妊婦にはよくあることでしょうか?
次回は糖分の摂りすぎによる悪影響について、お伝えしたいと思います。
写真拡大 妊娠中に甘いものがやめられなくて悩んだ覚えはありませんか? 「チョコレートを食べ続けてしまった」「アイスクリームが止まらなかった」という話はよく聞きますが、よくいわれるのは「母体の中のブドウ糖が赤ちゃんに送られるので、不足分を補うために甘いものがほしくなる」という話です。とくに妊娠後期(28週~)は赤ちゃんの成長がスピードアップするので、それに追いつこうとブドウ糖がどんどん減り、ママはますます甘いものが食べたくなる…。 たしかにそれも事実ですが甘いものが欲しくなるのには、そのほかにも原因が! 考えられるのは「セロトニン」の不足です。これは妊婦さん以外の、甘いもの好きママたちにも共通していえること。「甘いものが大好きでやめられない!」という自覚のある方は、ぜひ参考にしてくださいね。 ■甘いものがやめられないのは、栄養不足が原因!? 【産婦人科医監修】臨月に体重が増えすぎるとどうなる?臨月の体重増加の目安と太りすぎ解消のポイント! | ままのて. 甘いもの好きママに多くみられるのが、「甘いものでお腹がいっぱいになってしまうので、食事は控えめ」というパターンです。しっかり食事をする人に比べ摂取カロリーに大差はないかもしれませんが、問題はその内容。タンパク質や鉄などのミネラルが大きく不足してくるため、鉄分不足から貧血になりやすくなります(とくに妊婦さんは貧血になりやすいので要注意! )。同様に、過食や過眠を抑制するセロトニンも不足しがちになります。 最近では「幸せホルモン」という呼び名でも知られるようになったセロトニン。心を安定させるために必要な神経伝達物質で、分泌量が増えるとハッピーな気分でいられるといわれています。食欲をコントロールすることでも知られ、不足すると「食べても食べてもまだ食べたい」状態になりがちなのだとか。 とりわけ食べたくなるのが、甘いもの。甘いものを食べると一時的にセロトニンが分泌されるので、その不足が補えるのです。お腹いっぱい食事したあとでデザートを食べると、さらに幸せな気持ちになれるのもそれが理由。が、甘いものを食べて分泌されるセロトニンは繰り返しますがごく一時的なもので、量そのものが増えているわけではないのです。 ■「幸せな気持ち」を生む、栄養豊富な食事 ではセロトニンの量を増やすためにはどうしたらよいのか? もうおわかりですよね、きちんと食事から栄養をとることが大事なんです。 セロトニンの材料となるのは、「トリプトファン」という必須アミノ酸です。これは肉や魚、卵、乳製品、豆類などの良質なタンパク質に豊富に含まれています。そのほかにもトリプトファン合成に必要なビタミンB6(カツオやマグロ、サンマなどに豊富)やナイアシン(青魚に豊富)、脳内にトリプトファンを取り込むのを助ける炭水化物も摂取したいところ。栄養バランスの良い食事をとれば、甘いものに依存せずとも必然的にセロトニンを増やすことになるのです。 また、セロトニンは朝日を浴びることでたくさん分泌されます。遮光カーテンを開けたりベランダに出て深呼吸するなど、目覚めてから30分以内に少しでも朝日を浴びることを心がけてください。 運動もおすすめですが、セロトニン分泌のポイントは一定のリズムで行う運動です。歩く、走る、自転車に乗るなどリズムを意識できる運動がベスト。妊婦さんは身体に無理のない範囲で、足踏み運動や窓拭きなどでも。咀嚼の回数を増やすことも効果的なので、ガムを噛むのもよいそうですよ。 ストレスやイライラ解消に、甘いものを食べる。たまのご褒美ならもちろんよいのですが、食べ過ぎは「ますます食べたくなる」悪循環におちいりがちです。当然太りやすくなるし、妊娠中であれば妊娠糖尿病になる危険性も!
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