減額する場合 「掛金月額変更申込書」を記入して、中小機構へ郵送します。 なお上でも述べましたが、掛金月額変更申込書は契約時に「共済契約締結証書」と一緒に送付されているので確認してください。 仮にそれをなくしてしまった場合は、専用の自動ガイダンスを使うかコールセンターへ問い合わせることで、再発行も可能です。 3-2-1. 減額はいつから反映されるか 減額の申込が受け付けられた月から、減額が適用されることになります。 ただ当月に引き落とされるのは減額前の金額で、多い分は翌月以降の掛金に充当されることになります。 仮に掛金を月2万円から月1万円に減額した例をみてみましょう。 申込月を2月とした場合の、各月の請求額は以下の通りです。 2月(申込当月) :2万円 3月(申込翌月) :0円※前月に納めた掛金の差額(2万円-1万円=1万円)が充当される 4月(申込翌々月) :1万円 まとめ 小規模企業共済の増額と減額手続きは簡単ですが、減額すると減額分が運用されず放置されることになり、元本割れを起こすデメリットがあります。 そのため申込の際には、はじめから納付し続けられる無理のない金額を設定しておくことをおすすめします。 一方、増額の場合は増額分が新規で加入したのと同様に運用されるため、減額の際のようなデメリットはありません。 ただし増額する場合にも、あとから減額せずにすむよう、無理のない金額を設定するようにしましょう。 【無料Ebook】中小企業の決算対策 厳選重要10のテクニックと5つの落とし穴(2021年~2022年最新版) 会社が軌道に乗って利益が出てくるようになったとき、法人税の額に驚いたことはありませんか? 決算対策や節税対策は、使える資金を豊富に保ち、会社を豊かにするためのものです。 お金を使う方法と、お金がかからない方法 即効性のある方法と、中長期的に効果があらわれる方法 突発的に大きな利益が出た場合の方法と、コンスタントに利益が出る場合の方法 それぞれを押さえた上で、会社の現状や課題に合った方法を選び、実行していただく必要があります。 このE-bookでは、簡単に実行でき、お金を使わずにできるか、使ったお金が将来有効に活きてくる10のテクニックを厳選して説明します。また、決算対策を考える上で陥りがちな落とし穴を5つ取り上げて説明します。 この一冊で、決算対策のチェックシートとしてご活用いただけます。 ぜひ、今すぐダウンロードしてお役立てください。 無料Ebookを今すぐダウンロードする 決算対策で最大・最良の効果が欲しいあなたへ 多額の法人税を支払うのってイヤですよね。次のような節税方法があることは、ご存知ですか?
最後に、小規模企業共済に加入した後で、解約したいとなった場合にどのような手続きが必要となるかについても確認しておきましょう。 手続きとしては、所定の「共済金等請求書」「退職所得申告書」「預金口座振替解約申出書件委託団体払解約申出書」に必要事項を記入するとともに、「共済契約締結証書」、および、マイナンバーを確認できる書類(ただし、解約手当金の額が100万円以下の場合は不要)を中小機構宛に郵送します。 およそ、3週間くらいで、指定の預金口座に解約手当金が振り込まれる流れになります。 まとめ 以上、小規模企業共済の制度について見てきました。 この制度については、確かにデメリットもありますが、それを上回るメリットがあるため、よほど短期で事業を辞める可能性がある場合を除き、加入することに大きなメリットがあると言えるでしょう。 その際、要件のところでも触れたとおり、従業員数の要件があるため、事業が軌道に乗ってから加入しようという形ではなく、早期に加入することがいいと言えるでしょう。 また、実際の共済金等についても掛金納付期間の長短が金額に影響することからも、 早期に加入して、掛金納付期間を可能な限り長期とすることが、この制度を利用する上では重要なポイント になります。
小規模企業共済を減額した分は運用されない 小規模企業共済において注意が必要となるのは、増額より減額する際です。 本来、小規模企業共済で掛金を納め続ければ、それが運用され一定の利率で増え続けます。 しかし減額した場合は、以下のイメージ図にあるように減額した分が運用されず放置されてしまうのです。 共済金を受け取るまで、金利は1円もつきません。 その結果、減額された額や契約期間によっては、元本割れを起こす可能性が高くなります。 また減額するぐらいであれば、解約して解約手当金を受け取ろうと考える場合もあるでしょう。 ただし掛金総額100%分の解約手当金が受け取れるのは、掛金を納め続けてから20年間(240ヵ月間)経過後です。 それより前に解約手当金を受け取ると元本割れを起こすことになります。 そのため契約の際には、あらかじめあとから減額せずにすむように無理のない金額の掛金を設定することをおすすめします。 3. 増減額の手続き方法 ここでは小規模企業共済で増額・減額する場合の手続き方法を、それぞれ簡単に紹介します。 3-1. 増額する場合 「掛金月額変更申込書」を記入して、委託機関もしくは提携の金融機関へ提出します。 その際、増額分を現金で納付することも可能です。 手続きが完了すると、中小機構から「月額変更手続き完了のお知らせ」が届きます。 なお「掛金月額変更申込書」を直接中小機構へ送付しても、増額を受け付けてもらうことはできます。 ただし、その際は増額分を現金書留などで納めることはできません。 掛金月額変更申込書は契約時に「共済契約締結証書」と一緒に送付されているので、それを利用します。 紛失してしまった場合は、専用の自動ガイダンスを使うかコールセンターへ問い合わせれば再発行してもらうことが可能です。 申込書の書き方や再発行の方法など、手続き方法についてより詳しい内容は、中小機構の 公式サイト をご覧ください。 3-1-1. 知らないと損をする?個人事業主や起業したら加入したい小規模企業共済について詳しく解説. 増額分の請求は申込の翌々月から 増額後の金額での請求は、原則翌々月から行われることになります。 申込月・翌月分の増額分に関しては、翌々月の請求であわせて引き落とされます。 一例として、もともと掛金を月2万円に設定していて、4月に1万円の増額を申し込んだ場合の請求額は以下のようになります。 ※窓口で増額分を納めなかったものとします。 4月(申込月) :2万円 5月(翌月) :2万円 6月(翌々月) :5万円※4月・5月の増額分が加算(3万円+1万円+1万円) 7月(3ヵ月後) :3万円 増額した額が大きい場合、申込の翌々月の請求額が高くなる可能性があるので注意してください。 3-2.
