりした。 しっかりと本格ミステリーだった。 と言うと、まるでユーモアミステリーが本格ミステリーよりも位が低い、というように見えてしまうけど、あくまでジャンルというか重きを置いている部分が違うじゃないですか。 ユーモアに重きを置いているのか、トリックに重きを置いているのか。 緊張を持続させていかなければいけない本格ミステリと緊張と緩和を繰り返すユーモアミステリ、相性が悪いはずなんですよ。 この本ではこのユーモアミステリというジャンル自体が読者に対する叙述トリックのようで、テンポの良い会話に引っ張られてスイスイ読んでいく(言葉悪く言うと油断している)とミステリ部分(ハウダニット・ホワイダニット)で驚きが。 こういう驚きを味わいたくてミステリーを読んでるのでうれしい。楽しい。大好き。 あらすじ しがない貧乏学生・戸村流平にとって、その日は厄日そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ! かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに?
ホーム > 文庫 > 光文社文庫 > 密室の鍵貸します ミッシツノカギカシマス 2006年2月9日発売 定価:586円(税込み) ISBN 978-4-334-74020-7 光文社文庫 判型:文庫判ソフト 長編推理小説 密室の鍵貸します しがない貧乏学生・戸村流平にとって、その日は厄日そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ! かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに? ユーモア本格ミステリの新鋭が放つ、面白過ぎるデビュー作!
発行者による作品情報 しがない貧乏学生・戸村流平(とむらりゅうへい)にとって、その日は厄日(やくび)そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ! かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに? ユーモア本格ミステリの新鋭が放つ、面白過ぎるデビュー作!
東川篤哉(著) / 光文社文庫 作品情報 しがない貧乏学生・戸村流平(とむらりゅうへい)にとって、その日は厄日(やくび)そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ! かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに? ユーモア本格ミステリの新鋭が放つ、面白過ぎるデビュー作! もっとみる 商品情報 以下の製品には非対応です この作品のレビュー 肩の力をぬき、笑いながらミステリーを読みませんか? ミステリーというと殺人事件が定番で殺され方や犯人の動機などで 必ずと言っていいほど話が重くなりますよね。 そんなミステリー業界に隕石を投げつけたのが著者の東川篤哉さんです。 ユーモアミステリーという … 新ジャンルでミステリー作品を明るく笑わせながら読ませてくれます。 初めて読む方には内容が薄いんじゃないの? 密室の鍵貸します 試し読み. 陳腐なトリックじゃないの? と思われるかもしれません。私もそう思ってましたから。 でも、内容は本格ミステリーで満足できる完成度になっています。 ■批評 20年位前に「EVE BURST ERROR」というゲームがセガサターンでありましたが、 それと同じ形式で話が進みます。 1つの事件を追う探偵視点と警察視点のパートが交互に続きます。 金田一少年の事件簿や名探偵コナンにある物を大掛かりなトリックはありません。 推理のネタも証言者の発言をもとにアリバイを崩していく形が中心になります。 探偵ものと言えば、金田一耕助・明智小五郎などたぐいまれな推理力と圧倒的な存在感がありますが、このシリーズの探偵:鵜飼守男にはそんなものはありません。 ※推理力は多少あります…。 悪く言うとダメ人間の部類かと。 私は仕事帰りに電車の中で読みましたが、 あまりのおもしろさに笑ってしまいました。 窓に映った乗客の冷ややかな視線がひじょ~につらかった…。 続きを読む コメディタッチの推理小説 ドラマ「私のきらいな探偵」の原作本。登場人物の軽妙なやり取りに思わず笑ってしまう。トリックはまじめに考えると解けなくなる。こんなコメディタッチの推理小説もありかな。 すべてのレビューを見る 新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。 ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
紙の本 密室に鍵はあるのか 2017/01/29 18:14 0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。 投稿者: のぉちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る 最初は犯罪プロデュースかと思った でも、最後まで読んで確かに鍵を貸すだわと思ってました 鵜飼探偵のクズっぷりが好きです そして容疑者になった彼もクズっぷり つっこみ役の朱美が何か可哀想になってくる 深夜のドラマも同じようになってるけど、ちょっと役割が違うのに、鵜飼探偵のダメさは健在 好きです 読んで悔いなし!! 『密室の鍵貸します』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター. 2015/12/29 22:55 投稿者: ひろはる - この投稿者のレビュー一覧を見る 私は探偵系の話が大好きなので、この本を手に取りました。 この本をみて、「密室の鍵貸します」ってなんだ?って思ってましたが、最後には、ああ~なるほどね! !っとなりました。 最後は多分、誰もが予想しないような結末になってるので、ええ~! !っと叫びたくなるなと思いました。 最後まで読者を裏切らない そんな本だなと思います!! ユーモアミステリー 2008/05/16 21:42 2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。 投稿者: ふるふる - この投稿者のレビュー一覧を見る 本格ミステリーであり、ユーモアミステリーでもある。 楽しく読める。 読後感がほぼよい。動機がちょっと。 著者の他の作品も読みたくなる。 電子書籍 意外に謎解きモノでした 2020/04/18 11:37 投稿者: 再版 - この投稿者のレビュー一覧を見る 自らの愚行で難事件化させる容疑者(シロ)の話なんて、面白いかね。墓穴を掘れば掘るほど不可能犯罪が簡単に設定できてしまうように思いますが。 ギャグっぽいモノを期待していたが、意外に謎解きモノでした。