我が子に自尊心や満足感を与えることなく,強制するように教えていると,そう遠くない時期に我が子は,親から離れて行ってしまいます。 「家族を大切にしたい。お母さんといるとほっとするし,楽しい。」 と言ってくれる関係は,山本五十六の「やってみせ」にあるのですね。 関連記事 471. なぜ,夫婦は「夫婦げんか」をしてしまうのでしょうか? (2020/05/08) 873. 目の前にあるものを不思議がったり面白がったりする子ですか! (2021/06/15) 653. 我が家の玄関には,靴がきちんとそろえてありますか? (2020/11/06)
山本五十六 連合艦隊司令長官、山本五十六と言えばこの言葉。というほど名言中の名言。あまりにも有名すぎて取り上げるのをためらったが、ここはひとつ、初心に返ってみようと思う。 この言葉には続きがある。 ご存じかと思うが取り上げてみよう。 「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」 子は親の背中を見て育つ。 子は親の鏡・・・。 部下は上司の姿を良く見ているもの。 口では立派なことを言っても、行動が伴っていなければ聴く耳は持たないし尊敬もされないから、上司の小言と部下の態度は堂々巡り。 まずは、自分がやってみせる。 人間以外の動物のほとんどは、言われなくてもそれができているのに、なぜ人間だけが? と頭をかしげたくなる。 「人間ほど『子育て』をしている動物はいない」と言ったのは、自然流育児を提唱する小児科医、真弓定夫氏。 人間以外の動物は、親の姿を見て子が育ってゆく「子育ち」ができているけれど、人間は親が先に手を出し口を出すものだから子は育たないのだと。 つまり、「子育ち」ができていないから、ずーっと「子育て」をするはめになるのだそうだ。 いわんや「親育ち」においてをやである。 だから 自分でやってみる。 自分に言い聞かせる。 自分をほめる。 そうでなければ、成長しない。 五十六さんの言葉はそのまま、自分自身が成長するための言葉でもある。 教えられる者も教える者も、互いに育ってゆくための言葉だったのだ。 (171115 第374回) Twitter Facebook Pocket LINE