貸付制度を利用可能 小規模企業共済は経営者に役立つ貸付制度を4種類設けている。 制度1. 一般貸付制度 いざというときに事業資金を借入れできる制度だ。掛金の範囲内で掛金納付月数に応じて借入れできる。借入れの最高限度額は2, 000万円だ。 制度2. 緊急経営安定貸付け 景気や経済環境の急激な変化によって売上が一時的に減少し、資金繰りが苦しくなったときに活用できる借入れ制度だ。 掛金の範囲内で掛金納付月数に応じて借入れできる。借入れの最高限度額は1, 000万円だ。 制度3. 小規模企業共済 メリットorデメリット. 傷病災害時貸付け 経営安定化を目的に資金を借入れできる制度だ。病気や怪我により一定期間入院した場合や、台風・落雷などの災害により被害を受けた場合に役立つ。 掛金の範囲内で掛金納付月数に応じて借入れできる。借入れの最高限度額は1, 000万円だが、場合によってはそれ以上の金額を借りられる。 制度4. 福祉対応貸付け 契約者や同居家族の福祉向上のために資金を借りられる制度だ。住宅のリフォームや車いすなどの福祉機器購入の際に役立つ。 メリット4. 内縁の妻に財産を遺せる 未入籍だが事実上の配偶者にあたる内縁の妻や夫に財産を遺せるのが小規模企業共済の強みだ。 契約者が死亡した場合、小規模企業共済法に従って契約者の親族がその掛金を受け取ることになる。その親族には内縁の妻が含まれ、法律婚の配偶者と同じく、受給権順位は第一順位者にあたる。 相続は民法に則って行われるため、遺言を活用しないと内縁の妻や夫には財産を遺せないのが原則だが、小規模企業共済を活用すれば自動的に財産を遺せる。 小規模企業共済のデメリット 節税効果を筆頭にさまざまなメリットを有する小規模企業共済だが、デメリットにも注意したい。 デメリット1. 経営者個人の口座から引落 小規模企業共済はあくまでも個人として掛けるため、掛金は個人の財産で負わなくてはならない。 生命保険と混同して会社経費になると誤解されがちだが、小規模企業共済にはそのような性質はない。どちらかというと、iDeCo(個人型確定拠出年金)と似ている。 デメリット2. 元本割れや掛け捨てのリスクがある 小規模企業共済には元本保証がない。したがって、途中解約しても掛けた月数によっては満額返金されなかったり、掛け捨てになったりする。 デメリット3. 事業規模が大きくなってからでは加入できない 小規模企業共済は小規模事業者を対象としている。従業員数が一定数を超えると加入要件を満たさなくなってしまうので、事業規模が成長した後に加入できない恐れがある。 一度加入すればその後従業員が増加しても加入状態を維持できる。可能であれば起業直後に加入したい。 小規模企業共済と類似制度の比較 ここまで小規模企業共済の概要をお伝えしたが、老後生活を後押しする制度はほかにもある。 制度1.
メリットで述べた積立時の節税効果はあくまでも「課税の繰延べ」なので、共済金受け取り時には課税されることは認識しておかなければいけません。 ただし退職所得として受け取るため、税負担感は軽減されるのでトータルで見た場合にはデメリットとは考えにくいとも言えます。 まとめ 小規模企業共済は、中小企業の経営者、個人事業主には大きなメリットがある制度といえます。デメリットや注意点を踏まえて慎重な検討が必要な場合や資金繰り・税金等をトータル的な考えて加入の検討をする際には、当事務所の税理士にお気軽にご相談ください!! 本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
これはまた家出するしかないかな? おわり
!でも、家族以外と一緒に住むとかそういうのペットでももう無理そうな気がする